ひとりじゃないって 信じてみたい──2月9日の配信ライブを目前に控えたCö shu Nieに『呪術廻戦』ED「give it back」に閉じ込めた思いを聞く
Cö shu Nie(コシュニエ)がTVアニメ『呪術廻戦』第2クールED テーマ「give it back」を3月10日(水)にリリースする。合わせて、3月に2021“Elapsed Experiment”と名付けられた東名阪ツアーを行うことも発表した。
繊細で力強く紡がれる歌声と綿密な音世界。芸術作品とも言える、独創的な音楽を奏でるCö shu Nie。アニメ『東京喰種トーキョーグール:re』のOPを原作者の石田スイ先生の指名で担当したり、さらにアニメ『約束のネバーランド』のEDに「絶体絶命」と「Lamp」、『PSYCHO-PASS サイコパス 3』のEDに「bullet」が採用されたりとアニメーションとの関わりも深い。
そんなCö shu Nieのボーカリストであり全曲の作詞作曲を手がける中村未来さん、ベースの松本駿介さんにメールインタビューで「give it back」のことを教えてもらった。
『呪術廻戦』から受けたインスピレーションを大切に
──『呪術廻戦』の大ファンであることを公言されていますがTVアニメ『呪術廻戦』エンディングテーマのお話をいただいたときのお気持ちを教えてください。
中村未来さん(以下、中村):沢山ある曲の中から「give it back」をEDテーマに選んで頂けて、とても嬉しかったです。単純に2クール目があるという事もファンとして嬉しかったです。
──また、これまでの作品にも『呪術廻戦』の影響があったといいます。具体的にどんなところに影響があったのか、教えていただけますか?
松本駿介さん(以下、松本):キャラクターが渾身の一撃を出す一枚絵からもらえるインスピレーションは凄まじいものです。レコーディングで松本がベースを弾く時に、五条悟の座り方を真似して座り、弾きました。その場面の雰囲気が降りてきて、音に呪力が乗ったようにドライブ感が加わった気がしました。
──「give it back」はどのような思いで作られた曲なのでしょうか。制作側からリクエストはありましたか。
中村:今回は初めて一話目に標準を合わせずに書きました。やってみたかったので楽しかった反面、一話目の視聴者さんの反応が気になっていました。
──冒頭の歌声にしかり、聴いていると思わずグッときますが、特に<ひとりじゃないって 信じてみたい 信じてみたいの>という部分が響きました。どんな思いを込めたのでしょうか。また、レコーディングはいかがでしたか?
中村:信じるって勇気がいること。誰しも裏切られたくないし、嫌われたくない。それでももう裏切られたってどうなったっていいや、この人なら信じてみようって思える時だってある。そういう、自分を開くことで得られる自由と歓びを書きたかった。その瞬間を切り取りたかった。レコーディングは、メンバーがいつも通り素晴らしいのは当然として、今回力を入れて書いたストリングスを豪勢に録れたので楽しかったです。
──エンディング映像を見たときの、率直なお気持ちをおしえてください。本編とはまた違った眩しい日常・青春、淡い背景とが合わさって、とても美しく、それでいて切なくも感じるエンディングでした。
中村:とても温かくてどこか切ない、素晴らしい映像でした。今の尊さ、未来の儚さを感じて、興奮とため息が混ざった声が出ました。