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冬アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』制作発表会レポート

冬アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』制作発表会レポート|脚本家の野島伸司さん×アニプレックス×日本テレビによるオリジナルアニメ! 野島さんと若林監督、メインキャスト4人が登場

若林監督が音声やお芝居に加えて、キャストを選んだ決め手とは?

――野島さんはアフレコをご覧になられたのでしょうか?

野島伸司さん(以下、野島):若林監督にすべてお任せしているし、僕が余計なことを言わないためにもあえて収録現場に近寄らないようにしています(笑)。

――メインキャストの4人の方の声やお芝居をお聞きになった感想をお聞かせください。

野島:お会いする前に音声データを送っていただきましたが、バランスがいいし、いいなと思いました。

最近、アニメをたくさん見るようになったので、声優の技術に改めて感心しました。TVシリーズがヒットして劇場版になると、実写の俳優や女優などが起用されることもありますが、それって失礼なことかもしれないと思うほど、声優のすごさを感じましたし、今、声優自身にたくさんのファンがつくようになる理由もわかりました。

僕自身もアニメをたくさん見るようになって、「このキャラの声いいな」とか「この人の声いいな」と思ったら、エンディングのテロップで演じている方のお名前を見て、ネットで検索して、他にどんな作品に出ているのかなと調べることがよくあるので、「自分もそっち側に行ってしまったのかも」という感覚があります(笑)。

――たくさんアニメをご覧になられているとのことですが、最近お気に入りの作品を教えていただけますか?

野島:Netflixで配信されているアニメやブームになった『Fate』シリーズなどを見ていますが、個人的に癒されるのは『夏目友人帳』で、あとすごくツボにはまったのは『ハイスコアガール』です。ひと言もしゃべらないヒロインの晶ちゃんがかわいすぎて、ヤバかったです(笑)。

――相川さんは、野島さんが手掛けられたドラマや映画などをご覧になったことはありますか?

大戸アイ役 相川奏多さん(以下、相川):私自身は拝見したことがなかったんですけど、私の母親が野島さんの作品をよく見ていたそうで、スタッフ表を見ながら何気なく「原案・脚本は野島伸司さんなんだ」とつぶやいたら、母親が「えっ!?」とすごい驚いて。

「どうしたの?」と尋ねたら、野島さんがどんな作品を手掛けられているのかを説明し始めて、その中には私も耳にしたことがある作品もあって、「とてもすごい方だったんだ」と私もビックリしたことを覚えています。

野島:今のお話を聞いて、僕も年をとったなと(笑)。

――若林監督はメインキャストの皆さんについて、収録を通じて印象が変わった点はありますか?

若林 信監督(以下、若林):このオーディションでは、まずこちらが指定したセリフを収録したものを送っていただく形で、それが決め手の1つではあるんですけど、それ以上に僕が決め手にしたことがあって。

テープオーディション後、実際に会場でお会いしてのオーディションをしましたが、その時の返事の元気さや「お疲れ様でした」などの声に注力してチェックしていたし、こんな人だろうなと思って決定させていただいたので、収録が始まっても「やっぱりこういう人だったな」と。

もちろん技術的な部分では回を重ねるごとに作品らしくなってきたなとは思いましたが、彼女たちの印象の変化は特になかったです。

――今のお話を聞いて、相川さんはどう思われましたか?

相川:ビックリしました(笑)。オーディションの時は何ができたのかわからないままでしたが、「ありがとうございます」などのお礼やごあいさつなど、基本的な部分だけはしっかりしようと思って臨ませていただいたので、「そういう部分まで見ていただいていたんだな」と思って嬉しいです。

若林:ここで注釈を入れますが、そこだけを見て、決めたわけではないので(笑)。もちろんテープでの声や演技は重視していますが、そういう面は音響監督の藤田亜紀子さんにお任せして、僕は役者さんの人となりを見て、意見を言わせていただいただけですから。

――相川さんは本作が初主演作品とのことですが、共演される皆さんはどのように見守られていたのでしょうか?

