【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』山田たえ役 三石琴乃さんインタビュー【SAGA. 05RE】|1期最終回後も2期を予感させる空気感とキャスト&スタッフの熱さ
三石さんのお気に入りキャラと曲とは? そして唯一のレコーディングエピソードも!?
――ご自身が演じるキャラ以外で好きなキャラを教えてください。
三石:フランシュシュのみんなはかわいくて好きだけど、やっぱり幸太郎ですね。第一印象は「変な人」、そして最後まで変な人のまま(笑)。でも終盤はさくらに「お前のことを見捨ててやらん」と言ったシーンはカッコ良かったですし、真の部分を垣間見せてくれましたね。
あと5話のガタリンピックのエピソードで、(藤野)真梨亜ちゃんが演じていたインタビュアーのお姉さん。何が起こっても淡々と進めていくし、濃い素人のお客さんが来ても手玉に取って。まさにプロのMCだなと。
――作中の楽曲の中で印象にのこっている曲を挙げてください。
三石:OP曲の「徒花ネクロマンシー」がすごく好きです。歌詞もパワーワードが多くて、落ち込んでいても心に火を灯してくれる、パワフルな楽曲です。それと8話で流れたリリィちゃんメイン曲の「To my Dearest」は泣きましたね。物語と連動した劇中歌や挿入歌って、随分前から準備されていたでしょうし、モーションキャプチャーの方たちも大変だったでしょうね。
――三石さんはこの作品でレコーディングされたことはありますか?
三石:1話の「ようこそ佐賀」という曲でのデスボイスです。収録はアフレコスタジオではなく、普通のレコーディングスタジオで。歌詞はあったけど、「歌詞が聞き取れないように歌ってください」というオーダーでした。マイクをかじるくらいの勢いで「ぐわぁ~」と叫びまくりました(笑)。
宣伝担当:制作サイドからあの曲が、たえ曲と聞いたことがあります。
三石:あったんだ!? たえ曲! アレを歌と言っていいのかわからないけど(笑)。よろしければ1話をもう一度、チェックしてみてください。
本作以外でも縁がある佐賀県の印象
――ちなみに三石さんはこの作品に出演される前に、佐賀県が制作したアニメ『おかえり 故郷の唐津』『ただいま 思い出の佐賀』に出演されていたり、佐賀県庁で見られるプロジェクションマッピングの案内アナウンスをされていたそうで。でも1期放送時には行ったことがないとおっしゃっていましたが……。
三石:おかげさまで行くことができました。アルピノでフランシュシュのライブがあった時に。空港から会場に車で向かう間の景色が素敵で、空も海もきれいで感動しました。ライブの翌日に、ドライブイン鳥で食事したり、豊玉姫神社にお参りに行ったり。鏡山展望台は昼でしたが最高の景色で、充実した佐賀旅行でした。また訪れたいですね。
ライブには地元の方だけではなく、遠方からも足を運んでくださった方も多くて。佐賀を満喫していただけていたらいいなと思うし、落ち着いたらまた聖地巡礼や、観光で足を運んでほしいですね。
感情を揺さぶり、パワーを与えてくれる作品。ぜひ親子で見てほしいです
――『ソンビランドサガ』初心者の方やこれからご覧になろうか迷っている人に、見たくなる魅力や楽しみ方のレクチャーをお願いします。
三石:様々な事情で死んでしまった女の子たちがアイドルという夢を追いかけて、必死に生きようとする姿が熱くて感情を揺さぶられるし、自分も頑張ろうとパワーをもらえる作品です。
キャラクターの絵も衣装もかわいいので女の子もハマるかなと思うし、お父さんお母さん世代にはそこはかとなく漂う昭和っぽさも楽しんでいただけるのでは(笑)。
アニメを普段見ない方やお子さんも人間ドラマとして楽しんでいただけると思っています。境監督も1期の時、お子さんと一緒にご覧になっていたそうですよ。
――1期シリーズの最終回の収録を終えた後や放送をご覧になった後はどう思われましたか?
三石:視聴者の皆さんと同じように、現場も「本当に終わるの? これで終わりじゃないよね?」という空気感でした。1クールでの放送だけど、2クール分のプロットはあるとほんのりと聞いていたので、「これはやるしかない!」という熱が高まりました。
そしてプロデューサーが打ち上げの時、後先考えずに「2期やります!」と言ってしまい、周りのスタッフさんから「ちょっと待って!」と必死に止められていて(笑)。でも偉い人が言葉にしてくれたのだから事は後からついてくるだろうと思ってました。
――アニメ終了後もいろいろなコラボやイベントもあって、ずっと熱が冷めない感じでした。
三石:幸太郎の営業力が素晴らしいんでしょうね(笑)。でもスタッフも正直、ここまでヒットするなんて想像してなかったんじゃないでしょうか。そして待ちに待った2期制作の発表を聞いた時は嬉しかったです。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会