『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』本日公開! 『Yes!プリキュア5GoGo!』三瓶由布子さん、竹内順子さん、伊瀬茉莉也さん、永野愛さん、前田愛さん、仙台エリさんインタビュー 6人にとってのプリキュアとは?
進化した映像の中で『5GoGo!』のメンバーを見られる喜び
――映画を観られたご感想や印象的だった場面を教えてください。
竹内:私が一番心に響いたのは、グレースが「自分たちの力だけじゃどうにもならないから、みんな助けて!」と、プリキュアじゃない人たちのパワーを借りて、カグヤを助けるラストの場面。
日本人特有のおすそ分けというか、一人ひとり(のパワー)はホントに小っちゃいものなんだけれど、「渡したいから渡す」という心根がすごく良いなって。「カグヤを助けた」という大きいことを、「大きいことをやった」自覚のない人が助けた、というのがすごく良いなと思いました。
仙台:この映画のメインのストーリーはカグヤちゃんとお母さんのストーリーだと思っています。『5GoGo!』の一員として映画に出られたことも嬉しかったんですが、母親という自分の立場的にカグヤちゃん、お母さん側に焦点が移っていって。
「私たち、大人になったなあ」と感じました(笑)。見ている視点が変わったということは、『プリキュア』と一緒に成長している証拠でもあると思うので改めて嬉しかったです。カグヤちゃんのお母さんの気持ちが直視できないほどによく分かって。ぜひ親子で観に行ってほしいなあと思います。
永野:今回の映画のお話をさせていただくときによく言っていることなんですけど、ホントに映像が綺麗!
一同:うんうん!
永野:私たちの頃ももちろん綺麗だと思っていたんですけれど、毎年進化している姿を見ていて。CGもどんどん進化して、「綺麗でキラキラしていて良いな~、羨ましい!」と思っていたら最新作の映画に参加することが決まって。進化した映像の中で『5GoGo!』のメンバーを見ることができることが嬉しくて。
――バトルシーンや変身シーンはもちろんですが、「ゆめアール」の世界もすごく綺麗ですよね。
永野:そうなんですよ! すっごく綺麗。クジラさんの姿といい、私の好みドストライクの絵柄なんです! 映像美も見どころのひとつとして、ぜひ注目してほしいなと思います。
伊瀬:私は『5GoGo!』を演じ終わってからしばらく『プリキュア』シリーズを観ることができなかったんです。「次の世代にバトンを渡すことがこんなにさびしいんだ」と感じました。
今までだったら『5GoGo!』のキャラクターが街中に溢れていて、どこに行ってもみんないたのに1日でバッと変わってしまう。あの感覚が初めてで、すごくショックを受けたような感じがあったんですよね。
あの時「上の世代の方たちがこういう気持ちでバトンを渡してくれていたんだ」と初めて分かりました。そこから10年くらい『プリキュア』シリーズを観られていなかったんです。でも、私自身も母親になって、子どもができてようやく客観視できるようになって、作品を振り返られるようになりました。
言葉が難しいんですが……『ヒープリ』を観たときも「可愛いな、素敵だな」と思う反面、羨ましいじゃないですけど「良いな」と思う部分もあって。でも、それをも超える素晴らしさ、『プリキュア』ならではな幅広い世代・人に伝えていかなきゃいけないメッセージがしっかりと根付いていることを感じて。
「ああ、やっぱり『プリキュア』って素敵だな」と素直に思いました。その素晴らしさをたくさんの人に感じていただきたいなと思っています。
前田:今回の映画は東京が舞台。109など実際にある建物も登場するので、ご時世柄今すぐには難しいかもしれないですけど、落ち着いたら聖地巡礼のような。「ここにのどかちゃんたちがいたな」って感じで東京見物をしてもらえるのかなと思います。
『5GoGo!』が出るときに『5GoGo!』のBGMも使っていただいて、そういう細かいポイントにも注目してもらえればと思います。あとは、とにかくいろいろなチェンジフォームも出てきて、とっても煌びやかで可愛いです。
もうちょっと『5GoGo!』を観たいなと思った方は、ぜひ2周目からは副音声のボイスドラマを聴きながら観ていただけたらなと。がっつり『5GoGo!』のメンバーで会話しているので、楽しみにしていただけたらと思います。
三瓶:今回、コラボレーションで出させていただけることがホントにありがたいですし、当時幼稚園、小学生だった子たちが、それこそ今109に行っているような年齢なわけで(笑)。そういった子たちがまた観てくれたら嬉しいです。
今回はご時世柄“みんなにライトを振って、声を張り上げて応援してもらう”ことはできないんですが……竹内さんがおっしゃっていたように、最後“倒す”ためではなく“助ける”ためにみんなから力をもらうという理由が私もすごく好きです。
いっぱい変身する、ホントに楽しい映画になっております。今回、ドリームはまた新しいフォームに変身させてもらってもいますし。次はココフォームも待ちたいと思います。よろしくお願いします!(笑)
――ココとの合体フォームも観たいです!(笑)。
『5GoGo!』の色はバラバラ?