川井リカ役 斉藤朱夏さん(以下、斉藤):初主演で、その作品が野島さんの原案・脚本と、いろいろなものを抱えて、それをアフレコでバンと出す姿はすごくいいなと思います。

実はオーディションが奏多ちゃんと一緒でしたが、その時に「あっ、この子が主役だな」と感じていました。だから発表された時も驚きよりも「やっぱりそうですよね」と納得していて。

そして、まだ16歳なのに受け答えをきちんとできるのは素晴らしいし、彼女の人柄の良さだなと。つい母親みたいな目線になってしまいました(笑)。

相川:アフレコ中もこの記者会見前もガチガチに緊張した私を、皆さんが「大丈夫だよ。みんながフォローするから」と励ましてくださって。素敵な先輩であるのと同時に、お姉さんが3人いる気持ちで。いつもありがとうございます。

野島:相川さんはお会いする前に音声データを聞かせてもらった時、「すごくいい声だね」と監督にLINEした記憶があります。

――野島さんが4人のキャストの方とお会いした感想をお聞かせください。

野島:皆さん、本当にかわいらしくて。娘のように思えます。

斉藤:嬉しいです。

相川:ありがとうございます!

――野島さんと若林監督はどんな層の方々に見てほしいと思われて、どんなことを伝えたいと思われているのでしょうか?

野島:今の若い子は地上波のTV番組などをリアルタイムで視聴しない傾向にあるので、エンタメに生きる物書きとしては若い世代と向き合いたいし、若くなくても価値観を固定していない人と向き合いたくて。

価値観を固定している人は何を見ても観賞にしかならないので。いつも見てくださる方の細胞の1つになる物語を作りたいと思っているし、今は若い世代の物語を書く機会もTVではなかなかないので、今回すごく楽しかったです。

キャラクターたちは泣いていても笑っていても、笑っていたと思ったら急にスネたりとか、大人がしたらヤバい人だけど、若い世代の人特有のキャラぶれに近い感覚は逆にチャーミングになるので、そういう部分が描けて楽しかったです。

若林:僕はTVシリーズの監督を務めるのが今回初めてなので、どの層に向けてというよりも一生懸命作っただけで。むしろ「誰が見てくれるんだろう?」と僕が知りたいくらい(笑)。

野島さんから若い人に向けて作りたいとお聞きしていたので、主人公と同じ中学生くらいの人たちに響いてもらえたらいいなと思って作りました。今はどんな人たちが見て、どう感じてくれるのかが楽しみです。

――楠木さんと矢野さんはこの作品をどんな方に見てほしいですか?

青沼ねいる役 楠木ともりさん(以下、楠木):私もキャラクターと同世代の人たちに見てほしいなという想いもありますが、今の子たちがどういうことを考えて、どんな悩みを抱えているのかがしっかりと描かれている作品なので、親御さんの世代の方々や大人の皆さんにも見てほしいです。

今はSNS等を通じて各々が発信できる時代ではありますが、私たちが自分とどう向き合っているのかを感じていただくという意味でも、より大人の方に見ていただけたら嬉しいです。

沢木桃恵役 矢野妃菜喜さん(以下、矢野):思っていたことを全部言ってくれました(笑)。私たちと同世代の人にはきっと響くと思いますし、より多くの方に見ていただけたらいいなと思っています。

――では放送を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

矢野:この時点ではまだ言えないことが多いので心苦しいところがありますが(笑)、アイちゃんと同じ中学生の人はもちろんいろいろな年齢層の方に響く作品になっていますので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

斉藤:この作品は私たちキャスト陣、スタッフの皆さんと一緒に精一杯、熱い愛情を込めて作っています。いろいろな方に届く作品ですし、絶対におもしろい作品になっていると自信を持って言えます。ぜひ見てください! そして私たち4人が歌うオープニングとエンディングも楽しみにしていてください。

楠木:この作品はアニメファンの方だけではなく、普段ドラマをご覧になっている方、そしてTVを楽しんでいる方、スマホやパソコンなどでの配信でご覧になっている方、いろいろな方に響くように私たちも必死に演じさせていただいています。少しでも興味を持っていただけましたら、まずは1話を見て頂きたいです。きっと作品の世界観が見えてきて、より楽しんでいただけると思うので、よろしくお願いします。

相川:私にとっては初めてのことばかりで、まだ右も左もわからない状態ですが、3人のお姉ちゃんに支えてもらいながら収録に臨んでいます。見てくださった方にアイ役が私でよかったと思っていただけるように頑張ります。そして4人で歌うオープニング、エンディングぜひ聞いてください。

若林:すごくいいスタッフがそろって、一緒に作ってくれています。僕は結構、迷惑をかけることが多いので、とても感謝しています。すごくいい作品になると思いますので、ぜひ見てください。

