音楽
「恋愛サーキュレーション」が海外で知名度急上昇

「かわいい」は世界共通だった! アニメ『化物語』OPテーマ曲「恋愛サーキュレーション」が海外で知名度急上昇中!

2009年に放送されたアニメ『化物語』のOPテーマ曲として誕生した「恋愛サーキュレーション」。この曲が今、日本を飛び越え、海外で大きな知名度を獲得しています。

その大きなきっかけは、YouTube内のチャンネル「Lizz Robinett - Vocaloid & VGM Cover Singer」で公開された「恋愛サーキュレーション」の英語版カバー動画「"Renai Circulation" English Cover by Lizz Robinett」。2021年5月10日時点で動画再生数は1300万回を超え、動画内のコメント欄では海外ユーザーの曲に対する多くの感想が集まっています。

そして今、同チャンネルの「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」をBGMに使用した動画がTikTokに続々投稿! 「#Renai Circulation」の視聴数は387.8M(387,800,000)を突破し、一役注目コンテンツとなっています。

日本のアニメファンにとってお馴染みである「恋愛サーキュレーション」。このブームをきっかけに国内においても、一般層(アニメをあまり見ない人たち)への知名度が増え、まさに逆輸入と呼ばれる現象が進んでいる最中です。

「恋愛サーキュレーション」とは?

「恋愛サーキュレーション」といえば、アニメ『〈物語〉シリーズ』の第1弾として2009年に放送された『化物語』の楽曲として誕生。本作のヒロインのひとり千石撫子(CV:花澤香菜)のお話が描かれる「なでこスネイク」編のOPテーマとして使用されました。

『化物語』においては、主人公・阿良々木暦を陰ながら想う、気弱で健気な美少女である千石撫子。思ったことを上手く口に出せない彼女の胸のうちに秘めた思いが、ゆるふわな世界観の映像と癖になるテンポの音楽、後の伏線ともとれる意味深な歌詞、そして花澤さんの歌声で紡がれています。

 

 

作詞は「空色デイズ」、「シリウス」などを手掛けるmeg rockさん、作曲・編曲は「God knows...」、「もってけ!セーラーふく」などを手掛ける神前暁さん、歌はこれまで数々のキャラクターを演じてきた花澤さんが担当するという、アニメシーンの第一線で活躍するプロフェッショナルが参加した一曲です。

ちなみに続編となる『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』の「囮物語」<なでこメドゥーサ>では、「恋愛サーキュレーション」のメンバーがおくる「もうそう♥えくすぷれす」がOPテーマに使用。こちらは、闇堕ちした千石撫子の心情がストレートに表現された「恋愛サーキュレーション」のアンサーソングとなっています。

また、ソロ歌手としても活動中の花澤さんの楽曲「magical mode」では神前さんが作曲・プロデュースを手掛けています。どこか「恋愛サーキュレーション」を彷彿とさせる印象的なフレーズ、そしてキャラとしてではない花澤香菜さんとしての歌声が融合した、「恋愛サーキュレーション」を聴いたことがあれば反応してしまう一曲となっています。

 

 

NHK番組のEDとして今でも活躍!その人気は海の向こうへ!!

作品人気も相まって、今では日本のアニメファンにとってお馴染みの「恋愛サーキュレーション」。

2009年の放送当時、OPテーマながらも1話しか使用されていないこと、そもそもパッケージの特典でしかCD化されていなかった(現在、アルバム「歌物語」、「音楽全集」に収録)ながらも、この曲は各所で話題に。ここ最近は、NHK Eテレ『すくすく子育て』のEDテーマに使用されているなど、10年以上たった今でも露出の機会を拡大中です。

 

 

そんな「恋愛サーキュレーション」は、ついに海を超え、海外でも人気に! 英語版のカバーが現在1300万再生を記録するとともに、コメント内には「so cute」といった声、日本版の<ふわふわり ふわふわる>の部分にあたる<La de da de da La de da de de>の中毒性に惹かれたという声など、曲に対する感想が集まっています。

その反響の大きさが影響したのか、TikTokでは同カバーのTVサイズバージョンが使用された動画が続々投稿! 週間楽曲ランキングの上位ランクインに加えて、「#Renai Circulation」の動画だけでも387.8M(387,800,000)視聴を獲得していることが確認できます。

「#anime」の動画が306.3B(306,300,000,000)の再生数を記録しているTikTok(記事作成時点)。日本で人気のアニソンが、アニメの世界的人気の拡大とともに注目されている中で、今後も「恋愛サーキュレーション」に限らず、過去のアニソンがなにかのタイミングで人気爆発する可能性があります。

「恋愛サーキュレーション」によって、「かわいい」の基準が世界共通であること、海外の人にとっては一件難解に思えた歌詞が受け入れられていることから、次はどんな曲が流行るのか。世界のアニソンファンが増えていく中で、我々、日本のアニメファンには今後も好きなアニソンの魅力を世界に発信していくことが求められているのかもしれません。

[文・MoA]

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