皆がそれぞれアイデアを持ち寄って作品を作り上げている――冬アニメ『プレイタの傷』嵐柴カズマ役 千葉翔也さん、茶木縞カガミ役 榎木淳弥さんインタビュー
好評放送中のTVアニメ『プレイタの傷』の出演者インタビューの連載もついに最終回!
最後を飾るのは、嵐柴カズマ(以下、カズマ)役 千葉翔也さん、茶木縞カガミ(以下、カガミ)役 榎木淳弥さん!
作品の印象やキャラクターの魅力について、さらに「もし入れ替わるなら、どのキャラクターになってみたい?」など、お話いただきました!
あらすじ
東京――『暁特区』。
国から捨てられ、無法地帯となった街を守るのは、神を封じたタトゥーを宿す者たち ――スカードだった。
様々な困難が「ヘリオス」「アルテミス」「公安特務」に襲いかかり、ぶつかり合いながら乗り越えていく。
いつしか彼らを繋ぐ絆は憎しみや怒りではなく信頼へと形を変えていく。『プレイタの傷』は彼らが背中を預け合える仲間になるまでの物語である。
皆がそれぞれアイデアを持ち寄って作品を作り上げている―――
――役が決まったとき、どのように感じられましたか?
嵐柴カズマ役・千葉翔也さん(以下、千葉):オーディションを受けたときに一番しっくりくるキャラクターでした。弟や年下という役柄は今までも演じる機会があり、ビジョンははっきりしていたのですが、カズマを見たときにビジュアルがかっこよく美形だったので、スタイリッシュで生意気なキャラクターというのは挑戦だなと思い、ワクワクしました。
茶木縞カガミ役・榎木淳弥さん(以下、榎木):何役かオーディションを受けて、正直その中でカガミはあまり手ごたえがなかったので驚きました。オーディション段階ではヤンデレなキャラクターなのかな、と思いましたが収録に入ってからは理知的でヘリオスの頭脳、そして思わせぶりなキャラクターだなと印象が変わりました。
千葉:カガミの女性的な感じを榎木さんの声で聴くと、なるほど綺麗な男性なんだなぁとしっくりきましたね。
榎木:お互いを褒め合う流れ(笑)。千葉くんはカズマらしい若さがありますよね。そこは僕では出せない部分で、役にピッタリだなと思いました。今しかできないみずみずしい芝居をしているなと思います。
千葉:(笑)、ちゃんと褒めるコメントで笑ってしまいました。カガミの落ち着きがいいですよね。
榎木:いいよ、そんな褒め合いしないで(笑)。
――プレイタの傷の現場はいかがですか?
榎木:皆がそれぞれアイデアを持ち寄って作品を作り上げています。エイジ役の髙坂さん(髙坂篤志さん)は本人は吸わないのに実際にタバコを咥えてエイジの台詞を話したり、千葉くんはキャラっぽさを出すために舌打ちをするアドリブをしたり。各々「この役はこうしたら良いのではないか」とアイデアを出しあえる良い現場だと思います。
千葉:ヤマトは役柄的にもそうですが、アーサーさん(ランズベリー・アーサーさん)がぶれずに熱い思いを入れてくれているので、カズマとしても信頼できる関係で現場が進んでいます。釘宮さん(釘宮理恵さん)など、ベテランの方々が現場に心地よい緊張感をもたらしてくださるので、ヘリオスだけ、アルテミスだけ……と凝り固まった雰囲気にならなくて良いな、と思います。
――エイジのタトゥーを引き継ぎ、ヘリオスに参加したヤマトについて
千葉:もちろん台詞やストーリー上ではヤマトを認めようとカズマの中で落とし込んでいると思うのですが、感情としてはまだエイジを信用していないんじゃないかと思います。
榎木:何でエイジがヤマトにタトゥーを受け継がせたのか、何でヤマトを守ったのか、カガミも最初はヤマトにきつく当たっていたところはあると思います。
ただカガミは論理的に物事を考える人なので、タトゥーが引き継がれた時点でエイジは納得していたと理解し、ヤマトに対して否定的な感情はないと思います。今は「エイジが認めた人物である」とヤマトを信用していると思います。
千葉:カガミがヤマトを信用しているところもカズマとしてはイライラするポイントなんじゃないでしょうか。「ヘリオスとしての決定」なのでヤマトを匿うことに従っていますが、それはカズマの中で、ヤマトのことを全部自分で判断したいと思っているからだと思います。仲間に入れることには反発しているけれど、頭の中では公安特務から匿うことが最適だと理解しているんじゃないかな。カズマは感情的ですが、地頭はいいと思うんですよ。
(C)GoHands,Frontier Works/Praeter-Project