アニメ

2021-04-07 18:30

TVアニメ『蜘蛛ですが、なにか？』後半クール直前！フェイ役・喜多村英梨さんインタビュー｜人間サイドのヒロインはフェイと思えるほどの存在感！後半クールでは彼女の成長を見守っていて――

フェイを演じるときはフォルムに惑わされず、あくまで人として

――喜多村さんが演じるフェイについてはいかがですか？

喜多村：同じ人外でも、蜘蛛子よりはフォルムが愛しやすいところがいいなと思います(笑)。なので、蜘蛛子だけじゃなくてフェイも人形を作ってくださいとお願いしているんですけど。

フェイは、わりと通常運転というか。形こそ人ではないですが、演じるときは人のキャラクターのつもりで演じているんです。前世である漆原美麗の仕草で、髪をかき上げるという癖があるんですけど、それは監督もこだわってらっしゃって、「自分らしさが出るときに、フェイの姿でもその癖がつい出てしまうんです」と説明いただきました。だから第1話でも、髪ならぬ耳をふぁ～てやっているんです。

なので、フォルムはドラゴンだけど、人間のつもりでこの世界にいるんだろうなって思うので、見た目に惑わされて、特殊な声質にするとか、リアクションを変えてみるということをせずに収録していました。

――前世での漆原美麗は、いじめの主犯格のような感じで描かれていましたが、ここを演じるときはいかがでしたか？

喜多村：それも監督に確認しました。「ユーゴーみたいに、我が強くて気が強くて、パッと見で視聴者にヒール(悪役)だと分かるような前世なのですか？」って。でも、実はそうではなく、10代によくあるいろんなことに「面白くない」って突っかかってしまう、ある意味年相応の女の子なのだと。

自分がクラスの中心になりやすいということを自覚していて、だけど若葉姫色がマイペースで、肩透かしを食らうことが多いことに、若さゆえの面白くない、納得いかないという感情が出て、突っかかってしまった。若葉にも構って欲しいがゆえに、年相応の幼さのようなものが出てしまったということなんですね。

だから、いやみったらしいというよりは、どこか学生らしさを意識しながらお芝居をさせていただきました。

――しきりに若葉が転生したのか、気にしていましたからね。

喜多村：彼女なりに後悔はしているんですけど、後悔以前に、転生する前から若葉に惹かれているというのを自覚しているのか、していないのかの差なんですよね。

――もともとはいい子なのかなとは思いました。

喜多村：なのでそこは、2クール目の楽しみのひとつにもしてほしいです。シュンとフェイのペアは、ライクでもラブでもないような、とてもニュートラルな関係ですが、そこも前世ではクラスメイトで、いわゆる女の子のほうが精神年齢が高い、みたいなところだと思うんです。

その中で、美麗というキャラクターの奥行きというか、表情のバリエーションが色濃く出ているシーンが今後出てくるし、フェイの物語としても、彼女のキャラクター性にスポットを当てていただいているシーンが出てくるので、楽しみにしてほしいです。

私、この作品の主人公はもちろん蜘蛛子だと思っているんですけど、人間サイドのヒロインが誰なのかを考えたら、今となっては、実はフェイなのではないかと思っているんです。そんな「見てみたかった、こういうシーン！」っていうのが待っているので、フェイの成長を見守っていてほしいですよね。

――すごく楽しみになりました。すでに話に何度か出ていましたが、監督は演者とコミュニケーションをよく取る方だそうですね。

喜多村：そうですね。私がぐいぐい行っちゃうタイプだからかもしれないですけど(笑)。やっぱり理解し切れていないままやると、後々に影響が出てしまうというか。

フェイって台詞に無駄がなくて、説明もしてくれないキャラクターだから、そこをどう味付けするのが正しいのかを繊細にしておかないといけないんです。

それに以前と違って、出演者全員が集まってアフレコをするわけではないので、掛け合いが少ない分、例えば自分が先に録るとかだと、あとの人のために違う色を渡しちゃうとダメかなっていう怯えもありながらやっています。そういう意味でもコミュニケーションを取っておくことは大事だと思います。

――では、1クールで気になったキャラクターを教えてください。

喜多村：単純にキャラクターデザインとキャラクターボイスを考えると、小倉唯ちゃんが演じるスーが優勝！　みたいに思っていて、スーがかわいいんですけど、スーが出てこないときに、「岡ちゃん(岡崎香奈美)」というか、フィリメスが結構目立っているなと思います。キャラがはっきりしているし、自分では演じないタイプのキャラクターでもあるので気になっています。

ムードメーカーとして明るい感じと、時たま見せる前世の岡崎先生の面影、この世界に関して持っている情報の思わせぶりな感じが、役者目線で見ても、演じていても面白そうな、やりがいのあるキャラクターだなと思います。

