アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』放送祝10周年! ~平成オタクのバイブルだった『俺妹』で僕は「ヲタ」になった~
2008年に刊行された大人気ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』。原作の凄まじい人気によって2010年10月にはTVアニメ化。TVアニメ化からさらに人気に拍車がかかり、様々なメディアミックが行われ、今なお多くのファンに愛される作品になっています。
TVアニメ放送から10年が経ったということは、個人的なお話ながら、本作の主人公・桐乃と共に私がオタク道を歩み始めてから10年が経過したということです。当時はいわゆる社会現象を起こすアニメが多く生み出され、それに伴い「アニメファン」も増加していました。
私もその波に乗って、アニメを見始めたわけですが、『俺妹』はその中でも序盤に鑑賞した作品で、私のこの後10年にも及ぶ「オタク活動」の指針となった作品と言っても過言ではないでしょう。
当時まっさらで何も知らなかった無垢な私に、「“萌”とはなにか」「深夜アニメとは何か」そして「オタクとは何か」を叩き込んでくれた作品です。
オタクを取り巻く環境も令和の今ではガラリと変わりましたが、そんな今だからこそ、私を育ててくれた『俺妹』について振り返りたい、いや、振り返る必要があると思ったのです。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』作品情報
あらすじ・作品紹介
ごく普通の男子高校生・高坂京介は、数年前から妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。ところがある日、京介が萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見したことから事態は急変する。興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは人生勝ち組でリア充な妹・桐乃のものだったのだ。意外な事態に驚く京介だが、それから数日後のある晩さらに驚く出来事が起こる。ほとんど無視に近い態度をとっていた桐乃が突如として京介の部屋に押しかけて来て「人生相談がある」と言うのだ。その内容とは…。
はじめての深夜アニメ
極度にツンツンした妹と、ごく普通の男子高校生の兄が織りなす”オタク”ラブコメディ。
少年誌や少女漫画のラブコメとは一風変わった設定やセリフ回し、めちゃくちゃに可愛いキャラクター達を見て、
「これが、夜中にやっているアニメ……!!!!」
と衝撃を受けたことを覚えております。当時深夜にアニメを見る習慣がなく、なんとも言えない「ジャンク感」の虜に。そこからズブズブとアニメを好きになっていきました。
そうやって立派なオタクになるための土台を作ってくれた作品が『俺妹』なのです。おかげでこんなに大きなオタクになりました。