TVアニメ『魔道祖師』木村良平&立花慎之介インタビュー|自由奔放な“魏無羨”と信念に忠実な“藍忘機”。真逆の二人が惹かれ合う理由とは……
アジアをはじめ、世界中で爆発的な人気を博している『魔道祖師』。墨香銅臭氏が手がけたWeb小説が原作で、緻密で壮大なストーリーと魅力的なキャラクターが話題を呼んでいます。
現在、TVアニメ『魔道祖師』日本語吹替版が絶賛放送中です。吹替版キャストとして魏無羨(ウェイ・ウーシエン)役を木村良平さん、藍忘機(ラン・ワンジー)役を立花慎之介さんが担当。今回、そのお二人にインタビューを実施しました!
ご自身が演じるキャラクターのこと、魏無羨と藍忘機の関係性、『魔道祖師』の魅力など、たくさん語っていただいたのでぜひご覧ください。
【あらすじ】
世は岐山温氏が暴虐の限りを尽くし、人々は苦しみに喘いでいた。
姑蘇藍氏・雲夢江氏・蘭陵金氏・清河聶氏ら仙門の修行者たちは「射日の征戦」を行い、力を合わせて温氏を討伐することに成功する。
夷陵老祖(いりょうろうそ)である魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、「射日の征戦」で貢献を果たしたが、彼の修めた鬼道は強大な力を持つがゆえに、人々に恐れられ、謗られ、やがてその身の破滅を招いてしまう。
そして十三年後。
死んだはずの魏無羨は呪術によって世に蘇り、かつての友、姑蘇藍氏の藍忘機(ラン・ワンジー)、義兄弟である雲夢江氏の江澄(ジャン・チョン)と再会する。
しかし、過去の謎は未だ消えず、世間は再び彼を疑い始めるのだった。
すべての物語の始まりは、彼らの少年時代の出会いに遡る――
自由奔放な“魏無羨”と信念に忠実な“藍忘機”
――まずは、お二人が演じられるキャラクターについてお聞かせください。
魏無羨役・木村良平さん(以下、木村):魏無羨はすごく優秀な男ではありますが、非常に奔放な性格で、明るくて素直です。
でも、奔放すぎるがゆえに、ルールを軽んじたり、人との距離が近すぎたり。そこが好かれる要素であり、敵を作ってしまうところでもある、魅力的なキャラクターだと思います。
藍忘機役・立花慎之介さん(以下、立花):藍忘機は、魏無羨とは逆にすごく無口でクールで融通が利かない頑固者という印象がありますが、自分の中に1本の芯が通っています。
その信念に忠実に生きている優等生ではありますが、どちらかというと、ちょっと怖いイメージ。周りから厳しい人だと思われるような、近寄りがたいオーラを持っているキャラクターです。
――それぞれ魅力的なキャラクターですが、ご自身の役の共感ポイントや好きなところがあれば教えてください。
木村:学生時代、本当に校則を守らない人間だったので、そこは魏無羨と似ているかもしれません。校則を破りたいから破るというよりは、「この校則って本当に必要なのか?」と理屈で考えていたところがあって。なので、魏無羨の気持ちはとてもよくわかります。
僕、小学生の頃は公立の学校に通っていたんですが、そこでは浮いた存在だったこともあって、中高は私立の学校に通うことになったんです。逆に、私立の学校では校則がなかったので、最初はあまりの縛りのなさに戸惑いました(笑)。
立花:へぇ~! 私立の学校って校則がないんだ。
木村:僕が通った学校が特殊だったんです。
立花:きっとそうだよね。珍しい。
木村:本当に何も言われないですし、制服もありませんでした。入学式に、セーター+ジーンズ姿のおじさんが壇上に上がってきたと思えば、「教頭です」と挨拶していて。
立花:あはははは(笑)。
木村:入学式だよ!?と(笑)。本当にびっくりしました。
――立花さんは藍忘機に共感するポイントはありますか?
立花:僕もどちらかというと頑固なほうなので、藍忘機のように自分の信念に忠実に生きていると思います。あと、初対面の人から近寄りがたい、怖いとよく言われますが、とても心外です。
木村:(笑)。
立花:ですが無駄に話しかけるなオーラを出しているような気もするので、自分の責任かもしれません(笑)。
でも、喋りかけたり喋りかけられたりしたときには、普通に楽しく話しますし、現場でも慣れてきて普通に会話ができるようになると、「そんなに喋る人だとは思いませんでした」とよく言われます。
――ある意味、ギャップを狙えるかもしれませんね。
立花:確かに(笑)。
木村:そこは藍忘機と共通しているところかもしれないですね。