家族ってどんな形でもいいんだと考えさせられました――Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』サラ役 高野麻里佳さんインタビュー│初主演のアフレコ中、山寺宏一さんの意外な行動が勉強に!
本当に自分が大切なものは何なのか、それを見つめ直すきっかけになれば
――具体的なシーンは実際に見てもらうとして、作品全体としての見どころはどこでしょうか?
高野:私たちの身の回りでも携帯(スマホ)のSiriとかAIとか、まるで人のように喋りますよね。ただ、それはきっとプログラミングであり、心はないんだろうなって私は解釈しています。
でも、この作品のロボットたちは、まるで(相手の)心を読んでいるような人間らしさが芽生えていくように感じるんです。最終的に本当に心が芽生えたのかはわかりません。
わからないけど、そうであって欲しいと願いたくなるようなハートフルな作品なんです。なので、ぜひロボットたちの心の変化、感情の変化みたいなものも見逃さずに、最後まで見ていただきたいなと思います。
――この作品は「ロボットが人間の心を探しに行く」ことが主軸ではないけれど、そういうテーマにも通じるものがありますよね。
高野:そうなんです。主人公はサラなんですけど、ロボットたちも何が大切なのか気づく瞬間があって。ぜひロボットたちのことも考えてあげて欲しいですね。
――最後に、この作品を通して得たもの、改めて考えたことをお聞かせください。
高野:私にはお父さんもお母さんもいて、普通の幸せな家庭で生活しています。でも、この作品を通して、家族はどんな形でもいいんだと考えさせられましたし、何が大切かは、教科書に載っている通りじゃなくていいんだ、自分自身で見極められるんだと改めて感じたんです。
なので、家族の大切さ、自分が本当に大切にしたいものは何なのか……そういったものを改めて見つめ直すきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
――本当に素敵な作品ですので、ぜひ見ていただきたいですね。ありがとうございました!
[取材・文/千葉研一]
Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』作品情報
Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』5月27日(木)より全世界独占配信
ストーリー
ロボットだけが暮らす世界「エデン」。農業用ロボットE92 とA37 はある日、サラという人間の赤ちゃんが入ったカプセルを偶然発見し眠りから目覚めさせてしまう。人が悪とされている世界でサラが危険だと考えた2体は、エデンの外で密かに育てていく。成長したサラは、ある日遠くから自分を呼ぶ声に気づく。それはあのロボットしかいないはずの「エデン」からだった─。
スタッフ
監督:入江泰浩(『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』)
キャラクターデザイン:川元利浩(『カウボーイビバップ』)
脚本:うえのきみこ(『王室教師ハイネ』『クレヨンしんちゃんオラの引越し物語 サボテン大襲撃』)
コンセプトデザイン:クリストフ・フェレラ(『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』クリーチャーデザイン)
アートディレクター:クローバー・シェ(『上海バットマン』)
音楽:ケビン・ペンキン(『メイドインアビス』『盾の勇者の成り上がり』)
原案・プロデューサー:ジャスティン・リーチ(『イノセンス』)
アニメーション制作:Qubic Pictures, CGCG
キャスト
サラ:高野麻里佳
E92:伊藤健太郎
A37:氷上恭子
S566:新垣樽助
ゼロ:山寺宏一
チューリヒ:桑原由気
ジュネーブ:甲斐田裕子