「DDTは“銀魂”みたいな感じ」プロレスラー・竹下幸之介選手&上野勇希選手にアニメイトコラボの話を聞きに行ったら、プロレスの深い話を訊くことができた話
2021年5月4日、DDTプロレスリングのTwitterアカウントで「アニメイト」とのコラボレーション企画が発表された。
その内容は、DDTプロレスリングの選手をキャラクター化するというもの。さらに、2021年6月6日にさいたまスーパーアリーナで開催される「サイバーファイトフェス2021」にてアイシングクッキー&アクリルチャームを発売するという。
今回のコラボレーションを記念して、DDTプロレスリング所属のプロレスラーである竹下幸之介選手と上野勇希選手に取材をする機会を得た。
取材序盤は好きなアニメ、漫画や今回のコラボについての話だったが、後半に行くに連れ、プロレスの魅力、DDTの魅力。そして、2.9次元ミュージカル“まっする”についての話題までが飛び出す場外乱闘的な時間となった。
好きな作品は「頭文字D」と「スラムダンク」
――本日はよろしくお願いいたします。アニメイトタイムズの読者の中には竹下幸之介選手と上野勇希選手を初めて知る方もいると思うので、自己紹介をお願いします。
竹下幸之介選手(以下、竹下):DDTプロレスの「The37KAMIINA(サウナカミーナ)」というユニットに所属している竹下幸之介です。非常におこがましいですが……プロレス界の未来「ザ・フューチャー」と呼ばれています。
得意技は「ジャーマン・スープレックス」。相手の背後を取ってブリッジで投げるっていうザ・プロレス技です。
あともうひとつ。これは僕のオリジナル技「ファブル」というものがあります。ロープの上から飛んで、半回転して背中から相手の顔面に落ちる、という危険極まりない技なんですけど(笑)。
『ザ・ファブル』という漫画が好きで、そこから命名しました。僕は大型なタイプのレスラー(身長187cm、体重105kg)なんですけど、大型の選手が飛び技を使うというのは珍しいと思います。
――竹下選手は高校生のときからプロレスをされているんですよね。
竹下:そうですね。デビューは17歳、高校2年生の夏休みのときです。DDTの日本武道館大会でデビューしました。
――高校生レスラーは本当に珍しいですよね。
竹下:男子はあまりいないですね。中3でデビューしたノア(プロレスリング・ノア)の中嶋さん(中嶋勝彦選手)くらいだと思います。女子の選手は中学生レスラー、高校生レスラーもけっこういらっしゃいます。
――まさに「ザ・フューチャー」というすごい経歴ですね。それでは、上野選手お願いいたします。
上野勇希選手(以下、上野):ハイ! 同じく「The37KAMIINA」所属の上野勇希です。得意技は、相手の頭を持って後頭部を打ちつける「WR」、ロープを2段階飛び乗ってやるムーンサルト「BME」。あとはドロップキックなんかも得意です。
タケ(竹下幸之介選手)の同級生で、彼が高校でデビューしたことでプロレスを知り、プロレスを好きになって始めました。
竹下:リアル同級生です。ホントに同じ高校です。
上野:大阪からやって参りました。
――ありがとうございます。上野選手は現在、「DDT UNIVERSAL王座」の現チャンピオンということで。
上野:ええ(ニッコリ)。次の試合はもう来週に迫っています。
※取材の立ち会いで彰人選手(株式会社CyberFight 取締役副社長)がお二人の向かいに座っている。上野選手と彰人選手は2021年5月29日の福岡大会「Audience 2021 TOUR in FUKUOKA(夜)」メインイベントで激突する。
竹下:(2人を見て)僕の誕生日にこの2人が闘うんですよ。なので、僕のために頑張ってほしいです(笑)。
一同:(笑)。
――プロレスラーの方は身体を休める時間も大切ということで、意外とインドアな趣味をお持ちの方も多いと聞きました。中でもお二人はアニメや漫画、ゲームがお好きということで、本日は色々お聞きしていたいと思います。まずは、好きな作品などについても教えていただけますでしょうか?
竹下:僕はけっこうサブカルが好きで。ウェイトとしては漫画が大半かな。ほかに映画やゲーム、アニメなども好きです。
漫画は一年でだいたい……千冊くらい買ってますね。
――千冊!?
竹下:そうなんですよ。去年は特に自粛期間もあって沢山読みましたね。アニメだと、僕の人生を変えたのはやっぱり『CLANNAD』です。
――まさに人生(CLANNAD)ですね。『頭文字D』もお好きだと小耳に挟みました。
竹下:そうですね! 物心ついて初めてちゃんと観たと言っても過言ではない作品です。
――好きなキャラクターは?
竹下:うーん……。やっぱり高橋兄弟ですね。車も好きです。RX-7がカッコよくて。兄弟というものにも憧れていて。
――医者の息子で。
竹下:どっちも金持ちで(笑)。
――ですね(笑)。最近のオススメマンガについて教えてください。
竹下:今はもうがっつりヒットしていますが、以前から和山やま先生の漫画が大好きです。短編集のときから注目していたら、今や超有名になってて。今一番面白いと思います。
――上野選手はいかがですか?
上野:特に最近意識してアニメが好きだなとより思うようになりました。改めて考えると中・高生のころからずっと観ていましたね。ジャンプもずっと読んでいます。
「The37KAMIINA」の中にはアニメ好きも多くて、最近はMAOさんに『エヴァンゲリオン』をオススメされて、旧エヴァを観終わったところですね。
今までは『NARUTO -ナルト-』や『HUNTER×HUNTER』とか、あとは少女漫画も読んでいたんですが、初めてロボット系で、エピソードもちょっと深い作品に挑戦して。まだまだちんぷんかんぷんですが、いろんなものに挑戦している感じですね。
――『エヴァンゲリオン』は楽しいですか?
上野:楽しいです! けど、不思議なシーンが多くて。Netflixで観ているんですが、エレベーターで画面が止まってるシーンなんかは画面を何回も確認しました(笑)。
――最近のアニメには無い演出ですよね。
上野:「どういうこと!?」と処理が追いつかないまま話が進んだりして。もう一回観たいと思えるような、そういった楽しさも感じられる作品で面白いです。
――上野選手は『SLAM DUNK』もお好きだとお聞きしました。
上野:あはは(笑)。『SLAM DUNK』の話題はいくらでもできちゃいますね。高校が大阪の田舎のほうで、通学時間が長かったので、そこで何回も読み直しましたね。
――ちなみに好きなキャラクターは?
上野:りょーちん(宮城リョータ)が好きですね。僕自身小柄なこともありましたし、速いのがカッコいいというか憧れでしたね。
竹下:ぽいね! パーソナリティも含めて似てる。
上野:それはいいのかどうか分からないけど(笑)。