道井悠✕BVDDHASTEP「MICHII HARUKA×BVDDHASTEP」初のフルアルバム「Howling」インタビュー│ランズベリー・アーサーさん、大森日雅さんらが参加したアルバムの制作秘話を聞く
『ぼくらの7日間戦争』阿久津紗希役、『Tokyo 7th シスターズ』神城スイ役などで知られる声優の道井悠さんと、『ヒプノシスマイク』の「3$EVEN」をはじめ数々の音楽シーンやアーティストへ楽曲提供する音楽グループのBVDDHASTEP(ブッダステップ)が立ち上げた「MICHII HARUKA×BVDDHASTEP」。
ベースミュージックをルーツに持つBVDDHASTEPさんと、ポップソングの領域で活動していた道井さんの化学反応による音楽性はまさに唯一無二で、各所から高い評価を得ています!
そして2021年2月にはプロジェクト初となるフルアルバム「Howling」が発売! ゲストボーカルにランズベリー・アーサーさん、大森日雅さん、秋奈さんが参加するという新しい魅力が詰め込まれたファン必聴のアルバムとなっています。
今回はアルバムのリリースを記念して、道井さんへインタビューを実施! 「MICHII HARUKA×BVDDHASTEP」のルーツを辿りつつ、「Howling」の制作秘話を伺いました!
道井悠さんとBVDDHASTEPの出会い――「MICHII HARUKA×BVDDHASTEP」のルーツは?
――アルバムのリリースおめでとうございます。
道井悠さん(以下、道井):ありがとうございます。本来は2020年冬のコミックマーケットで販売予定だったのですが中止になってしまい、今回ネット販売、DL販売をすることになりました。
――こちらのMICHII HARUKA×BVDDHASTEPというのはどんなユニットなんでしょうか?
道井:私、声優の道井悠とBVDDHASTEPというアーティストが一緒に音楽を作っているユニットです。もともとベースミュージックというのをやっているBVDDHASTEPさんとお友達で、作っている音楽が非常に好きだったので一緒にやってみませんか?とお誘いしました!
ちょうどその頃にBVDDHASTEPさんは『ヒプノシスマイク』の「3$EVEN」の作曲編曲をやっていて、アニメ声優業界ってどんな感じの歌が多いの?と興味を持ってくれた感じでした。
洋楽にかなり寄った初のフルアルバムは“ハマる人はかなりハマる”
――今回出したアルバム「Howling」はどんなアルバムでしょうか
道井:今まで出した1stEP、2ndEP、3rdEPから3曲ずつと、新曲が5曲入っている14曲入りの初のフルアルバムになります。trapやdubstep、drum'n'bassなどのベースミュージックや、gqomやbaile funkのようなワールドワイドなクラブトラック、さらにはnu discoやchill waveを取り入れたpops的な曲など、とにかく幅広いテイストの曲が収録されているので、お気に入りの曲を見つけていただけると嬉しいです。また私の声や歌い方、ミックスの仕方もジャンルによってかなり変えているので、ぜひ聞き比べしてほしいです!
日本のポップスというよりは洋楽にかなり寄っている楽曲が多いので、アニソン、声優楽曲、として聞くと耳なじみがないかもしれませんがハマる人はかなりハマるものになっていると思います。また豪華なゲストボーカルもお招きしています。
――ゲストボーカル曲はかなり力を入れているとお聞きしましたが、どのような楽曲なんでしょうか? またどのような流れで決まったのですか?
道井:まず、3rdEPでゲストボーカルにきてくれた秋奈さんと歌った「BulletSky」は、BVDDHASTEPにしてはかなりポップスに寄せた楽曲になっています。そして秋奈さんの特徴的な歌声を活かせるように、交互に歌うシーンが多いです。『ナナシス』(※Tokyo 7thシスターズ)で一緒になって歌声に惚れ込んでオファーしたのですが、フェイクを入れるのがとても上手で、どんどんやってほしい、とリクエストしたのを覚えています(笑)。途中で2人で畳みかけるように歌う英語のフレーズはかなりお気に入りです。
――今回はランズベリー・アーサーさんと大森日雅さんがゲストボーカルですね。
道井:はい。アーサーさんとは朗読劇でご一緒させていただいて仲良くなって。その時にたまたまフルアルバム制作で「男性とコラボして歌ってみたらどうなるのか」という話題がユニット内で出てまして、英語で歌えて歌の活動もやってらっしゃるアーサーさんにオファーしました。
アーサーさんと歌った「JADE」という曲はアーバンな魅力が大人の雰囲気を醸していて、かつとても爽やかな楽曲に仕上がりました。出だしのアーサーさんの流暢な英語でもうファンの方の心はつかめたのではないかと思ってます(笑)。男性と初めてのコラボでしたが、とても素敵な楽曲になりました!
大森日雅ちゃんとは事務所がその時一緒で、英語も得意で歌も好きと聞いていたのでオファーさせてもらいました。日雅ちゃんと歌った「Cuz」という楽曲は、思わず口ずさみたくなるようなメロディーが特徴の、ミドルテンポのアンニュイな曲になっています。日雅ちゃんの可愛い声が一番伝わるように収録で色んな歌い方をしてもらって……、どれを使うか迷った結果、一番甘い感じのものに決まりました。それに合わせて私も後から歌を乗せたのでとても楽しい収録になりました! 二人でユニゾンで歌うところは思わずニヤニヤする出来になってます!
――道井さんの特に気に入っている曲はありますか?
道井:1stEPで作った「Your Love」という曲はずっとお気に入りで、DJなどをやる時に使ったりします。今回のアルバムの新曲「What」はワンセンテンスだけ収録して、あとはBVDDHASTEPが私の声をいじり倒しているという声優が歌う楽曲としてはあり得ない構成になっていて斬新で好きです(笑)。
そして、こちらも新曲「rhythm」はデモを聞いた瞬間から一目ぼれ?一聞きぼれ?してしまって、大のお気に入りです! あまりに好きになりすぎてMVも作っちゃいました。。