音楽
LiSA 10周年ミニアルバム『LADYBUG』インタビュー|軌跡と未来が感じられる1枚に

LiSAさん 10周年ミニアルバム『LADYBUG』インタビュー|B’zの松本孝弘さん、ゆずの北川悠仁さんなど豪華アーティストとの夢のコラボが実現&10年の軌跡と未来が感じられる1枚に!

2020年に「炎」で日本レコード大賞を受賞、紅白歌合戦に出場するなど、日本の音楽界に大きなインパクトを与えたLiSAさん。注目の2021年はソロデビュー10周年のアニバーサリーイヤーで、2021年5月19日にミニアルバム『LADY BUG』をリリース!

B’zの松本孝弘さんによる「Another Great Days!!」は映画『地獄の花園』主題歌に加え、ゆずの北川悠仁さん、女王蜂のアヴちゃんほか豪華アーティストとのコラボが実現! 他にも映画『夏への扉』主題歌「サプライズ」を収録するなど話題満載の1枚に!

そんなミニアルバムのリリースを控えたLiSAさんに、ソロデビュー10周年を振り返っていただきつつ、『LADY BUG』の全曲紹介をしていただきました!

大きかったレコード大賞。長い間取り組んできたことが身を結んだ実感も

――ソロデビュー10周年おめでとうございます! 今の心境をお聞かせください。

LiSAさん(以下、LiSA):気が付いたらすごいところまで来たなという気持ちです。目の前のことにただ必死に、一生懸命取り組んでいたらいつの間にか、10年経っていた感覚で。もちろん自分自身が全力で向き合える作品たちに出会ったり、成長できるステージを次々と用意していただけることは幸せなアーティスト人生を歩ませていただいているなと思います。

――これまでの活動の中で印象に残っている出来事を挙げるとすれば?

LiSA:数えきれないくらいありますが、最近だと『日本レコード大賞』を受賞できたことですね。私の身の周りでもいろいろな変化がありましたが一番感じるのは、事務所に届くお子さんからのお手紙が増えました。それもかわいいイラスト付きだったり、「好きなキャラクターは誰ですか?」という質問が書かれていたりして(笑)。今までとは違う人たちにも届いているのかなと実感できて嬉しかったです。

――リスナー層が拡大したことで、音楽への取り組む姿勢に影響はありますか?

LiSA:11thシングル「Catch the Moment」を作ったあたりから、みんなで歌えて、たくさんの方に聞いてもらうためのアニメソングを意識的に作ってきました。長い時間、仕掛けてきたことが少しずつ形になって、たくさんの方に受け入れてもらえたのかなという気がします。

 

 

――2020年は8月に配信シングル2曲、秋には「炎」と『LEO-NiNE』をリリースした後はいろいろな媒体に引っ張りだこだったのに、この1月にシングル「dawn」を、そして5月にこのミニアルバムと、フル稼働ですね。

LiSA:でも思い返せば、年に3枚のシングルを出したり、2枚のシングルとアルバムということもよくあったし、そんな10年を続けてきたので、通常営業ですね(笑)。そこにツアーもやっていたので、そんなことを繰り返してきた怒とうの10年です。伝えたいことを曲として発信できることも、ラブレター(CD)をお届けできることもありがたいことなので、今後もワクワクを作る天才として走り続けたいと思います。

 

 

 

LiSAをきちんと背負う覚悟と新たに世界を広げていく両輪を意識したミニアルバム

――10周年ミニアルバム『LADYBUG』はどんなコンセプトで制作されたのでしょうか?

LiSA:10をとことん使おうと「てんとうむし」を意味するタイトルにしました。

――アルバムとミニアルバムのタイトルはすべて「L」で始まる言葉でしたが、ここまで続くのはすごいですね。

LiSA:そうですね。日々、「L」を探すクセはついています(笑)。

――今作のコンセプトや制作で意識した点は?

LiSA:ミニアルバムの内容もこれまでの10年を振り返るのではなく、「これまでの10年があるからこそ、踏み出せる11年目」というイメージで作りました。LiSAをきちんと背負って11年目を迎えようという覚悟と、11年目だからこそ広げていくサウンド作りは意識しました。

ロックを主軸に置きながら、聞きやすいJ-POP風に落とし込んだ楽曲など違ったアプローチもありつつ、今までと同じようにロックと向き合った「RUNAWAY」を1曲目に持ってきたことで、LiSAらしさを貫きながらも世界を広げていく、両輪で進んでいけるように。そして今まで応援してくれた人たちも新たに好きになってくれた人たちも楽しんでもらえるミニアルバムになればいいなと。

――B’zの松本孝弘さん、ゆずの北川悠仁さん、女王蜂のアヴちゃんなど、豪華作家陣にも驚きました。

LiSA:私もです(笑)。この10年間、たくさんのクリエイターの皆さんが導いてくださったり、ファンのみんながいろいろな景色を見せてくれたことへのご褒美であり、私自身も誠実に真剣に向き合ってきたからこそ、見つけてもらえた出会いなのかなと思っています。

 

「RUNAWAY」は「これからも自由に生きていきます」宣言!?

――では全収録曲のご紹介を曲順にお願いします。まず1曲目の「RUNAWAY」はご自身の作詞・作曲ですね。

LiSA:制作終盤の頃に作った曲です。私は心配症なので、余白を残しながら主軸になる楽曲を作っていくタイプなんですけど、今回、楽曲たちが奇抜で、強い塔がたくさんできたので、安心して自由に遊ばせてもらいました。

私自身がここまで来られるとは思ってもいなかった10年だったので、これは逃げ切るしかないなと(笑)。自分がこれまでやってきたことに悔いも恥じらいもないし、上書きをするつもりもなぞっていくつもりもなくて、「私、これからも自由に生きていきます!」という覚悟を込めた楽曲です。
 

 

――「死んじゃえばおしまい~楽しみ尽くしたい」や「茨の道だって伝説はそこにしかないよね」など生き様や決意を明るくパワフルに歌っていて。注目度が上がったことで余計なことを引っ張り出す人たちへ「全失態掘り返すなんて最低だ」といういらだちも。

LiSA:お前ら「サイコパス!」だという気持ちも込めて(笑)。レコード大賞を受賞したり、紅白歌合戦に出場したり、たくさんの人に向けて、きちんとLiSAをやっていく決意をしたところで、自分の中にはパンクな精神があるし、「LADYのBUG」でもあるので、それを楽曲にして、遊んで消化したいと思いました。

――大アーティストみたいなキャラ変をされてもこちらも困ります(笑)。

LiSA:よく「新記録更新」とか言われましたが「興味ないない 争いは嫌い」なので。ただみんなと「好きなだけ遊んでいたいよね」が私にとって大切なことなんだよと伝わればいいなと。

――サウンド感もワイルドで、カッコいいです。

LiSA:フラストレーションも遊び倒そうという感じで。編曲をPABLOa.k.a WTF!?さんにしていただきました。PABLOさんの血に流れるサウンドは私の血の中にも流れているものでもあったので、完全にお任せしました。「PABLO先輩が作るものならマズいものなんてあるはずないです!」みたいな(笑)。

また作曲は私名義になっていますが、一番最初にPABLOさんのカッコいいリフを聞いてインスパイアされ、そこから曲を作っていったので、バンドのような感覚、一緒にサウンドを作っていくイメージでした。実際、何度もやり取りを重ねました。

 

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