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ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2018年編】|『HUGっと!プリキュア』

ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2018年編】|『HUGっと!プリキュア』「フレーフレー私!」は今でも私にとっての合言葉

2021年。テレビにかじりつき、画面の中で大冒険を繰り広げるアニメのキャラクターたちに夢を見ていた少年少女だったぼくたちは、いつの間にか大人になっていました。進学、就職、結婚、いろんな出来事があったけれど、でも、それでも、今でも、アニメが好きなのは変わりませんでした。

近年、10周年として大々的に売り出す作品も多くなってきたアニメ業界。今一度、ぼくらの人生を変えたアニメを振り返ってみませんか? 改めて振り返ってみると、これからの10年はとんでもなくすごい作品たちが10周年を迎えていくことに気づくはずです。

アニメイトタイムズでは、「ぼくらの人生を変えたアニメ11選」と題して、2010年〜2020年までの各年から1作品をピックアップし、アニメイトタイムズを代表するライターによる独自見解のもと振り返っていく特別連載を掲載していきます。

今回お届けする連載第9回は、2018年に放送された『HUGっと!プリキュア』です。執筆は逆井マリさん。

また、記事の最後に読者のみなさんの人生を変えた作品をアンケートで募集しています。あのときのあなたの状況を聞かせてください。きっと、あなたのアニメによって奮起させられた経験が、みんなの希望になることがあると思います。

それでは、連載スタートです!

『HUGっと!プリキュア』

 
■あらすじ
超イケてる大人のお姉さんになりたい中学2年生の野乃はな。前髪を切り過ぎるわ遅刻はするわで転校初日は大失敗。 でも、なんだか素敵な出会いもあったりまた明日からの日々に胸躍らせていたところ、空から降ってきた不思議な赤ちゃん「はぐたん」と、そのお世話係(?)のハムスター「ハリー」と出会います。 そこへ「クライアス社」という悪い組織がはぐたんの持つ「ミライクリスタル」を狙って現れ、怪物を出して襲ってきたのです。 はぐたんを守りたい!というはなの強い気持ちによって新たなミライクリスタルが生まれると、はなは元気のプリキュア・キュアエールに変身します。 ミライクリスタルとは、この世界にあふれている明日をつくる力・アスパワワの結晶。これが奪われてしまうと、みんなの未来が無くなってしまいます。 みんなの未来、そしてはぐたん。大切なものを守るためのキュアエールの物語が今幕を開けます。

■キャスト
野乃はな/キュアエール:引坂理絵
薬師寺さあや/キュアアンジュ:本泉莉奈
輝木ほまれ/キュアエトワール:小倉唯
はぐたん:多田このみ
ハリハム・ハリー:野田順子
野乃森太郎:間宮康弘
野乃すみれ:桑谷夏子
野乃ことり:佐藤亜美菜
リストル:三木眞一郎
ダイガン:町田政則
パップル:大原さやか
チャラリート:落合福嗣
ルールー:田村ゆかり

■スタッフ
シリーズディレクター:佐藤順一 座古明史
シリーズ構成:坪田文
キャラクターデザイン:川村敏江
美術デザイン:西田渚(※渚は旧字体。日の上に点)
音楽:林ゆうき
制作:ABC/ABCアニメーション/ADK/東映アニメーション
ネット局:ABC・テレビ朝日系列全国ネット
時間違い:BSS
放送形態:HD、ステレオ、文字多重、データ放送


 

連載バックナンバー

◆【2010年】『STAR DRIVER 輝きのタクト』
◆【2011年】『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
◆【2012年】『PSYCHO-PASS サイコパス』
◆【2013年】『Free!』
◆【2014年】『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』
◆【2015年】『響け!ユーフォニアム』
◆【2016年】『ユーリ!!! on ICE』
◆【2017年】『妹さえいればいい。』

私とプリキュア

アニメイトタイムズの名物編集者であり、そして王国民として知られる石橋さんから「逆井さん、2010年以降で、人生を変えたアニメ作品をとにかく熱く語ってください!」というご依頼をいただき、2011年編で『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を紹介しました(ご感想ありがとうございました!)。それともうひとつ、名前を挙げていたのが2018年プリキュアシリーズ『HUGっと!プリキュア』です。

シリーズ15周年の節目となる『HUGっと!プリキュア』(以下ハグプリ)は子育てをテーマにした異例の作品でした。多くの人がこのテーマに驚いたのではないでしょうか。プリキュアといえば、ごく普通の少女が、ふとしたことをきっかけに伝説の戦士プリキュアに変身し、世界を征服を企む悪と戦う物語なのですから。

何を隠そう私も驚いたひとりです。2016年から放映された『魔法つかいプリキュア!』で妖精のはーちゃんが赤ちゃんのように成長したことがあったり、別作品ですが『おジャ魔女どれみ』に子育てがあったりと、思いだすことはあっても“プリキュア×子育て”となると想像がつきません。最初にテーマだけ聞いたときは「プリキュアが子育て? もしかしてお母さんがプリキュアになるの?」とはてなマークだらけでした。

ハグプリ放送時の2018年。私は子育てまっさい中でした。わが子は例に漏れずプリキュアが大好き。大好きを超えて、自分がプリキュアになれると信じて疑っていない様子でした。その信じる心こそプリキュアなんだ……! と気づいたのは、もう少しあとのことです。

これまでのプリキュアシリーズは子どもと楽しく観ていましたが、今振り返ると私自身はどこか一歩引いて観ていたように思います。いうなれば「子どもに向けた」作品を親として一緒に観ているような感覚で、実際に少し下がって画面を見ていました。

これは私にとって日曜の朝が、料理をしたり、幼稚園の準備をしたりと、絵にかいたような慌ただしい時間だったということも関係していると思います(通っていた幼稚園は、日曜日の午前中も登校日だったので、ギリギリまでプリキュアを観て幼稚園に送ってました)。また仕事柄徹夜が多いのと慣れないママ友付き合いなどから、この時私の疲れはピークに達し、頭には500円より大きなハゲができていました。そのため、日曜朝は心ここにあらずといった状態に……。

ところがどっこい。ハグプリの話が進むごとに、私とテレビとの距離はどんどん近づいていきました。子どもをだっこしながら見た時期を越えて、後半は横で並んで見るように。後ろに一歩下がるときは涙をこらえきれなくなった時だけでした。

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