結のオタクな部分に共感!? 演じるうえでは独特のテンション感を誇張しないよう、ナチュラルに表現! 春アニメ『ましろのおと』山里結役・近藤玲奈さんインタビュー【連載第3回】
羅川真里茂氏による津軽三味線×青春ストーリー『ましろのおと』がTVアニメ化! 2021年4月2日よりMBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送中です。
伝説的な腕を持つ、津軽三味線の奏者・澤村松吾郎を祖父に持つ少年・澤村 雪は、祖父の死をきっかけに、三味線を弾けなくなってしまい……。アテもなく上京した雪は、自分の音を、自分の想いを探しつづけて――
アニメイトタイムズでは放送を記念して、本作のキャスト陣にメールインタビューを実施! 第3回は山里結役の近藤玲奈さんです。作品の見どころはもちろん、作品の心臓のような役割を果たしているという津軽三味線に関するエピソードなど語っていただきました。
音の一つ一つに血が巡っている、まさに津軽三味線が心臓のような役割を果たしているなと感じました
――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
山里結役・近藤玲奈さん(以下、近藤):まさか結役で決まるとは…!という驚きが強かったです。
今まで演じたことがあまりない役柄だったというのもありますが、オーディションで初めて結に出会った時、オタクで面白い子だけど、実は負けず嫌いで熱い心を持っていて、でも繊細な心の持ち主という、すごく魅力的なキャラだなと思っていたので、自分が結の人生に寄り添える、結を演じられると決まった時は本当に嬉しかったです。
――原作やアニメの台本などで「ましろのおと」に触れてみて、どんな印象を受けましたか?
近藤:小学生の時、音楽の授業の一環で三味線の演奏を聴かせていただく機会があったのですが、その時のことを思い出しました。
幼い頃から音楽が好きで、ピアノを習っていたり、金管楽器部に入ったり、吹奏楽部でフルートを吹いたり様々な楽器に触れてきましたが、和楽器の音を聴く機会はあまりなかったので、初めて三味線の演奏を聴いた時は、独特の張り詰めた空気が流れていて、一瞬で空気を変えるその迫力にびっくりして圧倒されてしまいました。
原作では、津軽三味線の音が人の心を揺さぶる瞬間や、津軽三味線の音を通じて、演奏している人物の細かい感情が乗せられている描写があり、音の一つ一つに血が巡っている、まさに津軽三味線が心臓のような役割を果たしているなと感じました。
アフレコでは、実際の津軽三味線の演奏を聴きながら演じることができたので、その時音を聴いて感じた気持ちを、リアルに表現できたと思います。そして、台本にはたくさんの津軽弁の羅列!
津軽弁を喋るキャラクターのキャストのみなさんが、リアルな方言を表現しようと何度も練習されている姿を見て、この作品ならではの空気感をキャスト全員が一体となって作り上げているんだなと感じました。