映画『ワンダーウーマン 1984』ダイアナ/ワンダーウーマンを演じる吹き替え声優・甲斐田裕子さんインタビュー
この冬1本のアクション超大作『ワンダーウーマン 1984』が、2020年12月18日に劇場公開! 映画『ワンダーウーマン』から約3年、待望のアクション大作が帰ってくる。『ワンダーウーマン』では桁外れのスーパーパワーを持つ戦士「ワンダーウーマン」の旅立ちが描かれていたが、新作『ワンダーウーマン 1984』の世界は80年代が舞台。禁断の力を手にした実業家「マックス」の陰謀に、ワンダーウーマンが立ちはだかる。
そんな本作で「ダイアナ/ワンダーウーマン」を演じる声優・甲斐田裕子さんにインタビューを敢行した。吹き替えならではの楽しさや苦労、作品の魅力などをたっぷり語っていただいた。一読してから劇場に足を運ぶと、『ワンダーウーマン 1984』をより楽しめるはず!
目次
あれから3年、最強の戦士「ワンダーウーマン」が帰ってきた
――『ワンダーウーマン』に続き、新作『ワンダーウーマン 1984』に「ダイアナ/ワンダーウーマン」役として出演されたお気持ちをお聞かせください。
甲斐田裕子さん(以下、甲斐田):責任感を感じつつも、すごく楽しく演じることができました。『ワンダーウーマン』の公開から3年程経っていますし、作品の中の世界も70年程経過しています。
前作ではダイアナは初めて人間の世界へ出てきて、運命に振り回されながら成長していくお話でした。そして新作『ワンダーウーマン 1984』では彼女はこの世界で多くの経験、たくさんの出会いと別れを重ねてきただろうと想像できます。なので、70年を経たダイアナを作り上げるところに時間をかけ収録を行いました。
――『ワンダーウーマン 1984』は、約2時間半の大作です。収録は大変でしたか?
甲斐田:たいへんでした! ですが、2日かけて録る予定のところ1日で録り終えました。当日は喉が枯れないように、初めにセリフシーンを収録し、後からアクションシーンを録りました。いま思い返すと、掴み取った流れが途切れないように、1日で収録できて気持ちの上ではラクだったかなと思います。
――日にちをまたぐと、リセットがかかってしまいますか?
甲斐田:期間が短ければ大丈夫ですが、他の仕事で違う役も演じてたりするので、長期間あいてしまうとキャラクターを掴むまでに少し時間がかかるかもしれません。
――さっそく本題ですが、『ワンダーウーマン 1984』の見どころはどこでしょうか?
甲斐田:アクション大作なので、もちろんアクションシーンは見どころ満載です。ですが、その他にもゴールドアーマーのきらびやかさとか、80年代の賑やかさも魅力です。個人的に私がもっと惹かれたのは、ダイアナの揺れ動く心です。
――揺れ動く心とは?
甲斐田:う~ん……(笑)。
――まだ言えませんか?(笑)
甲斐田:はい(笑)。『ワンダーウーマン』に登場した「スティーブ」が出てくるので、心の動きは激しかったです。
――スティーブが出てくるのですか? 『ワンダーウーマン』から70年も経っているし、そもそも前作で亡くなったと思っていましたが!?
甲斐田:ですよね?(笑) なのに、スティーブは年齢も変わっていない姿で現れます。その理由はキーポイントなので言えませんけど。
――コロナでアフレコも大変だったと思います。いまま以上に苦労された点はありますか?
甲斐田:他の収録はかなり変化していますが、本作は劇場公開の映画です。昨今の劇場映画はひとりで収録する事が多いので、それほど違いはありませんでした。1時間ごとに換気をするとか、休憩を挟むとか、そういった配慮はされていました。コロナで影響を受けたのは、公開日の延期です。
公開が伸びたので収録のスケジュールもどんどんずれていき、「いつ録るんだろう?」と思っていました。