【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』山田たえ役 三石琴乃さんインタビュー【SAGA. 05RE】|1期最終回後も2期を予感させる空気感とキャスト&スタッフの熱さ
田野アサミさんがベテランと若手のパイプ役に
――収録現場での印象に残っている出来事があれば教えてください。
三石:フランシュシュのメンバーはよく佐賀でイベントやライブをしていて、大変だなあと思いつつ、いつもおみやげが楽しみでした(笑)。
――キャスト陣の年齢層は幅広いのに、雰囲気がよくて、まとまった現場だったようですね。
三石:いい感じでしたね。宮野君を中心にみんな作品や収録を楽しんでいて。あと(サキ役の田野)アサミちゃんがきめ細やかに共演者をサポートしてくれていますね。すごいコミュ力で、私も見習わなきゃなと思っています。
三石さんのお気に入りエピソードベスト3は?
――好きな&お気に入りのエピソードのベスト3を挙げてください。
三石:まず3話の「DEAD OR ALIVE SAGA」ですね。マジックペンのインクを吸って、クシャミが「フランシュシュ」と聞こえ、グループ名になってしまう…という、遊び心展開。
――それまで、たえ役はEDクレジットで「?」でしたが、この回でようやく三石さんのお名前が。
三石:シークレット扱いになることを知ったのもオンエア間際でした。何か大物感があるのに抵抗感がありましたし、「隠すほどではないだろう」というツッコミが来そうで心配でした。これも遊び心でしたね。オンエアが始まっても、語りたいのに語れなくて、2週間ほど貝の状態でした(笑)。
あと5話の「君の心にナイスバードSAGA」では、前半と後半の天丼の構成が最高。ドライブイン鳥のマスコットのコッコ君をかじりに行ったり、「コケコッコー!」と叫んだり。ガタリンピックでもたえがガターザンという種目で優勝したり、バラバラになったり。ドライブイン鳥の社長さんや県庁の方が出演したりと佐賀色も濃かったし、テンポがよくておもしろくて、素晴らしい回だったなと思います。
――社長のセリフの多さは普通の役者さん並みだなと。初めてアフレコする素人の方なのに(笑)。
三石:ムチャ振りするなと思いました。この作品特有の悪ふざけがいろいろな人を巻き込んでしまう一例ですね(笑)。
そして、やっぱり12話ですね。さくらに思い出して欲しくて、子供のように「コケコッコー」と叫んだり、フランシュシュの振り付けで記憶を呼び覚まそうとするのは私も必死でした。
本番で感じたのは、心の扉を開けないさくらに対して、たえの涙かと思ったら実はよだれだったというシーンがありますが、ヨダレとバラすまでもうちょっと間が欲しかったとなぁと思ったんですよ。細かすぎてすみません(笑)。
でもさくらが立ち直ってからいつも通り、さくらの頭をカジカジするまでの流れはすごく盛り上がったし、最高のエンタメ作品だなぁと思いました。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会