春アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』興津和幸さん×市ノ瀬加那さん×金元寿子さんが、男女それぞれの視点から登場キャラクターについて語る/インタビュー
シリーズ累計150万部突破の家出JK×サラリーマンの同居ラブコメディを原作とした、春アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』が好評放送中です。
片思いした会社の上司・後藤愛依梨にバッサリ振られた26歳のサラリーマン・吉田が、ヤケ酒をした帰り道に出会ったのは、路上に座り込む女子高生・荻原沙優#――そして始まった、吉田と沙優の不思議な同居生活。2人の微妙な距離感、会社で吉田の後輩である三島柚葉、さらに吉田を振った真実も明らかとなり、物語は目が離せない展開となっています。
そこで今回、メインキャラクターを演じる興津和幸さん(吉田役)、市ノ瀬加那さん(荻原沙優役)、金元寿子さん(後藤愛依梨役)にインタビュー。各キャラクターの性格や行動を率直にどう感じたのか、どのように演じていったのかお聞きしました。
吉田や沙優に対する率直な印象とは?
――いきなりな質問ですが、興津さんは後藤さんや沙優ではなく一般論で構いませんので、「Iカップの年上の女性」と「Fカップの年下の女性」ならどちらがいいですか?
吉田役・興津和幸さん(以下、興津):究極の二択ですね(笑)。年下といっても、年齢によっては問題ありますし。
荻原沙優役・市ノ瀬加那さん(以下、市ノ瀬):1歳下でも年下ですから(笑)。
興津:(少し考えて)いや〜、やっぱり選べないですね。ごめんなさい(笑)。正直、胸の大きさでも、年齢でも選ばないですけど。
――では逆に、市ノ瀬さんや金元さんは吉田のような男性をどう思いますか?
後藤愛依梨役・金元寿子さん(以下、金元):吉田さんはすごく優しいので、好きになっちゃう人は多いだろうなって思います。人に対して真面目で率直にぶつかってくれるから、結婚相手でも恋人でも友達でも弟でも、どういうポジションでもいいというか。ちゃんと対峙してくれるのは素敵ですよね。
市ノ瀬:そうですね。やっぱり安心感がある人なので、ポジション的に言えば友達とか親友だったら相談しやすそうだなと思います。どんなことでも付き合ってくれそうな感じがありますし。
興津:それは“都合のいい男”ってことでいいですか?(笑) 好きかもしれないと勘違いしちゃって告白したら、「え? 私たちはそういう関係じゃないでしょ?」って振られる世界線が見えたんですけど。
金元:ありそうですね(笑)。
――いい人あるあるですよね。嫌いじゃないけどそういう対象ではないと言われるパターン。
興津:そうそう。
市ノ瀬:(笑)。私は、なんか1周回ってお母さんみたいにも感じてしまうんですよ。やっぱり沙優を演じているから沙優目線で見てしまうというか。近しい異性というよりも、守ってくれる存在と捉えてしまいますね。
興津:同じ目線に立たないってことね。
市ノ瀬:そうですね。立っていないです。
興津:同じ目線に立たないから恋愛対象にはならないぞ!っていうのは、吉田もアピールしているし、沙優もそれを感じ取っていますからね。そういう話にはならないんだろうなと。
――そんな沙優もいい子ではありますが、家出してからの行動は問題あるじゃないですか。率直に彼女のことはどう思いますか?
市ノ瀬:確かに問題はあるんですが、(家庭の)事情が事情なので、もし自分も同じ立場になったら家出しちゃうかもしれないです。(見ず知らずの)男の家に、っていうのはもっと自分のことを大切にして欲しいと思いますけど、家を飛び出すのは仕方ないかなって思います。
金元:着の身着のままで転々としていて、なぜ沙優ちゃんがそういう行動をしているのか明かされないまま物語が進むので、最初は行動に疑問に感じる人も多いと思うんです。奇跡的に沙優ちゃんはいい人と巡り会えましたけど、とても危険なことですからね。
だからこそ、吉田さんにすごく救われたと思いますし、沙優ちゃんのバックボーンを早く知りたいんじゃないかなって。
――沙優のような家出少女にもし路上で出会ったとしたら、どうしますか?
興津:保護して、ある程度は話を聞きますよ。もちろん警察には連絡しますけど、他人だから聞いてあげられる話もあると思いますから。たぶん、(家族とかが)話を聞いてくれないから自分で閉じこもって逃げ出して……となったと思うので、自分の居場所を自分で踏みしめられるようになる手伝いができるのであれば、僕は協力したいですね。
だから、吉田の気持ちもわかるんですよ。普通、よほどのことがないと自分の家に置かないじゃないですか。すぐに「出ていけ! 帰れ!」ってなるだろうし。でも、放り出したら、また道端に座ってしまうわけで。それは嫌ですよね。自分ができることがあるのに、しないでそうなるのは嫌だなって思います。