声優・鶴岡聡さんがアーラシュの宝具詠唱を披露！｜“『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編Wandering;Agateram』年末舞台挨拶～アーラシュを囲む会～”をレポート！

2020年12月5日(土)に公開された、スマートフォン用ゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』第1部第6章のアニメーション映画『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編Wandering;Agateram』。

その公開からおよそ3週間が経過した2020年12月27日(日)に、新宿バルト9でイベント“年末舞台挨拶～アーラシュを囲む会～”が開催され、イベント名にもあるアーラシュ役の声優・鶴岡聡さんに加え、島﨑信長さんと川澄綾子さんの3名が登壇しました。

本稿では前編のキーマンともいえるアーラシュと、彼を演じた鶴岡さんを中心にトークが展開した、このイベントの模様をお届けします。

　

演じたキャラクターの名を冠したイベントに感謝しかない

上映終了後の会場に鶴岡さん、島﨑さん、川澄さんが現れると、客席からの大きな拍手で迎えられました。鶴岡さんがアーラシュのセリフを思わせる挨拶を行うと、会場はさっそく温かな雰囲気に。

オープニングトークでは今回のイベント開催についての話題が展開し、島﨑さんの登壇の発表がタイミング的に一歩遅くなったことなどが判明。またイベント名に“アーラシュ”が冠についているという事で、演じる鶴岡さんは感謝しかないとコメント。

その後は前編を鑑賞しての感想について。鶴岡さんは本来8月公開だった本作がようやく公開に漕ぎつけた感慨を述べたほか、島﨑さんは前回の舞台挨拶から鶴岡さん登壇の舞台挨拶を行いたいとキャスト間で話があったことを明かしてくれました。

　
川澄さんについては『FGO』のゲーム上でのアーラシュの性能をピックアップし、その宝具“流星一条(ステラ)”をあまり使用したことが無いことを話していました。加えて鶴岡さんとは『Fate/Zero』の頃からの付き合いだとの話が飛び出すと、島﨑さんのとある一言から鶴岡さんが“あのキャラクター”でコメントし、会場に笑いが溢れる一幕も。

　
そして鶴岡さんとアーラシュに重なるところがあるといったトークから、アーラシュをはじめて演じた時のことを振り返ることに。鶴岡さんはその際に、気持ちが重なる部分やアーラシュの意外な部分を見つけられたのだとか。

また本作冒頭あたりのファラフェルを食べているシーンが好きなのだそうで、サーヴァントという存在にそういった生活感みたいなものを持たせたいと考え演じていたことも判明。ベディヴィエールと相対している時のようなシーンは、まさに演じたかったとのこと。

続いて島﨑さんがアーラシュに好感を抱くポイント、川澄さんが対立している役どころからの円卓側とアーラシュの違いを話していき、話題はちょうど1年ほど前に行われたという本作のアフレコ当時へと移っていきました。

　

全身全霊の宝具“流星一条(ステラ)”の詠唱に会場が震えた！

鶴岡さんは緊張していたそうですが、終始和やかに収録は進んでいったそうです。そこで光っていたのが『FGO』をはじめTYPE-MOON作品の造詣が深い島﨑さんの知識。そんな島﨑さんとの話の中から、収録に活かせる部分は活かしていたようです。

島﨑さんからは、ディレクションで抑えめの演技を要求されていたことが明らかに。しかしオジマンディアスだけは逆行しており、担当する子安武人さんだけは声を張る演技をしていたのだとか。島﨑さんはそれだけ声を張っても気品を失わないオジマンディアスの演技が、特に印象に残っていた模様。

作品について一通り熱く語っていったところで、このイベントの前日からはじまった副音声上映についても話していくことに。こちらは島﨑さん＆鶴岡さんに加え、マシュ・キリエライト役の高橋李依さんとガウェイン役の水島大宙さんによるトークが聴けるもの。

こちらでもアーラシュについてのトークはあるそうですが、水島さんが参加していることからガウェインについてのトークも聴ける点が注目なのだとか。ただし初見ではなく、2回目以降の鑑賞時におススメとのこと。

そして来年春公開の『後編 Paladin; Agateram』の収録が既に完了したことに触れられ、そちらに期待することをひとりずつ話していきました。鶴岡さんは完成前の映像を既に鑑賞されたとのことで、プロの声優の凄さを実感したとコメント。

