ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2016年編】|『ユーリ!!! on ICE』から学んだいろいろな“愛の形”
“故郷”っていいな
『ユーリ!!! on ICE』を見るたびに“故郷”っていいな、と思うのもこの作品が大好きな理由の1つ。
勇利の出身地は佐賀県唐津市がモデル(アニメでは長谷津市)になっていることから、『ユーリ!!! on ICE』の聖地になりました。
佐賀県といえば、『ゾンビランドサガ』の舞台にもなっていたり、漫画『キングダム』原作者の出身地だったり、何かとアニメや漫画と縁のある場所。
『ユーリ!!! on ICE』にも、唐津駅や唐津城、虹の松原などモデルになった場所がたくさん登場します。ちなみに、エンディングでは福岡県の中州に並ぶラーメンの屋台が出てきましたね。
実際に聖地へ赴き、『ユーリ!!! on ICE』の世界を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。
ここでまた個人的な話になってしまい恐縮ですが、筆者の出身地は福岡で第二の故郷と呼べる場所が佐賀なんです。佐賀が舞台になることを聞いたときは、勝手ながら親近感が湧きました。
第1話の放送後に話題になった「牧のうどん」も地元民が愛するソウルフードで、アニメに登場した瞬間、大興奮したのを覚えています。
アニメ好き&地方出身としては、アニメ作品で地域が盛り上がるのは本当に嬉しいこと。そして、キャラクターたちが故郷を愛している姿にもすごく嬉しい気持ちになります。
自分の故郷でなくても、アニメを通して、彼らのいる場所・彼らが愛している場所が私たちの故郷になる。大好きなキャラクターたちとつながれる場所に、「ありがとう!」と伝えたいくらいです。
今の情勢が落ち着き、自由に旅行できるようになれば、いつかヴィクトルとユーリの故郷であるロシアに行って、本場のピロシキを食べたい!
皆さんは今、行きたい聖地はありますか? 佐賀県または福岡県を訪れた際は「牧のうどん」をぜひご賞味ください♩ “食べても食べてもうどんが増える”という新しい体験を味わうことができますよ。
▼「牧のうどん」のレポートはこちら!
最終回直前!『ユーリ!!!』で話題の「牧のうどん」に行ってみた
何度見ても飽きない氷上の演技と音楽
『ユーリ!!! on ICE』を語るには外せないのが、氷上の演技と音楽。フィギュアスケートという競技がどのように表現されるのか気になっていましたが……もう想像以上でした。
勇利がヴィクトルのプログラムを滑る第1話から、おそらくほとんどの人が魅了されたことでしょう。滑らかな頭からつま先までの細かい動きは、何度見ても飽きるものがありません。
なぜここまでリアルなフィギュアスケートが表現されているのか、もちろんアニメーション制作を担当しているMAPPAの力もありますが、元フィギュアスケート選手で高橋大輔選手のショートプログラム「eye」を振り付けた宮本賢二さんが、作中の演目の振り付けを担当しているからです。
スケートシーンは、実際に滑って撮影した映像を元に構成されているのだとか。キャラクターたちの性格や心情が加味された上で見ると、心地よくも胸がギューッと締め付けられるような感覚になります。
そして、氷上の演技をさらに際立たせてドラマチックな雰囲気にしてくれるのが「音楽」です。
『Free!』のほうでもお話させていただきましたが、やはり名作と音楽は切っても切れない深い結びつきがあるように感じます。
名作には数々の名曲が存在しているとよく言いますが、『ユーリ!!! on ICE』にも「Yuri on ice」「愛について〜Agape〜」「Theme of King JJ」「Partizan Hope」など、キャラクターたちの演目曲には一度聞くと忘れられない楽曲ばかり。
特に、筆者はTVアニメが放送されていた当時、「Yuri on ice」ばかり聴いていました。(実際にピアノで弾きたいがために練習しましたが、難易度が高すぎて断念したのも良い思い出です)
そして、オープニングテーマの「History Maker」/DEAN FUJIOKAさん、エンディングテーマの「You Only Live Once」/YURI!!! on ICE feat.w,hatanoも大きな衝撃を受けるものでした。
話数が進むたびにどんどん鮮やかになるオープニングは、勇利・ヴィクトル・ユーリの3人が滑っているというシンプルな映像なのに毎回見るのがすごく楽しかった……。
エンディングはその3人が花火をするシーンから始まりますが、ここも色が鮮やかで見惚れますし、SNSにアップしている選手たちの写真が次々と映る演出法もすごく斬新的で、録画をして、何度もストップボタンを押しては見返していました。
フィギュアスケートという新鮮な題材のアニメだからこそ、驚きや発見、新しい楽しさが音楽にもたくさん詰まっていたように感じます。