――あまりやらないようなキャラなんですね。

喜多村：オーディションは受けたんです(笑)。カティアはテープオーディションで受けて、現場でフィリメスもやってみてくださいと言われたんですけど、やりながら「これは絶対に違うだろう」と思っていたんですよ(笑)。それで今の、奥野香耶さんが演じているフィリメスの声を聞いて、「これ！これ！」って思いました。声マネしたくなるような印象的な言い回しをするキャラクターなので、蜘蛛子もパンチがあるけど、人間界なら、フィリメスもパンチがあっていいと思います。

――では最後に、あらためて今後の見どころをお願いします。

喜多村：蜘蛛子のほうは、あおちゃんを引き続きお楽しみいただける展開になっています。あと、私的には井上喜久子さんの天の声も好きで、まさにゴールデンキャストなので、毎回楽しみにしているんです。

後半クールでは、その天の声も大変だなと思うシーンがあったりするので、独特な世界観で突っ走っている作品ですけど、楽しんでいただけると思っています。

人間サイドも、先程話した通り、フェイとシュンのペアが、後半クールではより一層良いバディとして描かれていて、アナザーストーリーとして掘り下げてほしいくらいの感じなんです。フェイの人柄も、話数を重ねる毎によく出てきて、私も演じていて自分の引き出しを見てもらえる機会が多くなると思うので、そこにもご注目いただきたいです。

［取材＆文・塚越淳一］

□スー役・小倉唯

□フェイ役・喜多村英梨

□シュン役・堀江瞬

□「私」（愛称・蜘蛛子）役・悠木碧

TVアニメ『蜘蛛ですが、なにか?』作品情報

放送情報

TOKYO MX、BS11ほかにて2021年1月8日より毎週（金）放送！
AT-X：1月8日より毎週金曜 21:30 ～
リピート放送：毎週（火）9:30/毎週（木）15:30
TOKYO MX：1月8日より毎週金曜 22:30 ～
BS11：1月8日より毎週金曜 23:00 ～
KBS京都：1月8日より毎週金曜 24:00 ～
サンテレビ：1月8日より毎週金曜 24:00 ～
テレビ愛知：1月8日より毎週金曜 27:05 ～

★ひかりTVにて地上波先行・単独最速配信決定！
ひかりTV：1月8日より毎週金曜 22:00 ～ https://wwwkaritv.net/video
dTVチャンネル：1月12日より毎週火曜 22:30 ～ https://dch.dmkt-sp.jp/
ABEMA：1月13日より毎週水曜 22:00 ～ https://abema.tv/

★その他サイトも1月15日（金）22:00以降、順次配信予定。
詳細は各配信サイトをご確認ください。

配信情報

【見放題サイト】
dアニメストア:https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/tp_pc
NETFLIX:https://www.netflix.com/jp/
フジテレビオンデマンド:http://fod.fujitv.co.jp/
バンダイチャンネル:http://www.b-ch.com/
Hulu:https://www.happyon.jp/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/Prime-Video/b?ie=UTF8&node=3535604051
J:COMオンデマンド:http://jvod.myjcom.jp/
ビデオパス:http://www.videopass.jp/
TELASA:https://web.videopass.auone.jp/c/telasa/
アニメ放題:https://animehodai.my.Softbank.jp/lp/sp/alpha/spv/index.html
U-NEXT:http://video.unext.jp/
あにてれ:https://ch.ani.tv/

　
【都度課金サイト】
Rakuten TV:http://video.rakuten.co.jp/genre/animation/
PlayStationTMVideo:https://www.playstation.com/ja-jp/network/playstation-video/
DMM.com:http://www.dmm.com/digital/videomarket/anime/
ビデオマーケット:http://www.videomarket.jp/
HAPPY!動画:http://a.happydouga.jp/
クランクイン!ビデオ:https://video.crank-in.net
ムービーフルplus:http://mfplus.jp/

　
★1月18日（月）22:00以降、順次配信開始予定
GYAO!:https://gyao.yahoo.co.jp/ct/anime/
niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル):http://www.nicovideo.jp/

※配信日時は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

イントロダクション

女子高校生だったはずの主人公「私」は、突然ファンタジー世界の蜘蛛の魔物に転生してしまう。しかも、生まれ落ちたのは凶悪な魔物の跋扈するダンジョン。

人間としての知恵と、尋常でないポジティブさだけを武器に、超格上の敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠で倒して生き残っていく......。

種族底辺・メンタル最強女子の迷宮サバイバル開幕！

スタッフ

原作：馬場翁『蜘蛛ですが、なにか?』(カドカワBOOKS刊)
原作イラスト：輝竜司
監督：板垣伸
シリーズ構成：馬場翁、百瀬祐一郎
キャラクターデザイン：田中紀衣
モンスターデザイン：鈴木政彦、ヒラタリョウ、木村博美
チーフアニメーター：吉田智裕
美術監督/美術設定：長岡慎治
色彩設計：日比智恵子
撮影監督：今泉秀樹
編集：櫻井崇
CGディレクター：山口一夫
CGアニメーション制作：exsa(制作協力ENGI)
音楽：片山修志
音響監督：今泉雄一板垣伸
助監督：上田慎一郎
アニメーション制作：ミルパンセ
製作：蜘蛛ですが、なにか?製作委員会