アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』源さくら役 本渡 楓さん✕二階堂サキ役 田野アサミさん✕水野 愛役 種田梨沙さんインタビュー|7話で新メンバーとして登場した舞々、意外な回に伏線が!?【SAGA_R:07】
2018年を代表するアニメの1つ『ゾンビランドサガ』のTVアニメ第2期、『ゾンビランドサガ リベンジ』2021年4月より放送中です。そしてアニメイトタイムズでは、第2期でもインタビュー連載企画「「ゾンビランドサガ広報誌R(リベンジ)」」を実施しています。
先日放送された7話ではまさかの新メンバー、舞々の加入&卒業という驚きの展開に! 今回は、源さくら役の本渡 楓さん、サキ役の田野アサミさん、愛役の種田梨沙さんにご登場いただき、7話の振り返りと、5月28日にリリースされるライブBDの見どころや、どんな想いでライブに臨んでいたのか、など語っていただきました。
7話で新メンバーとして登場した舞々。意外な回に伏線が!?
――先日放送された第7話を振り返った感想をお聞かせください。
源 さくら役 本渡 楓さん(以下、本渡):まさか2期の終盤に新キャラかつ新メンバーを迎える展開は私たちも予想外でした。
二階堂サキ役 田野アサミさん(以下、田野):しかも舞々はゾンビでもなくて。人間のメンバーが入ってきたのは衝撃的でした。
水野 愛役 種田梨沙さん(以下、種田):メンバーだけでなく、幸太郎の焦りっぷりも面白かったです。
田野:実は『リベンジ』の1話で、フランシュシュが「リベンジ」を歌唱している時、デスおじやお客さんが乱闘していましたが、メガネっ娘が頭を抱えているカットが数秒あったんですけど、その子が舞々だったんです。
本渡:仕組まれていたんだなと思いました!
田野:『リベンジ』の放送前には7話の収録が終わっていて、1話のオンエアを見ながら、メンバーでグループLINEしていた時、「あれ? 今のメガネっ娘、舞々じゃない?」って誰かが気付いて。「みんな、絶対気付かないよ!」と。7話では舞々もさくらのファンだったことが描かれていましたが、1期で生前のさくらがアイアンフリルを応援しに行っていたこととダブらせ、投影させていたスタッフさんはすごいなと思いました。
本渡:7話の冒頭で舞々が鼻歌を歌いながらモノローグで喋る、のどかなシーンも「どこかで見たような!?」とデジャヴを感じつつ(笑)。そのシーンでメガネが割れてしまって、裸眼で銭湯に行き、間違えて男湯に入って、幸太郎さんが落とした石鹸に滑って……と信じられないくらいのドジっ娘で(笑)。
さくら目線ですが、アイドルに憧れていたさくらが憧れられる存在になったことが感慨深く、7話の中で、過去の自分がフランシュシュのメンバーになったことで変われたこと、夢を追いかけて頑張ることの素晴らしさを舞々に優しく話しかける姿に新たな一面が見られた気がしますし、成長しているんだなと実感しました。
7話で印象に残るのはさくらと舞々の掛け合いとライブ最後の曲紹介
――またフランシュシュ初の学園祭ライブもありました。
種田:愛ちゃんが生前売れっ子過ぎて、なかなか学校に行けてなかったみたいなので、ライブという形でも学園祭に参加できて、楽しかったんじゃないかなと思いました。
田野:リリィは講演会とかやってそう(笑)。
――愛はアイアンフリルの時、ライブをやっていたかも?
田野:もう売れっ子で呼べないかもしれないし、自分の学園祭にも参加できなかっただろうし。たえちゃんはどうだろう?
本渡:謎ですね(笑)。
――お気に入りのシーンを挙げるとすれば?
