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『ワンダヴィジョン』真の黒幕がエピソード内で出していた違和感をおさらい

マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』あなたは気が付いた?真の黒幕がエピソード内で出していた違和感をおさらい

マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。その最終話がついに先週配信され、壮大な物語の幕が下ろされました。

本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界で、幸せな結婚生活を送るワンダとヴィジョンの物語。

マーベル・スタジオ初の試みであるシットコム(シチュエーション・コメディ)で始まり、次第に隠された不可解な“謎”が明らかになり、観客の予想を見事に裏切る怒涛の展開に。

米会社 Parrot Analytics の調査で“世界で今最も人気があるドラマシリーズ”として発表されるなど、マーベル・スタジオの記念すべき第1弾のオリジナルドラマシリーズとして、期待を上回る結果をおさめています。

そんな本作ですが、最重要キーマンであるアガサ・ハークネスの行動に注目すると、新たな発見があるかも?!

そこで今回、『ワンダビジョン』を最大限に味わってもらうため、“真の黒幕”アガサ・ハークネスがこれまで放ってきた“違和感”について振り返っていきましょう。

第1話:物語の最初から、ワンダの正体を知っていることを仄めかしていた!?

約1年半ぶりにマーベル・スタジオが動き出した第1話。アベンジャーズの一員であるワンダ・マキシモフとヴィジョンのふたりは、長い恋愛の末、晴れて結婚し、郊外の街へ引っ越してくる。

新婚ホヤホヤで仲睦まじい二人だが、急遽、ヴィジョンの勤務先の上司夫妻を自宅に招きもてなすこととなる。

突然の展開に準備が追い付いていないワンダを助けたのは、出会ったばかりの隣人・アグネスだ。

慣れない料理にワンダが慌てふためく中、突然アグネスがワンダを救うために登場する。ここで1つ違和感を覚える。ワンダのために食材を持ってきてくれたアグネスだが、複雑な料理のレシピカードを渡しつつ、「簡単なのを教えるわ 指を鳴らす間にできるわよ」と発言。

一見聞き逃してしまいそうな言葉だが、これは、既にアグネスが“ワンダが魔女だ”ということを知っているからこそ、“料理くらい魔法を使えば一瞬でできるでしょ?”ということを示唆していたのではないだろうか。

その後も、アグネスはワンダをサポートする良き隣人という仮面を被り、何度も登場してくる。

第5話では、ワンダとヴィジョンの間に生まれた双子の息子たちが、近所で捨て犬を拾ってくるのだが、なぜかことにすぐに気が付いたアグネスは、突然犬小屋を持って登場。

捨て犬を拾ってきたことはまだ誰にも知られていないはずのタイミングなのに、彼女は一体なぜこのことに気が付いたのか…。

なにかとちょうどいいタイミングで登場する彼女は怪しさ全開だが、ワンダのパワーを狙っていた彼女は、ストーリーの始まりから、ワンダのことをずっと見張り続けてきたのではないかと思わざるえない。

第5話:圧倒的不可思議なこの世界に全く疑問を感じていない!

第5話で、ワンダとヴィジョンの間に双子が生まれ、ふたりは子育てに励むことに。

子供たちを泣き止ませようにもワンダの力は全く通用せず、子供たちに振り回されて限界を迎えるふたりだが、そこにちょうど隣人のアグネスがやってくる。

アグネスの存在やこの世界に疑問を持ち始めるヴィジョンだが、ここで乳児だった子供たちは一気に5歳に成長!

さらに、子供たちは拾ってきた犬を自分たちで飼うには幼すぎる、とワンダに言われたことによりなんと10歳までみるみる成長してしまう。

子供たちが一気に成長しても何も言わない隣人のアグネスに対して気を許しているワンダは、魔法のパワーを隠そうともせず使っていた…。

しかし、よく考えてみてほしい。ワンダが魔法を使っていることに疑問を持つのはもちろんだが、普通、目の前で0歳の赤ん坊が5歳に、5歳の幼い子供10歳の少年に一気に成長していけば、誰もがおかしいと思うはず。

しかしアグネスは、10歳になったワンダの息子たちをみても表情ひとつかえず、さらには、捨て犬を抱きかかえながら「この子はこのままおっきくならないといいわね。」とジョークを交えてただ笑っている。この光景はあまりにも奇妙すぎる…。

第3,5,6話:ワンダの作った世界を壊すため、ヴィジョンを仄めかし続けていた?!

