友達以上、恋人未満のふたりが繰り広げるハイテンションラブコメ漫画『現実もたまには嘘をつく』最新2巻発売記念!原作者・にいち先生インタビュー|続きを望む多くの読者の声が背中を押してくれた
SNSを中心に熱い注目を集める“友達以上、恋人未満”のふたりが繰り広げるハイテンションラブコメディ漫画『現実(リアル)もたまには嘘をつく』の第2巻が、2021年4月21日に発売!
本作は、2015年に発表された「第2回 次にくるマンガ大賞」のWebマンガ部門で第
6位にランクインしたWeb漫画『少女アラカルト』をはじめ、Twitter、pixivなどSNSで作品を公開し高い支持を得ている、にいち先生が描く初の単一シリーズ作品です。
ネットゲームで知り合った男性と駅で待ち合わせをするゲーム好きな男の子・薫は、女性キャラを使っていたせいで女の子だと勘違いされていることを心配するが、待ち合わせ場所にやってきたのはかわいい女の子・七海。
第2巻では新たな登場人物も加わり、とある事情から女装することになった薫とインドア系甘え下手女子・七海との友情+αの物語に、読者はやきもき・キュンキュンさせられること間違いナシです♪
そこで、原作者・にいち先生に『現実もたまには嘘をつく』第2巻の見どころや、読者の方への思いなどをうかがいました。
「女装」に対する姿勢や互いの「常識」のずれから生まれるテンポの良い掛け合いが醍醐味!?
――これまでもWeb上で発表された作品が話題となり単行本化されてきた中で、初の連載作品になるかと思います。第2巻発売を迎えてのお気持ちを教えてください。
原作者・にいち先生(以下、にいち):単一シリーズの続刊を出すというのは前々から目標にしてきたことの一つで、それを実現できて嬉しいです。
特に、商業の連載媒体を持たない中の続刊は、読者の皆さんの声が背中を押してくださった実感が大きく、ありがたいことだなと思っています。
――本作はWeb発表後、同人誌としての展開をされていましたが、最初から単行本化(商業化)を視野に入れ、担当編集さんと相談したりして、作品づくりをされていたのでしょうか? それとも、描いて発表するうちに長編になっていたような感じでしょうか。
にいち:『現実もたまには嘘をつく』は、もともと世に出る予定のなかったお話なんです。同人誌として考えていた別の話が行き詰まって、イベントに合わせて何か出すものをということで、急遽思いついたのがこのシリーズです。
同人誌一巻分だけのつもりだったんですが、ありがたいことに続きを望む声を多くいただき、もう少し、もう少しと続ける内に結果的に長編に成長することができました。
――若干ネタバレになるかもしれませんが、“ゲームキャラとリアルの性別を逆に設定していた男女がリアルで出会う”という設定は、今では「よくある」と言えるものの、主人公・薫の“女装”がスパイスとなって読者の心をつかむ一因にも感じました。「急遽思いついた」とのことですが、このストーリーを描こうと思った経緯や、先生ご自身が感じる作品の魅力は何だと思いますか?
にいち:おっしゃる通り、よくある展開に「女装」というやや珍しいジャンルが絡んだことも大きいですが、そのおもしろさを際立たせてくれたのは、二人の掛け合いだと思います。
二人とも、考えていることをぽんぽんと言い合って、それが「女装」に対する姿勢だったり、持っている「常識」だったり、なんやかんやとずれてテンポの良い会話になっている。
同人誌一巻の時点では狙いや経緯は何もなくて、二人がいて、上記の筋書きだけ決めて会話させていたらいつの間にか話ができていた、という感じなんです。