置鮎龍太郎さんが語る春アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』の注目ポイントはジェットジャガーの活躍! 一気見するほど熱中!?
BBは謎多き人物。娘の登場で生活感や人間臭さも
――演じるBBは、公式サイトのキャラクター紹介が1行で、説明を読んでもピンと来なくて。
置鮎:この放送時点では、ユンやおやっさんなどのオオタキファクトリーと、メイちゃんと絡む人以外は立場上、どう表現していいのか、わからない人が多くて(笑)。しかもBBはまだ登場前なので詳しく説明するのが難しいうえに、設定上でも謎めいた人物で。でも皆さんが考察で盛り上がっているところを見るのも出演者としては楽しいです(笑)。
彼は怪獣についての研究をしているけど、まだ真相にはたどり着けてはいなくて。でも何となく概要はわかっているような。いろいろな人たちと関わりながらもゆくゆくは誰かと合流すると思いますが……。そんな謎多き人物のBBですが、娘のリーナも登場して親であることに驚きました(笑)。
――演じる時に意識されたことは?
置鮎:しっかり理解しようと思ってもそれは難しいので、ふんわりした雰囲気で、研究者としてのこだわりが出せればいいなと(笑)。出番が途中からで、それもエキセントリックな登場の仕方だったので、かなり遊んだ感じで何回かやったら「そこは忘れてくれますか」と修正されました。それでも完成した映像を見たら、結構遊んでいたなと(笑)。あとリーナとのシーンでは生活感や人間っぽい部分も見えるので、そういう部分も表現できたらいいなと思いながら演じました。
2人の主人公、メイとユンが対照的でおもしろい。演じる2人も「いい感じ」
――2人の主人公、メイとユンの印象をお聞かせください。
置鮎:主人公だけど、2人共めちゃくちゃ熱いわけではなくて。メイちゃんはひらめきからどんどん探求心が湧いてくるタイプだけど、ユンはフラットな感情のまま、謎に迫っていくという対照的な感じがおもしろいなと思いました。そしておやっさんはいい狂言回し的なアクセントになっているなと。
――演じる宮本侑芽さんと石毛翔弥さんのお芝居について感じたことは?
置鮎:2人共、作品世界にとてもマッチしていて。ひと言で言うと「いい感じ」です(笑)。
――以前、宮本さんにインタビューした時、置鮎さんと14~15年前に共演されて、「置鮎さんの背中を見ながらお芝居して、現場の作り方も学ばせていただきました」とおっしゃっていました。
置鮎:そこまでではないんですけど、とりあえずありがとうございます(笑)。この作品の収録に入る直前に、別のお仕事で久しぶりにお会いしました。約15年ぶりだったので、お顔を見た瞬間は思い出せなくて。侑芽ちゃんに「私、あの作品に参加していたんです」と聞いて、「子役で? え~っ!?」って驚いて。昔にご一緒した時は僕の相手役の子供みたいな感じで、「確かにいた!」と思い出しました。「またご一緒できたらいいですね」と話した直後に今回のお話をいただいて、またビックリ(笑)。共演できてよかったなと思っています。
――ちなみに、BB以外のお気に入りのキャラクターは?
置鮎:AIのペロ2とユングは愛されるキャラクターになるでしょうね。チャットのやり取りに出てくるペロ2のスタンプなんて、きっと発売されるんじゃないですか?(笑) 2人共かわいいけど、ストーリーの中心に関わってくるので、注目していただけたら。
あとこの作品の登場人物はいい人ばかりで……基本的には、ですが(笑)。純粋に謎に迫ろうとする探求心が旺盛な方が多く、おやっさんみたいな協力者や、ミステリアスなキャラもいて、魅力的で興味をひくキャラが多い作品だなと思います。