春アニメ『僕のヒーローアカデミア』佐倉綾音さん、井上麻里奈さん、真堂 圭さんインタビュー! 八百万と耳郎の密かな友情や5期の見どころについてトーク
人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』が2021年に放送開始から5周年を迎え、待望の5期シリーズもいよいよスタート!
アニメ化5周年&5期シリーズ開始を記念して、出演キャストによる連続座談会企画をお届けしています。
第2弾は麗日お茶子役の佐倉綾音さん、八百万 百役の井上麻里奈さん、耳郎響香役の真堂 圭さんの1年A組の女子3人です!!
10年を目標にしてきたアニメも気が付けば折り返し点。でも終わりはまだ見えない
――2016年4月からスタートした『僕のヒーローアカデミア』のアニメが2021年で5周年を迎えました。感想をお聞かせください。
八百万 百役 井上麻里奈さん(以下、井上):そんなに年数が経っていたんだという感じで。
麗日お茶子役 佐倉綾音さん(以下、佐倉):アニメが始まった時、スタッフさんから「10年続くコンテンツにしたい」と言われました。10年というのは大きな数字だとみんなと話しながらも頑張ろうと始まりましたが、もう折り返し地点まで来たんだと急に現実味を帯びてきた気がして。
耳郎響香役 真堂 圭さん(以下、真堂):意外とイケる気がするというか(笑)。
井上:ストーリー的にもまだまだ終わりが見えないし、まだまだ途中という気がするし、むしろ10年で終わるのかなと思うくらい。
佐倉:もう1回、同じことを繰り返せば10年になってしまいますよね。
真堂:どういうこと?
井上:みんなが一度、記憶をリセットするとか?
佐倉:そういうタイムリープ的なことではなくて(笑)。
井上:でもそういう“個性”も今後は出てくるかもしれないよ。
佐倉:まだ出ていないですからね。
真堂:いるよ、きっと。
佐倉:その“個性”の人がいれば、いつまでも引き延ばせる(笑)。
真堂:デクが大変だよ!
井上:劇場版のキャラで出てきてほしいね。そしてちょっとずつ繰り返していく、みたいな。
真堂:怖~い! ちょっとしたホラーみたい。
佐倉:今、流行ってますからね。
井上:オンエアは途中に間隔が空いたりしているけど、収録自体はじっくりと時間をかけて、継続して録っているんです。なので、5期にもシリーズが渡っている感覚があまりないんですよね。
4期で大活躍だった耳郎。バンド曲についての秘話も
――4期までを振り返って印象的なシーンやエピソードを教えてください。
井上:4期といえば文化祭!
佐倉:耳郎が主役じゃないですか!
真堂:ジェントルとかもいたし。
井上:私たちはそんなに絡んでないから。
真堂:そう言われればそうだね。あの子たち(デクたち雄英高校1年A組の面々)が学生ということを忘れがちだったけど、それを思い出させてもらえて。お祭り騒ぎで学校全体が和気あいあいと楽しくやっていたエピソードだったので、『ヒロアカ』だけど、『ヒロアカ』ではないような。
井上:ようやく耳郎の素も見られて。
真堂:それまで耳郎がどうして雄英高校に入ったのか、描かれていなかったので、ようやくヒーローを目指す理由がわかってしっくりしたし、ヒーローになれるかもしれないと思えるようになりました。
井上:文化祭バンドの「Hero too」は圭ちゃんが歌うと思ってた。
佐倉:私もです。現場でキーの話をされていたので。
真堂:最初は歌う確率は50:50だと言われていて。その後、耳郎のキーを尋ねられたのは他の方が歌うけど、耳郎らしさは守りたいということで、耳郎の声で「ドレミファ……」と録ってお渡しして。
佐倉:じゃあ、真堂さんの耳郎もちょっと入っているんですか?
真堂:そうだといいなって(笑)。
――佐倉さんと井上さんの印象深いシーンは?
佐倉:お茶子のシーンだとやっぱり爆豪戦(TVアニメ2期第22話「爆豪VS麗日」)ですね。私も爆豪役の信さん(岡本信彦さん)も収録の時の記憶がほとんどなくて。2人で意識をとばして収録していたことも含めて印象深いです。
収録が終わった後、記憶はないけどノドがガラガラで、ちょっと体の痛みが残っている状況で、お互いに「あれは不思議な経験だったね」と。普段は理屈っぽくて、頭で芝居を考える2人が同じタイミングでそういう経験をしたことを含めて印象に残っています。
井上:ヤオモモとしては「八百万:ライジング」(TVアニメ2期第35話)のお話が心に残っています。最初に八百万が登場した時はいろいろ武装している子だなと思ったけど、実はあれだけ素直で純粋でかわいい八百万がヒーローであるという自覚やこうでなければいけないという理想像に押しつぶされていたことが後々にわかって。
一見、とっつきにくい、お嬢様タイプで私自身も少し怖いなと感じていましたが、A組のみんなと打ち解けて、絆が生まれていきました。そして自分がヒーローとして劣っていることを自覚し、尊敬する人たちも増えてきて。
尊敬する轟君と一緒に絶対的な存在である相澤先生に立ち向かうことで、それまでのいろいろな武装が剥がれていって、その瞬間に超えなければいけない壁を超えられたと思います。
私自身も「八百万:ライジング』に向けて演じてきたし、超えることが目標だったので、超えた瞬間は嬉しかったです。