真島ヒロ先生原作 TVアニメ『EDENS ZERO』連続インタビュー 第1弾はシキ役・寺島拓篤さん!『EDENS ZERO』は「少年SFマンガの完成形かつずっとドキドキさせる作品」
カメラワークやシキのエーテルギアの演出・描写などの斬新さとスピード感に感動。
──PV等で映像をご覧になった感想をお聞かせください。
寺島:純粋にすごかったです! キャラクターの絵のきれいさや躍動感、カメラの回り込みや背景、美術の作り込みとか。
またシキはエーテルギアを使うことで、地面に足をつかずに行動できてしまうので、どこに重心を置くのかを考えつつ、あのスピード感を出すのはすごく難しいと思うんです。そこもクリアしながらあのクオリティで見せてしまう技術や熱意に感動したし、きっと従来にはない感覚で制作されているのではないでしょうか?
──宇宙を転々とするスペースファンタジー感が絵や音楽からも感じられて、ワクワクしました。
寺島:最初に登場するグランベルから立ち寄る星によって、雰囲気も違うし、宇宙の未知の部分や広大さが音楽でも表現されているのは素晴らしいですね。アニメはまさに総合芸術だと改めて思うし、1つひとつの完成度も高くて、オンエアが始まったらきっと何度も見返してしまうと思います。
──本作では様々なキャラクターが登場しますが、ご自身以外のお気に入り、または気になるキャラクターは?
寺島:アンドロイドのピーノが気になりますね。序盤のキーとなるキャラクターですし、一緒に旅をしていく中で彼女の過去が明かされていきますが、最初の登場シーンにすごく胸を打たれて。この子には何も考えずに済むように、そして幸せになってほしいなと思っています。
あとキャラではありませんが個人的にカッコいいなと思うのは、重力を操るシキのエーテルギアで。ファンタジー世界では攻撃魔法として火の属性を用いる主人公が多いと思いますが……例えば『FAIRY TAIL』のナツとか。
僕は前から重力系の能力がカッコいいと思っていて、大きい球体がズドンと落ちてきたりする映像が昔から好きでした。割とジョーカー的な、チート系のキャラクターが持っている能力というイメージがあるので、主人公が使うというのは珍しいなと。
シキは重力を移動やスピードを上げることに使ったりと、かなり使える範囲が広くて。主人公が使うことで絵作りも変わってくると思うので、楽しみにしています。
──ご自身にとって最近、冒険または挑戦したなと思ったことは?
寺島:僕は仕事でたくさん冒険させていただいているので、プライベートは至って平穏です(笑)。
──(笑)。宇宙の星や惑星の中で行ってみたいところはありますか?
寺島:普段から星空を見るのが大好きですが、行ってみたい星となると、他作品になりますが、僕が演じているキャラクターのユニット名が「Jupiter」なんです。なので、木星が気になります。
──シキは重力を操るエーテルギアの使い手ですが、ご自身ならどんな使い方をされますか?
寺島:日常生活時から重力を少し重めにしてみたいです。マンガで腕立て伏せの時に重力を100倍にしているシーンを見るとおもしろそうだなと思うし、ダンスレッスンの時も自分の体の重さや筋肉の足りなさを感じるので。
僕自身はジムトレーニングなどしていませんが、重力を上げれば自分の重さが勝手に増えるし、自然と筋力が付いたり、インナーマッスルも使える気がするので、やってみたいです。
『EDENS ZERO』は少年SFマンガの完成形。見るたびに訪れる驚きと感動をお楽しみに!
