ウマ娘がほかのウマ娘のレースを応援するのは、この作品だからこそ――冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』田澤茉純さん×遠野ひかるさんキャストインタビュー【連載第10回】
ツインターボとトウカイテイオーの会話や、メンバーの行動は印象的でした
――続いて、物語についてお聞きします。直近の第9話は、テイオーが3度目の骨折をするつらい回でもあったわけですが、率直な感想をお願いします。
遠野:終わり方がすごく悲しい回で、台本の段階で泣きました。これまでも(感動して)泣いたんですけど、この回は「こんなに頑張ってるのに!」って悔しくて泣きましたね。
田澤:イクノもテイオーに勝ちたくてずっとトレーニングしている中だったので、私もくるものがありましたね。このシーンは、ひとりの視聴者としてテイオーのことを応援していたというか。
――イクノディクタスは惜しい結果が続いていましたし、トウカイテイオーに対して今度こそ!という気持ちもありましたからね。その中での怪我ということで。
田澤:そうなんです。テイオーは絶対に自分(イクノ)よりも上にいるウマ娘じゃないですか。超えたい気持ちと同時に、尊敬とか憧れもあったと思うんです。だからこそ、怪我は不本意といいますか、私が代弁するのもあれですけど、万全な形で(対戦したかった)というのもあったんじゃないかなって。
――幼少期に怪我をしたからこそ、それ以降は怪我をしないようにずっと走りきったイクノディクタスの言葉と考えると重いですね。ほかに印象的だったシーンはありますか?
遠野:ターボがテイオーの前で「テイオーに勝つから! 絶対倒すから、こんど勝負ね!」と言って、それを「悪気はない子なの〜」って<カノープス>のみんなで連れ帰るシーンも大好きですね。
田澤:イクノは(ターボを)担いでいましたからね。力強いなと思った記憶があります(笑)。
遠野:ターボは全体的にかき回すキャラクターですけど、なんだかんだ<カノープス>のみんなが可愛がっているというか、愛おしいと思われている存在なんだなってわかりますよね。
――では、第9話に限らず、ここまでを通して印象的だったところを挙げるなら?
田澤:第8話で、イクノとマックイーンが会話するシーンはすごく印象的でした。これまで、<スピカ>と<カノープス>というチームごとの絡みはありましたけど、1対1でお話することはあまりなかったですし、競走馬のイクノを調べたときにマックイーンとの逸話も出てきたので。それもあってのシーンなのかなと思って、ちょっと嬉しくなりました。
――競走馬のメジロマックイーンはイクノディクタスのことが好きだったんじゃないかと言われていますからね。
田澤:そうなんです。(イクノの前では)マックイーンが興奮して暴れだすから、好きなんじゃないかって。
遠野:可愛い〜!
田澤:(競走馬の)イクノを応援してくださっていた人も、あのシーンはうわぁってなったんじゃないかなと思います。
遠野:わかる方にはわかるネタがすごいですよね。
――そして次回、第10話の見どころはどこでしょうか?
遠野:ウマ娘さんたちもそうですし、トレーナーさんたちもそうですし、どれだけテイオーがたくさんの方に愛されているのかを深く深く感じる回になります。なので、ぜひハンカチの準備をして見ていただけたらと思います。
田澤:みんな絶対に泣いちゃうから!