影のある芝居、魂の叫び。役者・石川由依さんについて“推しを知らない”男が書いてみる【推し声優語らせてください・連載第3回】
アニメイトタイムズで活躍する執筆陣が推し声優についてとことん語る新企画「推し声優語らせてください」。
ここ数年は、声優さんの活動も多岐にわたり、テレビや舞台に出演したりと、推し活も楽しくなっているように思います。
やはり推しがいる生活は潤うもので、推しの声優さんの活躍を見ているだけでも幸せな気持ちになりますよね。
というところで、今回の執筆を担当した川野優希さんがチョイスしたのは、『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマン、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレット・エヴァーガーデンなどを演じる石川由依さんです。
第15回声優アワードで主演女優賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を見せる石川さん。川野さんが考える推しポイントとは!?
連載バックナンバー
川野さんの執筆記事
□『WUG FINAL LIVE ~想い出のパレード~』で見たナチュラルグリーンの海を忘れない
□「田村ゆかり BIRTHDAY LIVE 2018」に王国民歴10年の編集者と初参加ライターで参戦してみた
彼女の演技に感服
「川野さん、こんな企画がはじまるんですけど、一本書きませんか?」
アニメイトタイムズの石橋さんからこんなチャットが飛んできたのは1週間前のこと。執筆テーマはなんと「推し声優」。
「推し」。個人的な話になって強縮だが、僕は37年の人生の中で分かりやすい「推し」を持った経験がない。……嘘をついたかもしれない。正確にはある、と思う(仕事も絡んでいるので表現が難しい)。
ぐるぐると頭の中で「推し」について考えてみた結果、なんとなく言葉の語源を調べてみることにした。
スマホで「推し」と検索。なるほど。そもそもの語源は推薦する意味の「推す」から来た言葉らしい。「推薦」であれば、筆の進みがよくなりそうだ。
僕がアニメイトタイムズの読者さんたちに推薦したい声優さん。色々な顔が浮かんだ中で、ぜひこのタイミングで紹介したいと思ったのが彼女だった。
石川由依さん――。
石川由依さんは6歳で劇団ひまわりに入団。2007年にTVアニメ『ヒロイック・エイジ』のヒロイン ディアネイラ役で声優デビュー。その後も『進撃の巨人』や『アイカツ!』、『蒼穹のファフナーシリーズ』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『ALTDEUS: Beyond Chronos』など、多くの作品に参加し、2021年3月6日には第15回声優アワードで主演女優賞を受賞した。
最近ではゴールデンタイムの地上波にも多く出演。テレビで彼女の姿を見た方も多いかもしれない。
僕が今回の企画で石川由依さんを推薦する理由は、彼女の芝居に感服した経験があるためだ。
それも1度ではなく2度。今日はそんな石川由依さんのお芝居について書いていきたい。