石原夏織6thシングル「Plastic Smile」インタビュー|作品の世界観に寄り添いつつ、自分もこの曲に救われた気がします!
声優・アーティストとして多方面で活躍している石原夏織さんの6thシングル「Plastic Smile」が、2021年4月21日(水)にリリースされます。
表題曲は、自身も主人公・吉田の後輩である三島柚葉役として出演しているTVアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のエンディング主題歌。作詞を磯谷佳江さん、作曲を三好啓太さん、編曲をfhánaの佐藤純一が手掛けた、アニメの世界観に寄り添った歌詞やメロディーラインも注目の1曲となっています。
アニメの展開も楽曲も注目の石原さんに、作品のことや楽曲の聴きどころ、レコーディング、MV撮影の裏話など、たっぷりお話をうかがいました。
第一印象は「ふさわしい曲がきたな! 嬉しい!」でした
――「Plastic Smile」は「作り笑い」という意味ですよね。石原さんはよく笑っている印象がありますけど、作り笑いをすることもあるのですか?
石原夏織さん(以下、石原):基本的にはほとんどしないですけど、することはありますよ(笑)。学生時代も作り笑いをすることがたまにありました。今日はあまり喋りたくないなって日に話しかけられたら、作り笑いをして誤魔化すみたいな。
――「作り笑い」「ごまかすみたいな笑い方」は、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』を象徴するものでもあるわけで。まずは、実際にアニメをご覧になった感想をお聞かせください。
石原:オンエアで皆さんの声が入った第1話を見たらやっぱりすごいなと思いました。タイトルのパンチのある感じが、第1話にもしっかりあって。私自身は原作も漫画も読んでいましたし、今後の展開も当然知っていますが、今後が気になりました。
柚葉は第2話から本格的に登場して、徐々に彼女のキャラクターもわかってきたと思います。周りの後藤さん(吉田の上司・後藤愛依梨)や沙優(家出してきた女子高生・萩原沙優)もすごくキャラが強いですし、柚葉もフックになる立ち位置にいますので、これから物語が加速して面白くなっていくのを楽しみにしてもらいたいです。
――そんな物語を彩っている「Plastic Smile」は本当に作品にピッタリな1曲です。最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?
石原:もともと曲のテーマを決める打ち合わせから参加していたので、コンペの曲の方向性や雰囲気、スピード感はわかっていました。でも、やっぱり実際にたくさんの曲があがってきた中で、この曲は求めていた明るさや、明るさの中にある切なさが一番しっくりきて。いいエンディングになりそうだなと、満場一致で決まったんです。なので、第一印象は「ふさわしい曲がきたな! 嬉しい!」という感じでした。
――内容的に、登場人物の心情を反映していると捉えることもできますよね。石原さんは柚葉を演じていますが、歌う時に誰かをイメージすることはありましたか?
石原:もちろん、作品に合うというのが前提の曲で、最初に歌詞を見た時は沙優(の気持ち)に近いかなと思って見ていました。でも、歌う時はあくまで私の歌ですし、作る段階ですでに作品のことは意識していますから、そこで作品の雰囲気は出せると思ったんです。なので、特定のキャラクターを意識するというよりは、自分が共感した部分や自分の経験に基づいて歌いました。
――確かに、作品に寄り添いつつ、一般的なこととしてもあてはまりますからね。
石原:そうですね。作品を見てくださっている方は(作中の)シーンが思い浮かぶような、この曲だけを聴いてくださった方は、ご自身の経験に合致するようなテイストにしたいなと思って作りました。