アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』前半クール 第1話(26話)を振り返る! ペテルギウスに続く魔女教大罪司教、“強欲”担当レグルス・コルニアス(CV:石田彰)&“暴食”担当ライ・バテンカイトス(CV:河西健吾)が初登場
MF文庫Jから刊行されている長月達平先生によるライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)』。2016年にTVアニメ化を果たし、その後はOVA『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』や『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』が制作されるなど、様々なメディアミックス展開が行われました。
また2020年1月~4月までTVシリーズ第1期の新編集版が放送され、同年7月よりその直後からの物語を描く第2期『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』前半クールが放送されました! 今回は2016年のTVシリーズ第1期以降、多くのファンが待ち望んだ第2期前半クールの振り返り企画をお届けします!
本稿で扱うのは第2期最初のエピソードである第26話「それぞれの誓い」。話数の表記から分かる通り、TVシリーズ第1期最終話である第25話「ただそれだけの物語」から直接繋がっています。今回はその第1期終盤で起きた出来事の裏側が明らかに。
第1期の終盤といえば主人公ナツキ・スバル(CV:小林裕介さん)が様々な人物の協力を取り付け、強大な魔物“白鯨”や魔女教大罪司教“怠惰”担当のペテルギウス・ロマネコンティ(CV:松岡禎丞さん)といった脅威を排除。なんとかヒロインであるエミリア(CV:高橋李依さん)を助けたあたりとなります。それでは行ってみましょう!
凄まじい情報量のAパート! ペテルギウス打倒の裏でレムの身に一体何が!?
第2期の冒頭は、第1期最終話のスバルとエミリアの語らいの後と思われる竜車での一幕からスタート。新編集版のエンドロール後にも見られた場面ではありますが、いわく生まれて初めての「されて嬉しい特別扱い」の後だけあって少しスバルとエミリアの距離が縮まったように思えます。
この「されて嬉しい特別扱い」周りの第1期ラストシーンは、スバルとエミリアお互いの瞳にお互いの表情が映り込んでいるというかなりグッとくるシーンでした。また『氷結の絆』視聴後だとエミリア周りの背景が少しわかりやすくなるので、改めて見返すとさらに感動できる人もいるのではないでしょうか。
少し脱線したので話を第2期に戻しますが、この竜車ではさっきまでエミリアが独り占めしていたからとアーラム村の女の子・ペトラ(CV:高野麻里佳さん)がスバルに急接近!? どうやらエミリアに嫉妬しているようですが、当のエミリアもスバルに「子供の言う事だ」と言われても、「だからってちゃらんぽらんな態度はできなません!」と言い返すなどちょっと気になっている様子。
これに対するスバルの「ちゃらんぽらんってきょうび聞かねぇな」といういつものやり取りに、少しムッとした表情を見せるエミリアがまた可愛らしい。もちろん子供じゃないと反論するペトラも可愛いです。まさに両手に花状態のスバルですが、ここで彼が思い起こすのはこの結果を手に入れるために協力してくれた様々な人物たち。
そしてもちろんここに至るまで献身的に彼を支え続けたレム(CV:水瀬いのりさん)の存在も。彼女からはスバルは愛を伝えられていましたね。またスバルは彼女から「これからも隣に置いてくれますか?」と問われ自分のほうから土下座で頼むと伝え、言質を取られている間柄でもあります。
エミリア一筋とはいえこれはちゃんと伝えなくてはならないでしょう。と言う事でレムとのことをここで伝えようとするスバル。ここまで和やかな空気が流れていただけに穏やかな日常が戻ってくるかと思われましたが……エミリアから飛び出したのは「レムって誰の事?」という衝撃の言葉。何故エミリアはレムの事を忘れてしまったのか。今回のエピソードではそこが描かれることに。
第1期の21話「絶望に抗う賭け」でスバルと分かれて行動していたレムは、クルシュ・カルステン(CV:井口裕香さん)らと竜車で行動を共にしていました。しかし突如隊列の先頭の竜車が敵襲を受けます。ここで進路を妨害するような形で現れた謎の人物を轢殺するよう命じるクルシュですが、なんとその人物によって乗っていた人たちごと竜車が八つ裂きにされてしまいました。
「やめて欲しいなぁ、何もしてないのに轢き殺せだなんて。とてもじゃないけど真っ当な人間のする事とは思えない」だそうですが、何かしたのは既に分かり切ったことであり、この惨状を作り出した当人にも関わらず何を言うのかという感じです。
そこにもうひとり、いくら食べても食い足りないと語る謎のキャラクターが登場。既に血糊でべったりな刃物を携えたこれまたヤバそうな人物です。
このふたりの内、クルシュの左腕を吹き飛ばした話の通じなさそうな白髪のイケメンが魔女教大罪司教“強欲”担当のレグルス・コルニアス(CV:石田彰さん)。そして小柄で不気味な容姿の人物が魔女教大罪司教“暴食”担当のライ・バテンカイトス(CV:河西健吾さん)となります。
魔女教の大罪司教と言えばペテルギウスが印象に残っている人も多いかと思います。彼もかなり異常な人物に思えましたが、福音書をめぐる件やスバルを拘束して“傲慢”かどうか尋ねる件など、相手の話に受け答えをしたり目的をもって相手と対話するくらいのコミュニケーションは取れていたように感じます。
対するこのふたりはここがおそらく初登場にも関わらず、これでもかと言わんばかりに話の通じない人だとアピール。争いは嫌いとのたまいながら自らは大量に人を殺すレグルスに、自身の食事に関する拘りばかりを語るライと、両者共にそもそも他者とまともにコミュニケーションを取るつもりが間違いなく無いでしょう。
レムは悲壮な覚悟のもとこのふたりに戦いを挑み敗北。最後までスバルの事を信じて戦っていましたが、この辺りの台詞からはどうしても第1期18話や21話あたりの語らいが思い出されてしまいます。彼女の英雄であるスバルのことですから、いつの日かきっとこの期待には必ず応えることでしょう。
そしてスバルとエミリアたちの竜車も、先に行っていたレムやクルシュたちの部隊と合流。そこでそのあまりにもな惨状を目にすることになります。そこでレムを見つけるスバルですが、眠ったまま目を覚まさない彼女を見てエミリアもレムも助けてみせると再度ペテルギウスと戦うことになる可能性すら承知の上で死に戻ることを決意します。
しかしセーブポイントが更新されてしまったのか、戻ってみるとエミリアと語らった後の竜車の中。もうふたり共を救うことはできないとわかったところでAパートは終了になってしまいました。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会