お互いが補い合いあってシナジーを生む「F∞F」。アイドルの途中“アイチュウ”たちを応援してほしい|冬アニメ『アイ★チュウ』KENNさん・井口祐一さん・豊永利行さんインタビュー
豊永さんが今だからこそ言える話
――今だからこそ感じられる、自分以外が演じるキャラクターやお互いの魅力をお聞かせください。
KENN:ゲーム収録は1人で行うことが多いのですが、取材などでご一緒させていただいたり、仲良くさせていただいています。豊永さんは……。
豊永:(画面に顔を近づけながら)何でしょうか!?
KENN:いや、近いです(笑)。
井口:あはははは(笑)。
KENN:豊永さんが演じる御剣晃くんは、今までご一緒させていただいた作品で演じてらっしゃった役とは違う大人な役でした。
豊永:そうだね。
KENN:そして今回、久しぶりにがっつりと絡ませていただいたときに、本当に振り幅がすごい方だなと再認識しつつ、晃くんもすごく大人でカッコよくて気をつかってくれる人で。
星夜が結構ドタバタでピュアで思ったことをすぐ言っちゃうようなタイプなので、それを大人の気づかいでやさしく往なしてくれる存在です。
井口さんも『アイ★チュウ』でがっつりと共演させていただいて、奏多くんはすごく可愛い印象が最初にありました。でも紐解いていくとすごく男らしいというか、ガッツや根性がある子なんです。「負けないぞ!」「僕も頑張ろう!」と元気をくれるキャラクターだと感じます。
――井口さんはどうでしょう?
井口:僕、収録のときに特に感じたことがありまして……。
KENN:何ですか何ですか!?
(顔を画面に近づけるKENNさんと豊永さん)
一同:(笑)。
井口:僕から見た本人の印象と役の印象がすごく近いんです。隣に星夜や晃くんがいるような、役と溶け合っているような感じがします。
星夜はやっぱりムードメーカー的な存在で、晃くんはみんなのことを気づかったりフォローしてくれたりと保護者的な感じで、ツッコミをしっかりしてくれるんです。
KENN:そうそう! 僕がどれだけボケても拾ってくれる!
豊永:拾ってたね(笑)。
井口:本当に頼もしい2人です。
KENN:でも、このご時世なので、みんなで収録できなかったのが本当に残念です。
井口:ね! 最初の頃は一緒に収録できたのが良かった。
KENN:最初はみんなで一緒に収録できている時期があったので、それは良かったですね。……逆に、豊永さんはどうですか?
豊永:え? お二人のことについてですか?
井口:(笑)。
豊永:そうですね……それこそアプリゲームでの最初の頃、井口さんの作る奏多がすごくビクビクしているというか、すごく繊細な表現をされているのがあまりにも上手すぎて、そのせいか、井口さんのことを自分よりも年下だと思っていたんです。
KENN:自信のない感じの表現をされていましたよね。
井口:芸歴ならお二人のほうが遥かに上じゃないですか……!
KENN:いえいえいえ! 豊永さんはすごいキャリアですけど。
豊永:いやいやいや、やめてください(笑)。この持ち上げを現場でもしてくださるので、本当に困るんです(笑)。
KENN・井口:あはははは(笑)。
豊永:これは本当に今だからこそ言える話ですが、井口さんが奏多を演じているとき、声が結構震えるようなアプローチをされていたんです。
最初、そのアプローチが井口さん自身がすごく緊張されていて、ちょっとご自身の気持ちが出てしまった上でのアプローチだと思っていたら、今回のアニメ収録に入ったとき、まったく変わらないアプローチをされていたので、「あ! これは意図的に作って出していたんだ!」と気づいてゾクッとしました。
KENN:確かに、そういうのありますよね。完璧にキャラクターを演じるからこそ、普段の井口さんもそういうタイプなんじゃないか、と錯覚するぐらいお芝居がすごいんです。
井口:(照れたように)ありがとうございます……!