──アニメ『EDENS ZERO』の魅力や見どころと、ご自身のキャラ的な見どころ、注目ポイントのご紹介をお願いします。
寺島:集まってくる仲間たちや遠くで支えてくれるキャラクターもいれば、敵対するキャラクターもいますが、それぞれが新しい魅力を持っているので、キャラクターたちが動くことで自然にドラマが生まれている気がします。
それは用意されたものではなく、彼ら彼女らが切り開いていく宇宙の世界で起こることすべてが魅力的で。原作を読み始めたらページをめくる手が止まらなくなるように、1話を見終わったら、すぐ2話、それ以降が見たくなるはずです。
ストーリーは少年マンガの王道らしく、何も考えずに楽しめて、かつ随所に散りばめられた伏線にワクワクできるお話ですが、絵作りとしてもかなり高度なことをしていると思うので、一度だけではなく、二度、三度とじっくり隅々まで見ていただきたいです。
──この星々を巡る冒険譚、そしてスペースオペラは良き時代のSFを思い起こさせるような。
寺島:現代のSF少年マンガの一つの完成形なのかなと。真島先生がいろいろ作品をご覧になったり、吸収し、そしゃくして作られたと思うし、ゴールが1つではないと、理屈ではなく、感じさせてくれる作品になっていると思います。
またエーテルギアの使い手同士の能力バトルの側面もありますが、枠にとらわれない能力の使い方も見どころです。シキの重力もそうだし、今後、機械を自由に操れる能力を使うキャラクターが登場したり、王道なのに新しさもあって。
見たことがある能力でもこんな使い方をするのかという驚きや、ぶつけ合うバトルも見たことがないものになっているので、ご期待ください。
そしてシキの出生の秘密が要所要所に、まるでチェックポイントかのように出てきますし、レベッカなど他のキャラクターの過去や秘密も明かされていきます。原作を読まれていない方はビックリするかもしれませんが、その驚き、そして感動を楽しんでください。
──放送を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。
寺島:原作を読まれている方はどうアニメとして描かれ、どう動くのか、注目されていると思いますが、期待を裏切らず想像を超えたアニメになっていると思うので、楽しみに待っていてください。
そして『EDENS ZERO』をまだご覧になっていない方はラッキーです。アニメを見た上で、原作を読んでいただくと「何でマンガなのに、こんなに動いているの!?」とビックリすることになると思います。
宇宙へ飛び出していくシキたちと冒険するつもりで見て、楽しんでください。そして友達作りに頑張っているシキの良き友達として、今後も見守ってもらえたら嬉しいです。
TVアニメ『EDENS ZERO(エデンズゼロ)』作品情報
【放送】
4月10日より日本テレビほかにて毎週土曜24時55分から
(放送日時は予告なく変更になる可能性がございます)
【配信】
NETFLIX・Huluにて独占先行配信決定!
4月10日より毎週土曜25時35分から各話配信
【キャスト】
シキ・グランベル:寺島拓篤
レベッカ・ブルーガーデン:小松未可子
ハッピー:釘宮理恵
ワイズ・シュタイナー:手塚ヒロミチ
EMピーノ:井澤詩織
ホムラ・コウゲツ:青木志貴
エルシー・クリムゾン:大原さやか
ジギー:大塚芳忠
マザー:井上喜久子
【スタッフ】
総監督:石平信司
監督:鈴木勇士
シリーズ構成:広田光毅
アニメーションキャラクターデザイン:迫由里香
サブキャラクターデザイン:菊池隼也
美術監督:魏斯曼(スタジオちゅーりっぷ)
色彩設計:伊藤由紀子
撮影監督:廣瀬唯希
編集:後藤正浩(REAL-T)
音響監督:はたしょう二
音響制作:マジックカプセル
音楽:平野義久
音楽制作:日本テレビ音楽
オープニングテーマ「Eden through the rough」西川貴教
エンディングテーマ「冒険のVLOG
CHiCO with HoneyWorks
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:講談社・日本テレビ
『EDENS ZERO』とは
「RAVE」や「FAIRY TAIL」などの代表作をもつ真島ヒロ先生によるSF(スペースファンタジー)漫画。2018年より講談社「週刊少年マガジン」で連載開始。惑星グランベルで機械たちに育てられた唯一の人間の少年“シキ”と、そこに訪れた少女“レベッカ”が出会うことで、宇宙のどこかに存在し、願いを叶えてくれる“マザー”を探す旅に出る物語。数多くの個性的な惑星を舞台に、エーテルギアという特殊な力を使用し、冒険を行う。 2020年6月にテレビアニメ化を発表。
原作情報
「EDENS ZERO(エデンズゼロ)」
連載:週刊少年マガジン(講談社刊)
コミックス1巻〜14巻発売中
原作:真島ヒロ