――ところで、『プリキュア』シリーズは各作品にチームごとの色があるというお話をよくうかがいます。今回、久しぶりに集まって、改めて『5GoGo!』はどんなチームだと感じましたか?
竹内:それってどちらかと言うと周りから見たものだから、自分たちだとあんまり分かんないかもね。
永野:ああ、でも鷲尾さん(東映アニメーションのプロデューサー)に「みんなバラバラだね」って言われた気がします。
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竹内:あ、そうだったんだ。
前田:「オープニングの歌通り」みたいなね(笑)。
永野:そう。「個性バラバラたけど相性はバッチリ」だって。それが『5GoGo!』っぽいって言われたような気がする。
竹内:へ~。ちなみにどのあたりがバラバラだったんだろう?
永野:それは詳しく訊いたことがないから分かんないんだけど、あっち向いたりこっち向いたりしてマイペースで同じところを見てないというか(笑)。みんな自分のペースがあるのに、演じ始めると相性がすごく良いってことかな。
伊瀬:たぶん自由なんだと思う(笑)。
前田:それぞれ自由ではあるんだけど、映画のアフレコでは「三瓶ちゃんいないとダメだ」「順ちゃんが隣にいてくれないとどのタイミングで出ていいのか分かんない」と感じることが多くて。やっぱりみんな一緒にいないとダメなんだなと感じました。
永野:そうなの、辛かったよね(笑)。
前田:三瓶ちゃんから始まらないとどっから出ていいかも分かんないというか(笑)。最初にふたり(前田さんと永野さん)で声を入れたとき、合わせ技が全然合わなくて。どうしていいか分からなかったんです。あとで順ちゃんと茉莉也ちゃんが入って4人で声を合わせた時に「これこれ~!」ってなりました。
永野:私もそう思った! みんないないと本当にダメだなと(笑)。
三瓶:私は仙台エリちゃんと一緒の収録で、みんなより後に録ったんです。変身シーンでは自分でセリフを言い始めて、みんなの声が聞こえてきて、それがすごく心強くて。だんだんテンションが上がっていきました(笑)。
「Yes!」「行くよ!」って言って、隣に人はいないんだけど、音声が聴こえてくることで自分もどんどん力強くなれましたね。
竹内:それぞれ役割分担があるんだろうね。
前田:「順ちゃん息吸って!」と思った(笑)。あの息がないと分からない!
一同:(笑)。
三瓶:当時もそうだったんですけど、『5GoGo!』の中にはお姉さんチームがいて。映画でドリームとレモネードが「待てー!」ってエゴエゴを追いかけるシーンでは、ルージュが一緒に付いてきてくれたり、ミントが「その人介抱してね」ってお願いしたり、(『ヒープリ』のプリキュアのみんなに)「あなたたちはどこに泊まってるの? あとで行くから」と最後のフォローをしてくれたりして(笑)。
一同:(笑)。
三瓶:向いてる方向はバラバラなんだけど、最終的にチームとしてまとまっていて。『5GoGo!』だなあって思いました。