　
川澄さんは最後の瞬間まで席を立たずに見て欲しいとファンのみなさんに要望して、島﨑さんは改めていい作品だと実感したことを窺わせました。

イベント終了が近づいたところで劇場来場者へのニューイヤー特典“描き下ろしイラストカード”を告知し、最後に登壇者のみなさんがファンへのメッセージを語っていくことに。

　
そしてその最後に鶴岡さんが、アーラシュの宝具“流星一条(ステラ)”の詠唱を生で披露。この全身全霊の叫びに客席から溢れんばかりの拍手が響いたところで、本イベントは終了の時間となりました。

　
公開から3週間が経過しましたが、まだまだ盛り上がりを見せる本作。後編の公開は来年(2021)春となりますので、それまでにぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

　

『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』前編 Wandering; Agateram／後編 Paladin; Agateram　作品情報

公開日

■前編 Wandering; Agateram　2020年12月5日（土）公開

　
■後編 Paladin; Agateram　2021年春公開

　

INTRODUCTION

2004年にTYPE-MOONが発売したPCゲーム「Fate/stay night」を発端に、壮大なスケールの世界観と重厚な物語が呼ぶ感動がファンを増やし続けてきた「Fate」シリーズ。

そこから2015年に生まれたゲーム「Fate/Grand Order」も、今や全世界で5400万ダウンロードを突破。現在進行形でさらなる世界の広がりを見せている。

そんなゲームの中で、全体構成を担当する奈須きのこが自らシナリオを担当し、プレイユーザーの中でも人気のエピソード・第六特異点が「Fate/Grand Order」初の劇場アニメーション化。物語の核心に迫るエピソードが、美しく、悲壮に描かれることになる。

気鋭とベテランの調和したスタッフ陣として、監督は前編を末澤慧、後編を荒井和人が務め、キャラクターデザインに細居美恵子、黄瀬和哉、温泉中也らが名を連ねる。前後編の重厚さをもつアニメーションは、SIGNAL.MDとProduction I.Gが制作。

ここに物語は新たに描かれ、再び心を交わす。

　

STORY

遍歴の騎士、ベディヴィエールが辿り着いた旅の果て―。
そこは西暦1273年のエルサレム。
かつての祈りの地は砂の大地と化し、民は住処を追われ三つの勢力が対峙する不毛の地。

聖都、そして獅子王の命(めい)を守るべく集結した「円卓の騎士」。
領地ごとこの地に召喚されるも、静かに現状打破を狙う「太陽王・オジマンディアス」。
土地を奪われた民を守り、叛逆の機会を待つ「山の民」。

己の成すべきことを果たすため、獅子王が統治する“聖都”を目指すベディヴィエールの前に現れたのは

人理を修復すべくこの地を訪れた人類最後のマスター・藤丸立香とデミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトであった。

ベディヴィエールは藤丸たちと共に、最後の探索へと歩み出す。
　

前編Wandering;Agateram　本予告映像

　

前編 Wandering; Agateram STAFF

原作：奈須きのこ／TYPE-MOON
リードキャラクターデザイナー：武内崇
監督：末澤慧
脚本：小太刀右京
キャラクターデザイン：細居美恵子・黄瀬和哉・温泉中也
サブキャラクターデザイン：乘田拓茂・山本彩
総作画監督：黄瀬和哉
プロップデザイン：吉田大洋・原由知
美術設計：小木斉之・イノセユキエ
コンセプトアートデザイン：coralie nagel・竹内敦志
美術監督：甲斐政俊・中村豪希・若松栄司
色彩設計：関本美津子
撮影監督：田中宏侍
3DCG：レイルズ
3Dディレクター：三階直史
編集：濱宇津妙子
音楽：芳賀敬太・深澤秀行
音響監督：明田川仁
制作：Production I.G
アニメーション制作：SIGNAL.MD
配給：アニプレックス

主題歌：坂本真綾「独白」（フライングドッグ）
　

CAST

ベディヴィエール：宮野真守
藤丸立香：島﨑信長
マシュ・キリエライト：高橋李依
レオナルド・ダ・ヴィンチ：坂本真綾
獅子王：川澄綾子
ガウェイン：水島大宙
モードレッド：沢城みゆき
ランスロット：置鮎龍太郎
トリスタン：内山昂輝
アグラヴェイン：安元洋貴
オジマンディアス：子安武人
ニトクリス：田中美海
玄奘三蔵：小松未可子
アーラシュ：鶴岡聡
呪腕のハサン：稲田徹
静謐のハサン：千本木彩花
ロマニ・アーキマン：鈴村健一
　
公式サイト
公式ツイッター（＠FGOAP_ep6）