野島:マンガやラノベの原作のアニメ化ではなく、オリジナル作品なので、どんなものになるのか、誰もわからないところはスリリングだし、0から1を作るということで監督をはじめとするスタッフの皆さんや声優の皆さんは手探り状態だと思うし、通常のアニメ制作よりも大変だろうなと同情しています(笑)。

僕としてはこの作品が「若き天才・若林監督」の名が、アニメ界に限らず、世の中に広まる前のお披露目の場になると感じています。

放送・配信情報

【放送情報】
日本テレビ:1月12日より 毎週火曜 25時29分~
※第1話(1月12日) 25時35分~
札幌テレビ:1月12日より 毎週火曜 26時34分~
山口放送:1月14日より 毎週木曜 25時29分~
中京テレビ:1月14日より 第1話 25時37分~
※第2話(1月23日)以降 毎週土曜 25時59分~
ミヤギテレビ:1月14日より 毎週木曜 25時39分~
福岡放送:1月14日より 毎週木曜 26時10分~
南海放送:1月16日より 毎週土曜 25時25分~
読売テレビ:1月18日より 毎週月曜 25時59分~
日本海テレビ:1月18日より 毎週月曜 26時05分~
テレビ金沢:1月20日より 毎週水曜 25時34分~
青森放送:1月22日より 毎週金曜 25時56分~
BS日テレ:1月13日より 毎週水曜 25時00分~

※放送日時は変更になる場合がございます。

【配信情報】
Huluとdアニメストアにて 毎週火曜曜深夜24時より配信
その他配信サービスも翌日正午以降より随時配信
※詳細は取り扱いの各配信サービスにてご確認ください。

イントロダクション

脚本家・野島伸司がアニメの世界で紡ぎだす、悩みもがく少女たちの物語――。

クオリティの高い映像と音楽で繊細かつ鮮やかに描き出される、完全新作オリジナルアニメーション――。

14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、「エッグ」を手に入れる。

「未来を変えたいなら」
「今はただ選択しろ」
「さぁ、自分を信じてー」
「エッグを割れー」

「エッグ」を割った先で、アイを待つものとは……。

「高校教師」「薔薇のない花屋」ほか話題のドラマを数多く生み出してきた脚本家・野島伸司が手掛ける、初のオリジナルアニメーション作品。

監督を務めるのは、「22/7 あの日の彼女たち」のキャラクターPVをはじめ、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林 信。

そしてその強力タッグに、キャラクターデザイン:高橋沙妃、音楽:DÉDÉ MOUSE/ミト(クラムボン)、制作:CloverWorksが加わり、物語を描き彩る。

脚本家・野島伸司と、アニメ界の若き才能が出会い紡がれた少女たちの物語。

クオリティの高い映像と音楽で繊細かつ鮮やかに描き出される、完全新作オリジナルアニメーション――。

野島伸司プロフィール

脚本家。脚本家・伴一彦に師事し、「時には母のない子のように」で第2回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。メジャーデビューを果たす。

フジテレビ系「君が嘘をついた」で連続テレビドラマの脚本家としてデビュー以降、プロデューサー・大多亮と数々のトレンディドラマを手掛けた。
代表作に「101回目のプロポーズ」「高校教師」「ひとつ屋根の下」「薔薇のない花屋」や企画担当として「家なき子」など。

スタッフ&キャスト

■スタッフ
原案・脚本:野島伸司
監督:若林 信
キャラクターデザイン・総作画監督:高橋沙妃
コンセプトアート:taracod
副監督:山崎雄太
アクションディレクター:川上雄介
コアアニメーター:小林恵祐
ゲストキャラクターデザイン:久武伊織
プロップデザイン:井上晴日
デザインワークス:大鳥/絵を描くPETER
色彩設計:中島和子
美術監督:船隠雄貴
撮影監督:荻原猛夫
3DCG:Boundary
編集:平木大輔
音響監督:藤田亜紀子
音楽:DÉ DÉ MOUSE/ミト(クラムボン)
音響効果:古谷友二
企画プロデュース:植野浩之(日本テレビ)/中山信宏(アニプレックス)
制作:CloverWorks
製作:WEP PROJECT

主題歌:アネモネリア

■キャスト
大戸アイ:相川奏多
青沼ねいる:楠木ともり
川井リカ:斉藤朱夏
沢木桃恵:矢野妃菜喜

公式サイト
公式ツイッター(@WEP_anime)

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