トレーナー役・沖野晃司さん、東条ハナ役・豊口めぐみさんが語る同じトレーナーでも真逆なふたりは“はっきりさせないのがいい”関係性? 冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー【連載第3回】
Cygamesが手掛けるクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)、そのTVアニメ第2期となる『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』が好評放送中です。
本作は、シンボリルドルフに憧れ無敗の三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオーと、名家の誇りにかけて天皇賞連覇に挑むメジロマックイーンを主軸にした物語。ライバルの2人を中心として、魅力あふれる“ウマ娘”たちが繰り広げる熱いレースやドラマに、毎週ハラハラドキドキの連続です。
そんな第2期の放送を記念して、アニメイトタイムズでは毎週スタッフ陣やキャスト陣のインタビューを掲載中。
第3回は、トウカイテイオーやメジロマックイーンらが所属するチーム<スピカ>のトレーナー役・沖野晃司さんと、<スピカ>のライバルチームであるチーム<リギル>のトレーナーである東条ハナ役・豊口めぐみさんのインタビューをお届けします。第1期を振り返りつつ、第2期の見どころや気になる2人の関係についてもお聞きしました。
はっきりさせないのがいい。気になるトレーナー2人の関係は!?
――おふたりは第1期から出演されていますので、まずは第1期の感想からお聞かせください。
トレーナー役・沖野晃司さん(以下、沖野):第1期は最初から衝撃的でした。この作品は、ウマ娘たちがレースに出るために頑張っていく、スポ根モノのようなお話じゃないですか。だから、どういう話になっていくのかワクワクしていたんです。僕はチーム<スピカ>のトレーナー役として、どういう感じなのかなと思ったら……みんなの手本として引っ張っていくタイプではなく、結構ふざけたやつで(笑)。
でも、メンバーたちの感情と一緒になってやっていくタイプだったので、みんながこう来るならトレーナーはこんな感じだろうな、ってわかりやすいキャラクターでもありました。第1期は本当に面白くて、このまま続いていけばいいなと感じましたね。
――トレーナーとして対照的なおハナさん(東条ハナ)ですが、豊口さんはいかがでしたか?
東条ハナ役・豊口めぐみさん(以下、豊口):沖野さんの話を聞いていて、全部真逆だなと思いました(笑)。おハナさんは私情には寄り添わないタイプのトレーナーなので、自分にムチ打ってじゃないですけど、「厳しく、厳しく」というのを意識していました。そういえば、おハナさんはオーディションから掛け合いだったんですよ。
沖野:そうでしたね。
――オーディションもおふたりで掛け合いをしたのですか?
豊口:いや、オーディションは別の人とでした。でも、その人の芝居を1回聞いちゃっているので、沖野さんのトレーナーが斬新だったというか。すごく面白い芝居をしてくれるから、私としてはそれに乗っかりたいんですけど……乗っかっちゃいけないキャラクターなので、やりたい気持ちをとにかく抑えて抑えて、という感じでした。
ただ、私個人としては、ウマ娘の子(キャスト)たちがスタッフさんの要求するものに応えようとすごく頑張っていたので、「頑張れ頑張れ」って心の中で思っていたんです。おハナさんのクールな感じと自分との温度差がすごくありましたね(笑)。
――おハナさん自身もチームの色もありますから、ふざけるわけにはいかないですよね。
豊口:そうなんですよ。チーム<スピカ>は楽しそうだなって羨ましかったです(笑)。
――第1期を見ていて気になった人もいたと思うのですが、実際この2人はどのような関係なのですか?
沖野:どうなんですかね(笑)?
豊口:結局のところは、“はっきりさせないのがいい”って感じですよね(笑)。
沖野:そうですね。
豊口:性格的にはおハナさんの方がしっかりしている感じがするけど、色恋沙汰は弱いじゃないですか、おハナさんって。第1期でもちょっとぽーっとしたりとか、可愛い部分もあって。だから、いまいち気づいていないですよね。
沖野:鈍感の象徴というか(笑)。
豊口:そうそう。おハナさん的には「もしかして好意を持っているのかな?」みたいな感じなんですけど、でもやっぱりみんな一律にしているのかなって。
沖野:情けない姿も見せられる関係なのに……。
豊口:「あの人にはこんなところも見せられる」と思ってくれたら急展開するかもしれないですけど、そうじゃないんですよね。
沖野:おハナさんには第1期だけでも何回怒られたかわからないですけど(笑)。
――怒られてはいるけど、すごくいいペアだなと思いました。
豊口:やっぱり真逆だからいいんだと思います。
沖野:でも、トレーナーはおハナさんのことを支えられないんじゃないですかね?
豊口:そんなことないですよ。
沖野:ポロッと言った言葉がおハナさんに刺さったりはするけど。
豊口:それが支えてもらっているって事なんですよ。さりげなく支え合っているし、同じトレーナーという立場だから相談もできるし。