【ネタバレあり】あなたの『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』はどうだった? 編集者&ライターが赤裸々に性癖と感想を語るだけの座談会で再燃した『エヴァ』への感謝と愛
2021年3月の公開から、早くも3か月が経過しようとしているアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(以下、シン・エヴァ)』。
本作は2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』から続く新劇場版シリーズのラストエピソードにして、1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン(以下、エヴァ)』も含めた『エヴァ』の物語を総括するような内容になっています。
そして、“最後”の『エヴァ』ということで、劇場でご覧になったみなさんもいろんな感情を抱いたのではないでしょうか。
あれがよかった、これがよかった。様々な感想がSNS上でも飛び交い、それぞれの思い出の総決算大会は、作品の余韻を楽しむ最高のスパイスとなったことかと思います。
それは僕たちメディアの人間も同じで、みなさんのように感想を語り合いたい……! と思ったのです。
そこで、アニメイトタイムズの編集者・石橋&太田、ライター・米澤&胃の上による『シン・エヴァ』の【ネタバレあり】作品談義を行いました! それぞれが持ち寄った「語りたいテーマ」について、それぞれの見解で自由にトークしていきます。
もはやアニメファンならばその名を聞いたことがない人はいないような作品である“エヴァ”ですが、編集&ライター陣がどのように『シン・エヴァ』を見たのか……?
読者のみなさんも友人と語り合っているようなイメージで本稿をお楽しみください。
※本稿には『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を含めたシリーズのネタバレが含まれています。作品を視聴していない方はご注意ください。
※個人的見解が多分に含まれます。ご了承ください。
出演者プロフィール
●石橋悠
アニメイトタイムズの編集部員。HIPHOPと百合をこよなく愛する某王国民。リメイクしてほしいアニメは『大魔法峠』。
●太田友基
アニメイトタイムズの編集部員。某神々に愛されし地に入り浸る光の戦士。漫画に月5万円以上つぎ込むことも。
●米澤崇史
幼少期から勇者シリーズ・アナザーガンダムで育ったロボットアニメ大好きライター。今年はロボットアニメが豊富で幸せを感じている。『スーパーロボット大戦』シリーズの攻略本への参加経験も。
●胃の上心臓
拗らせ系オタクなアニメ・ゲームライター。二次元に関する分野なら幅広いジャンルに手広く手を出している。最近仕事&趣味の効率アップのためにゲーミングPCを購入し『Apex Legends』にハマっている。
それぞれがエヴァに触れたきっかけについて
石橋:『シン・エヴァ』を見たあと、Twitterをはじめとしてみんなの反応を読むのが楽しすぎて、自分たちもやりたい! と思って、今回は友達に集まってもらいました! みんなに話したいテーマを2個ずつ用意してもらったので、順番にテーマトークできればなと。
米澤:まずは自己紹介がてら、どこから『エヴァ』に入ったのかをみんなに聞きたい。
一同:たしかに!
米澤:俺は小学生の頃、深夜にやっていた再放送を見たのがはじめてだったかな。その頃がちょうど『エヴァ』ブームが起こり始めた頃だったと思うんだけど、当時から「すごいアニメがある!」って小学生の間でも噂になってたんだよね。
それと、『エヴァ』ってちょっとエッチなシーンも多いから、男子小学生の間では「エッチなアニメがあるぞ!」っていう方向でも話題になってて……(笑)。
一同:(笑)。
石橋:『エヴァ』って妙にエロいカット多いからね(笑)。
米澤:後はゲーム『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』シリーズの影響も大きいかな。『エヴァ』が参戦する前から『スパロボ』は遊んでいたけど。
石橋:俺も『スパロボ』だったな。『F』で初めてエヴァが参戦したと思うけど、ウチの兄貴が「『エヴァ』が出るならやらなければ!」って言って、セガサターンと一緒に買ってきたんだよね。
それで兄貴が飽きてから俺もやりだしたって感じだな。典型的な弟タイプで、割と綺麗な形で入ってきたかな。
米澤:性への興味ではなかったと(笑)。
一同:(笑)。
石橋:もちろん、漫画とかアニメを見てからは「これはひとりで見ないとまずいぞ……」とは思ったよ(笑)。胃の上くんは?
胃の上:自分は小学生の頃にケーブルテレビで見た再放送が最初だったと思います。『機動戦士ガンダム』とかの再放送特集みたいなやつですね。
それで興味を持って、中学時代はお小遣いを片手に近所の古本屋で絵コンテ集や副読本を漁ってました。
あとはやっぱり、僕も『スパロボ』の影響が大きいですね。確か最初にやったのは『スーパーロボット対戦α』でした。あと、『エヴァ』と一緒に同じ庵野秀明監督作品の『トップをねらえ!』が参戦していて。
「こっちもめっちゃ面白い作品じゃん!」と思って庵野監督自体に興味が沸いて、『トップをねらえ!』や『彼氏彼女の事情』を見るきっかけになったんです。
そこから『王立宇宙軍 オネアミスの翼』だったり『フリクリ』だったりのガイナックス制作のアニメを見るようにもなったので、今から考えると、『エヴァ』がアニメを好きになる要因のひとつだったのかもしれません。
ただ『ふしぎの海のナディア』だけは、レンタルのビデオやDVDが見つからなくて、中々見ることができず……。そこだけは悔しい思いをした覚えがあります。
太田:自分は4歳の時に父親と一緒に“見てしまった”のが最初です。『ドラえもん』よりも先に『エヴァ』を見ていました。ちょっとグロいところやエッチなシーンとかは「見ちゃだめだ」って目を隠されてはいましたけど……。放送から4年後くらいにはもう自分の意思で見ていたと思います。
石橋:これを言うのは失礼かもしれんけど、それは性癖歪むわ!(笑)
太田:そうですね(遠い目)。父親が『エヴァ』の食玩を買ってくれたりもしたので、思い出深いです。
米澤:本当のリアルタイム世代は、きっと俺たちより一回りくらい年上(30代後半〜40代)なんだよね。小学生の頃に一応は見たんだけど、内容が難しくてわからなかったし。……いや、中学生になったあと見直した時もやっぱり分からなかったけど(笑)。
石橋:最初はなんかエヴァ初号機がカッコイイくらいだった。
太田:それに自分たちの世代は、『エヴァ』が凄いアニメだというのは後になって知る形の方が多いですよね。
石橋:世代によっても色々あるなぁ。
胃の上:内容がわからないからこそ、色々な本を買って調べましたね。
米澤:ああー、そういうのもいっぱい出ていたね。でも、それで調べても何なのかよく分からないっていう。
胃の上:そうですそうです(笑)。
石橋:そう思うと今YouTubeとかで解説している人結構いるじゃん。本当に便利な時代になったよね。
米澤:たしかに。いい時代になったな……。