『ハンバーガーちゃん絵日記』ついに書籍化! 作者・ハンバーガーさんインタビュー
マンガ家・ハンバーガーさんが、自身の姿をとってもかわいい女子高生「ハンバーガーちゃん」に変換して描き始め、Twitterやpixivを中心に話題となったマンガ『ハンバーガーちゃん絵日記』。これまで同人誌としての販売はありましたが、5月27日(木)ついに書籍『ハンバーガーちゃん絵日記』(KADOKAWA)が出版されることになりました!
そこで、作者・ハンバーガー先生にインタビューを実施。「書籍化した感想」や「お気に入りのエピソード」など『ハンバーガーちゃん絵日記』に関することから、ハンバーガーさん自身のことまで、たっぷりとお話を伺いました。
「ハンバーガーちゃん」に自分の日常を演じてもらってる感覚
―同人誌以外では初の書籍化ということで、決定したときの率直な感想をお聞かせください。
ハンバーガー先生(以下、ハンバーガー):Twitterで絵の練習を兼ねて描いているマンガで、読めればいいみたいな落書き絵で、書籍を考慮した作りをしていないので「無理だろ」って思いました。あとTwitterでウケるのと書籍でウケるのはまた別だろうから「売れるわけないだろうになぁ」と思いましたね……。
―でも今回、30P書き下ろしのフルカラーという仕上がりになり、ファンのみなさんも楽しみにしているかと思います。これまでファンからきた感想で特に嬉しかったものはありますか?
ハンバーガー:やっぱりハンバーガーちゃんをかわいく描きたいので、絵をかわいいって言われるのがうれしいです。絵日記の内容や自分の行動にたいしての「かわいい」は困惑しますが……。
―ハンバーガーさんの中でハンバーガーちゃんはどのような存在なのでしょうか?
ハンバーガー:もともとは自分の女子高生化アバターとしてTwitterの診断メーカーから生まれたキャラで、それを絵日記用アバターとして描いていたんですけど、絵の練習にするならかわいい女の子をかわいく描きたいという気持ちがあったので、意識してかわいく描いていくうちに、自分のアバターという感覚から離れていきました(自分を美化して描いていると狂うので)。
また、ありがたいことにたくさんの人からハンバーガーちゃんを描いてもらったりしていくことで、どんどん自分の中でも自分の美少女化というよりは「ハンバーガーちゃん」というキャラクターが存在して、そのキャラクターに自分の日常を演じてもらってる感覚になっています。たまに、自分のアバターとしてのハンバーガーちゃんと、キャラクターとしてのハンバーガーちゃんが会話する絵日記を描くくらいには、わりと自分と別のキャラクターとして認識して描いています。
―ハンバーガーちゃんを描き続けていて苦労した点と良かった点があれば、ぜひ教えてください。
ハンバーガー:苦労した点、というか苦悩している部分なんですけど、かわいい女の子の絵の練習ではじめたマンガなのに、描き続けていくうちに慣れと、1Pマンガという性質上なのか、どんどん等身が縮んでハンバーガーちゃんのデフォルメ化がすすんでいっている点です。どんどん顔がつぶれていってる。
良かった点は、なんだかんだで続けていることで目的通り絵が少しずつですがうまくなってきて、1Pマンガでまとめる技術と描くスピードがあがったことです。
―これまで描いたエピソードの中で特に気に入っているエピソードはありますか?
ハンバーガー:唯一左綴じを意識して描いた、ご飯をあげた瞬間に猫がかまってくれなくなるマンガが気に入っています。3コマ目の猫の顔が再現度高く描けたので。
―そのエピソード、わたしも大好きです! ハンバーガーちゃんと猫ちゃんのやりとりはクスッと笑えてとっても癒されます。
ハンバーガー:『ハンバーガーちゃん絵日記』に収録されていないものだと、権利の問題で無理だったんですけど、『トランスフォーマー』のデストロン軍団で働いてメガトロンにげんこつされるハンバーガーちゃん捏造日記が一番好きです。
―さまざまなエピソードの中でハンバーガーちゃんは制服だけでなく私服も見せてくれますよね。個人的にはカーキのジャケット×白のタートルネックニット×デニムのショートパンツ×タイツで、髪をまとめているハンバーガーちゃんがとても好きです。ファッションは何か参考にしている資料があるのでしょうか?
ハンバーガー:自分もその格好が好きです。アニメや映画などを見ていて好きな服装をぼんやり記憶しておいて、描くときにGoogleのイメージ検索で調べて描く感じです。毎度同じ格好だと描いてる側も見る側も飽きるかなっておもって色々着せ替えて遊んでいます。あとは自分が着ていた服装を着せたりもするので、ボーイッシュな感じになることもあります。