第3話で、アグネスはワンダが作り出したウエストビューの存在のおかしさを仄めかし始める。

ヴィジョンが近所で遭遇したのは、垣根のお手入れをしている隣人のハーブ。しかしよく見ると、垣根の外壁を電動のこぎりで切ろうとしている…。

その後もヴィジョンは、内緒話をしている様子のアグネスとハーブの思わぬ会話を耳にする。その会話の内容は、ワンダを救おうと街に来たばかりのモニカ(ウエストビューではジェラルディンと呼ばれる)に、家族や旦那がおらず家も存在しないのは、彼女がこの街に来た理由と関係しているというもの。

言葉を選びながら真相を伝えようとするハーブ。しかし、それをアグネスが静止。話を誤魔化し笑顔で去っていく。

今思えば、ワンダの作り出したこの世界に違和感を持たせ、ハーブがこの世界をを壊そうとしているという場面をアガサが演出したのではないかと思える。

また、第5話で息子たちの子育てに手こずるワンダを助けに登場したアグネスのシーンも、ヴィジョンに真相を仄めかしていたと思われる。

ワンダの子育てを助けるため家に来たアグネスだが、突然血相を変え、「今のNGよね? ここで赤ちゃんを抱っこするんでしょ? NGよね? リテイク?」と話す。この世界の住人たちが、ワンダによって役を与えられ演じされられていることを仄めかした。

さらにアグネスは、第6話でもヴィジョンを仄めかし、ヴィジョンがこの世界を出ようとするきっかけを与えた。

車に乗り、この街を出ようとしているアグネスの姿を見つけたヴィジョン。ヴィジョンに声をかけられたアグネスは、ヴィジョンがアベンジャーズのメンバーであり、もう死んでいる存在だと明かす。

アベンジャーズ時代の記憶を失っているヴィジョンには一体なんの話だか分からないようだが、過去の記憶を呼び起こすことで、実はこの世界はワンダが作り出した非現実的なものだとヴィジョンに訴えかけていたのだ。

そして、「外には出られない。ワンダが絶対に出してくれない。フフフ・・・何もかもおしまい。」と奇妙に笑い飛ばし、助けを求めているように見せかけていたが、これはアガサが、ヴィジョンの強力なパワーでこの世界を壊してもらおうと企んでいたのではないだろうか。

マーベル・スタジオならではの、壮大なドラマ作品に圧巻!

そして、ついに第7話でアグネスは、「ワンダ。魔法を使う女はこの街で自分だけだと思ってた? 私はアガサ・ハークネス。やっとあなたに自己紹介できた」と話し、シットコムにありがちなおせっかいな隣人という仮面を装っていた自分の本当の姿は、魔女のアガサ・ハークネスであり、黒幕の正体だったと明かす。

ワンダが作り上げた世界を操っていたのは自分だというのだ。その後、家族との幸せな日常を守りたいワンダは、ワンダの持つ偉大なパワーを手にしようと企むアガサは、壮大な戦いを繰り広げることとなる。

ワンダとヴィジョンの新婚生活を中心に描かれる本作だが、やたらとおせっかいを焼いてくる隣人のアグネスの他にも、町内でリーダー格のドッティ、通りすがりにおどけて見せる郵便局員のデニス等、怪しい人物が次々登場し、黒幕の正体は一体誰なのか、様々な憶測が飛び交っていた。

黒幕の正体が分かった今こそ、彼女が放ってきた圧倒的違和感を紐解くと、マーベル・スタジオの織りなす複雑にも壮大なストーリー展開の凄さが感じ取れる。

オリジナルドラマシリーズでも「これぞマーベル!」と言わんとする映画並の展開を描き、世界中を圧巻させたマーベル・スタジオ。

『ワンダヴィジョン』に次ぐオリジナルドラマシリーズ第2弾として間もなく日の目を浴びる『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(3月19日(金)より日米同時配信)にも期待したい!

作品情報

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』

ディズニープラスで独占配信中

原題:WandaVision
監督:マット・シャックマン(『ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のエピソード監督)
脚本:ジャック・シェイファー(『ブラック・ウィドウ』原案、『アナと雪の女王/家族の思い出』脚本)
出演:エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー

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