こんなに強い「奇跡」を聞けたのが印象的でした――Machicoさん&大西沙織さんが語る、第12話に仕掛けられたトリックの数々│冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー【連載第13回】
Cygamesが手掛けるクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)。そのTVアニメ第2期『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』が好評放送中です。
第2期は、シンボリルドルフに憧れ無敗の三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオーと、名家の誇りにかけて天皇賞連覇に挑むメジロマックイーンを主軸にした物語。そんな2人の強い思いが激突した天皇賞(春)以降も、挫折と復活を繰り返すトウカイテイオーに対して、常に背中を見せて走り続けたメジロマックイーン。しかし、彼女の脚もついに……。
アニメイトタイムズでは毎週スタッフ陣やキャスト陣のインタビューを実施。最終話を目前に控えた第13回は、Machicoさん(トウカイテイオー役)と大西沙織さん(メジロマックイーン役)の前後編と2回に渡るインタビューの前編をお届けします。ライバルたちの熱い気持ち、2人の運命、さまざまな想いが交差した終盤の話数について、たっぷり振り返っていただきました。
物語に即したエンディングの演出に脱帽
――まずは、第12話をご覧になった感想からお願いします。
トウカイテイオー役・Machicoさん(以下、Machico):皆さん、見ましたか? あのエンディングを! いつもと歌割りが違っていて、マックイーン(メジロマックイーン)が先なんですよ。
メジロマックイーン役・大西沙織さん(以下、大西):すごかったね。
Machico:エンディングの「木漏れ日のエール」はAメロを2人で割るのではなく、Aメロは誰、Bメロは誰と完全に分けているんです。最初、それも不思議だなと思っていたら、レコーディングで「(1番は)Aメロがテイオー(トウカイテイオー)の気持ちだから」とお話をいただいて。完パケでもAメロがテイオーの歌うフレーズになると言われたので、そのつもりで歌わせていただきました。
その後、実は何話目かにはAメロとBメロがテレコ(逆)になると聞いて、驚きました。「え〜! そんなことがあるんですか!?」って。これまではテイオーがAメロを歌ってきたけど、第12話ではあのことを経験したマックイーンがAメロを歌うなんて。
大西:この曲はアフレコよりも先に録りましたが、私がレコーディングした段階では、すでに第12話でAメロとBメロの歌割りがテレコになることは決まっていて。そこで使えるように、つるっと全部録りますと言われました。でも、実際に逆になったものは映像になって初めて聴きました。
Machico:しかも、アニメ付きでね。
大西:AメロとBメロで「思い悩んでいる方」と「そっと寄り添っている方」に分かれているので、歌うパートが逆になるだけで、本当に立場が逆になっているように感じられました。それは制作された方が考えたトリックでもあると思います。
――物語的にもそれまでテイオーが怪我続きだったのに、第12話ではマックイーンが怪我をして、2人の立ち位置が逆になりましたからね。演出がニクいです。
Machico:2人の回想シーンを混ぜてくるのも、なんなんですか!?って思いましたし、通常のエンディングと違って、みんなが集合しているカットを流す方向も逆だったじゃないですか。
大西:(集合カットでは)左にテイオーがいて、右にマックイーンがいるから(普段とは)変えたのかもしれないですね。
Machico:それでか! ぜひもう一度見直して、みんなでアハ体験してもらいたいです(笑)。
――本編の内容についてはいかがでしたか?
Machico:全話そうだったんですが、第12話も絵が綺麗すぎてびっくりしました。表情の書き込みもすごかったです。
大西:アフレコをした時は絵コンテの状態だったので、完成したものを見たら、“絵の演技”に負けていないか心配になってきました。
Machico:大丈夫だったかどうか、トレーナーさん(『ウマ娘』ファンの呼称)に教えてもらいたいですね。
大西:今さら言っても遅いですけど、ちゃんと演技がのっていたのかどうか……。そのぐらい、本当に絵の演技がすごかったです。
Machico:マックイーンはめちゃめちゃのっていたよ!
大西:嬉しいです!