春アニメ『フルーツバスケット』The Final 草摩依鈴役・豊崎愛生さん|潑春の「おかえり」で全てが救われたような気がした【声優インタビュー第9回】
2021年4月より、テレビ東京・テレビ愛知・テレビ大阪ほかで放送中のTVアニメ『フルーツバスケット』The Final。
本作は2019年4月より新スタッフ&キャストにより全編アニメ化となったTVアニメ『フルーツバスケット』の最終章となっており、ついに“十二支の呪い”を軸に繰り広げられてきた物語が結末を迎えます。
アニメイトタイムズでは最終回に向けて、キャスト21名のメールインタビューを毎日連載でお届け! 第9回目は、十二支の「午」の物の怪憑きである草摩依鈴役の豊崎愛生さんです。
潑春の「おかえり」で全てが救われたような気がした
——The Finalで心を鷲掴みにされたシーンやセリフ、好きなシーンなどがあれば教えてください。
豊崎愛生さん(以下、豊崎):4話『……ただい…ま』は、特に思い入れのあるお話です。依鈴にとって、とても大切なエピソードでした。
不器用だけど、いつも一生懸命で本当は愛にあふれた女の子。これまでも、彼女を知り、彼女と心を重ねる度に、胸が押しつぶされそうになりながらも愛を込めて演じさせてもらいました。
4話のラスト、潑春の『おかえり』というセリフで、依鈴の人生に光がさしこみ、全てが救われたような気がしました。長い旅の終わりと同時に、新しい一歩が始まるような、希望に満ちた大好きなシーンです。
おおらかで器の大きい潑春の人柄を、魅力的に演じて下さった古川さんにも感謝です。
——これまでのシーズンとは違い収録形式にも変化があったと思いますが、アフレコ現場の様子はいかがでしたか? 全シーズンを通して、ディレクションや演技面で気をつけたことがあれば教えてください。
豊崎:個別に収録することがほとんどだったThe Finalでしたが、キャスト同士、これまでのシーズンでの積み重ねもあって、お互いの声を想像しながら収録に臨めたことは助かりました。
現場の暖かい雰囲気は相変わらずで、最終話の収録の日には、透役の石見ちゃんから手書きのメッセージ付きの差し入れがあったり、高屋先生が描き下ろしの色紙を置いてくださっていたり……そんなフルバの現場が好きだったので、正直まだまだ依鈴を演じていたいと思ってしまいました。
依鈴は表に出る表情としてはクールですが、内面はとても優しく愛が深い、等身大の女の子。大胆な行動や感情表現の裏にある、強い想いやいじらしさ、依鈴の本質の部分をいつも忘れないように心がけました。
アニメでも、たくさんの人に愛される依鈴を表現できていたらいいなと思います。
——依鈴といえば潑春との関係性です。公式コメント動画でも推しキャラだとおっしゃっていましたが、この2人の関係性について豊崎さん自身どのように思われましたか?
豊崎:潑春と依鈴は、運命共同体というか……きっと前世でも生まれ変わったとしても一緒にいるような存在なんだろうなと思います。
パズルのピースのように、お互いがお互いの欠けた部分を埋めることができる、かけがえのない相手なのだと思います。