この記事をかいた人
- 篭法
- 内向的で口下手、典型的な陰の者。テーマやメッセージ、登場人物の心情を考えさせられるアニメが好み。小説も好き。
――なるほど!タイトルの意味が腹落ちしました。では、撮影中になにか印象深いできごとなどはありましたか?
久保田:(少し考えて)夜もずっとお肉を食べてましたね(笑)。あとは、二日間でそれぞれ違う場所に泊まったんですけど、それが面白かったです。
撮影で使ったホテルや旅館にそのまま泊まらせていただいて。一日目が浴衣を着ているところで使われた旅館で、二日目が寝起きのところとかを撮ったホテルで。
自分で旅行するときに、二泊三日でわざわざ宿泊場所を変えたりしないじゃないですか。なのですごく満喫できたし、次に箱根に行くときにまたここに泊まりたいなって思いました。下見に行けた気分というか(笑)。
あとは、滝みたいなところで撮ったんですけど、滑りそうで怖かったですね。撮影の一発目だったので「ここで水浸しになったらヤバイな」って震えながら撮ってました(笑)。
撮ったのが9月ごろだったんですけど、観光されてる人に見られてちょっと恥ずかしかったです。私が撮影された場所まで行く人はなかなかいないですから。
――確かにあそこまで行く人中々いなそうですね(笑)。では、久保田さん的に特にお気に入りのカット、あるいは特に注目してほしいポイントはどんなところでしょうか?
久保田:2つあります。1枚目は彫刻の森美術館で撮った写真。これっていつもの撮影ではしないようなメイクや服装だったので、個性が出ているな、と思います。
もうひとつは、浴衣じゃないほうの寝起きというか、朝のシーンみたいなところ。男性は好きなんだろうなって思います。うちのパパも「あそこの写真イイ!」って言ってました(笑)。
――これはもう必見ですね! 個人的にはこのカットも好きですね。(ホテルの庭で久保田さんが振り返りながらこちらを見ているカット)
久保田:へえー! どんなところが好きなんですか?
――「付き合ってない」という感じが表情で分かるというか。こういう表情は彼氏にはしないだろうな、という。
久保田:確かに。しないですね。これはもうちょっと遠い感じというか。
――そうなんですよ。多分これは一緒にいる人物が一方的に久保田さんを大好きなので。
久保田:そうですね(笑)。確かに私のほうはまだ測ってる感というか。
――そこがたまらないですね。
久保田:「みんなはどこが好き?」って気になるかも!「自然な感じがいい!」っていう人もいれば、作りこんでる写真のほうが好きって人もいたりで、きっと全然違うだろうから。ファンの人の意見もすごい気になる。
――そのうち、そういう企画をやってみても面白そうですね。
久保田:LINE LIVEとかでみんなに聴いてみてもいいかも。
――そうだ。LINEはどうして始まったものなんでしょう?
久保田:写真集を盛り上げるためにSNSでなにかやろうかなとなりまして。Instagramはやってないし、Twitterのアカウントをもう一個作るのも、うーんとなって、自分が使いやすいというか、もし自分が推してるアイドルがいたらどこで見たいかな、と思ってLINEでやることになりました。
LINEって、InstagramやTwitterに比べると“個人”って感じがしません?
――確かに。なんとなく分かります。
久保田:ですよね。自分がそのアイドルを推していたらドキドキするな、と思って。公式のLINEですけど、推してるアイドルからLINEが来たらキュンってしちゃうというか。
自分がいいと思うものなら(ファンの)ひとりくらいには喜んでもらえるだろう、と。そこからいろいろ準備してもらいました。
――このお話が来る前に僕も登録していて。試しに「肉」と送ったら。特別な返信が返ってきました。ちなみに返信のパターンはどれくらいあるんですか?
久保田:写真と動画が返ってくるのは期間限定で、今はメッセージしか返ってこないんですけど、10パターンくらいあります。定期的に追加していこう、と思ってやってます。
――そんなにあるんですね! いろいろ試してみたくなります。
久保田:発売したらまた増やそうかなと思ってます。
――これはまだ色々とこれから久保田さんのLINEアカウントにメッセージを送る日々が続きそうですね。少し話題が変わるんですけど、今はSNSでも、声優さんやアイドルも写真を上げるのが当たり前な時代になりました。そんな中で、写真集というものはどういった意味があると久保田さんは思いますか?
久保田:SNSで気軽に上げる写真は自撮りとかが多いじゃないですか。対して写真集は、プロの人に撮ってもらったからこそ見せられる表情があると思います。自撮りでこんな表情なかなかしないじゃないですか(笑)。
そういった艶感だったり、大人っぽさなんかはプロの人に撮ってもらったからこそ見せられる写真だと思います。今回デジタルで写真集を出したということで、普通の紙よりも持ち運びもしやすいですし、箱根に実際にあるところで全部撮ってるので聖地巡礼もしやすいというか。ホントに一緒に旅行している気分になれるんじゃないかなって思います。
――プロと一緒に世界を作り上げていくからこそ生まれる表情があるんですね。
久保田:自分でメイクして自撮りして、みたいなものの良さももちろんあるんですけど、やっぱりプロの方にメイクしてもらって、プロの方にスタイリングしてもらって、プロの方に撮影してもらうと、自分じゃ引き出せない表情とか魅力を出してもらえるので。そこが違うな、と思いますね。
(片道切符を見ながら)普段、絶対しないしないこんな顔(笑)。
――ありがとうございます。拝見していて、もう一つ思ったのが全体的に清楚で清潔感のある仕上がりなんですけど、ちょいちょいフェチズムを挟んでくるなと。
久保田:そうなんですよ! 「絶対今、私の顔は映ってないんだろうな」みたいな位置にカメラがあるんですよ。
一同: (笑)
【後編へ続く】
[取材&構成・川野優希 / 文・篭法]
中学までは運動部だったが、だんだんインドア趣味になり、今では完全に陰の者。小説が好き。ライターを志すきっかけになったアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。その他に好きな作品は『91Days』『SSSS.GRIDMAN』『ワンダーエッグ・プライオリティ』など。アイドル系の作品にはあまり触れてこなかったが、1年ほど前から『シャニマス』にハマり、ライブにも足を運ぶようになった。
発売日: 2020/12/25(金)
価格:2,750円(税込)
発売元: エイベックス・ピクチャーズ株式会社
~デジタル写真集「片道切符」発売記念LINE企画開催中~
久保田未夢オフィシャルLINEアカウントを登録してメッセージを送ると、LINEならでは返信が!キーワードによって返信も変わったり、オフショットなども投稿予定です。ぜひお楽しみください♪
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