本渡:舞々ちゃんがフランシュシュのメンバーが全員ゾンビだと知った時、「秘密を守りますからフランシュシュに入れてください」と懇願して、実際にレッスンにも一生懸命取り組む姿を見て、信頼を置ける仲間だなと思いました。
また学園祭の教室で、メンバーが思い思いに遊んでいる中で、さくらと舞々ちゃんが2人きりになって窓辺で話しているシーンが印象的でした。
死んでしまっても一生懸命頑張っているフランシュシュの姿や熱さは人間である舞々ちゃんの心にも届いた気がして嬉しかったですし、好きなシーンです。
田野:いつものライブシーンでは歌う前の曲紹介はさくらがやっているのに、今回は舞々が「フランシュシュ7号最後の曲です。聞いてください。『光へ』」と言った時は新鮮だったし、これで8人そろうのは最後なんだなと。あと演じられた花澤(香菜)さんのお芝居や舞々の表情は、最後なのに前向きすぎるくらい、まぶしくて。
収録の時も鳥肌が立つような感覚になりました。1期の時、別名「成仏ソング」と言われていた(笑)「光へ」を、8人で披露する様子は、今を生きている人間と死んでしまったゾンビが一緒に歌うことにいろいろな意味を感じたし、新たな「光へ」を届けられたんじゃないかなと思います。
種田: 私は、練習してる時の舞々が印象的でした。愛ちゃんに厳しいことを言われても、決してへこたれない舞々のひたむきさが凄く好きです。生きてる人間だからこその可能性を色々感じられるキャラクターでしたね。
初の8人編成の新曲「ぶっちゃけてフォーユー」は学生感いっぱい。素晴らしかった花澤香菜さんの歌声
――また作中では8人で、新曲「ぶっちゃけてフォーユー」も歌いました。
本渡:楽曲を聞いた瞬間、学生や学園祭のワチャワチャ感が伝わってきました。
コーラスの「I My Me Mine」や「ありおりはべり」など私自身も学生時代、よく口ずさみながら覚えたなと懐かしく感じるワードも散りばめられていて、楽しかったです。
田野:フルサイズの歌詞にある「分度器じゃハートのドキドキ測れない」の歌詞を見た時、先生が授業で使う大きな分度器を思い出しちゃって。あとこれまでの人生の中でも「食パン♪」と歌ったのも初めてです(笑)。
種田:学園祭のお話だったこともあってか、歌い出しの「ヘイヘイ へヘイ はっちゃけなベイビー」など「学園天国」を彷彿とさせるような懐かしさもありつつ、新しさもあって、みんなでマネできそうな楽しい曲ですよね。今までになかったタイプの曲ですし、舞々が加わったことも新鮮な気持ちになれました。
田野:レコーディングではどれだけはっちゃけるのかなと思ったら、「サキはミュージカルで歌う感じで」と言われたので、フランシュシュのどの楽曲よりもミュージカルっぽく、説明風の歌い方をしました。「遅刻 遅刻 ダッシュで」のところも本当に焦っている感じにしてみたり、表情やニュアンスを付けて歌っています。
本渡:楽しい楽曲なので今までよりも笑顔感はありましたが、「この曲でのさくらは、舞々に尊敬されている立場なので、センターで正確に歌って、メンバーを引っ張っていけるように」と。楽曲に忠実なさくらであることを、これまでのどの曲よりも意識しました。
田野:この曲でのさくらのポジションは難しいよね。さくらだけではなく、楓自身も自分を出しつつ、舞々の邪魔をしないようにとバランスを考えているんだろうなと思いました。
本渡:ありがとうございます。舞々をしっかり支えながら引っ張るけど、決して前に出るのではなく、気持ち、後ろから押すように歌わせていただきました。
――花澤さんの歌声も入っている完成版を聞いた感想は?
田野:今までもメンバーにいたように思えるほどフィットしていたし、舞々はさくらのファンだったから歌い方が似ている気がしました。花澤さんはきっと『ゾンビランドサガ』を調べて、臨んでくださったんだろうなと思いました。
本渡:振付も覚えているくらいファンだったこともあって、自然になじんでいて。楽曲のテンション感も相まって、かわいらしさがプラスされているなと感じました。
種田:ちょっとたどたどしい感じの歌い方のところも舞々っぽくていいなと。フランシュシュの楽曲はカッコよかったり、洗練された歌い方の曲が多かったけど、今回はあえて粗削りな歌い方をしました。そこに舞々としても寄せてくれたんじゃないかなって思います。ファンだからこそ、その粗削りな感じがフレッシュさにも繋がっている気がして。印象的でもあり、好きだなと思いました。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会