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春アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』衣川里佳✕深川可純インタビュー【連載09】

アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』ゆうぎり役 衣川里佳さん✕キャラクターデザイン 深川可純さんインタビュー|8・9話のエピソードを見ることで「佐賀事変」への理解度UP!【SAGA_R:09】

2018年を代表するアニメの1つ『ゾンビランドサガ』のTVアニメ第2期、『ゾンビランドサガ リベンジ』2021年4月より放送スタート! そしてアニメイトタイムズでは、第2期でもインタビュー連載企画「ゾンビランドサガ広報誌R(リベンジ)」を実施中です。

先日放送された9話は、前話から引き続き、生前のゆうぎりの過去と、喜一や伊東を巻き込んだ激動の佐賀を描いたシリアスなストーリーでした。

インタビュー連載の今回は、8、9話でフィーチャーされたゆうぎりを演じる衣川里佳さんと、1期でキャラクターデザイン&総作画監督を担当、『ソンビランドサガ リベンジ』でもキャラクターデザインを担当されている深川可純さんの初の対談が実現! 8、9話を振り返っていただきつつ、キャラクターのデザインについて裏話、そして深川さん初のマンガ連載『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』についてご紹介いただきました。

待望のゆうぎり回の8、9話は佐賀の史実+ミステリー要素も入ったスケールの大きなストーリー

――まず衣川さん、先日、放送された8話と9話を振り返っていただけますでしょうか?

ゆうぎり役 衣川里佳さん(以下、衣川):作品を間違えたのではないかと思うくらい、テイストが違っていて。おもしろさもギャグやコメディ的なものというよりも、ストーリーの深さによるもので感動しました。

収録中はまだ色も付いていない線画の状態だったので8話は明るめで、感動系は9話に残しておいてあるのかなと思っていましたが、完成した映像を見たら、8話の冒頭から引き込まれてしまって。いい意味で、笑いどころがなく、素敵な作品に仕上がっていて嬉しかったです。

――7話のラストで、『サガジン』の大古場がフランシュシュの核心にたどり着き、どうなるのか気になっているところで、8話でいきなり明治時代に話が飛んで。

衣川:「情報が見つからないゆうぎり以外は全員死んでいる」というセリフの後の予告で「次回、『佐賀事変』は……」って何コレ!? 神演出なんだけど! と思いました。

――しかもゆうぎり当番回は2話に渡るストーリーでした。

衣川:1期でお預けをくらった分、2話いただけたのかな(笑)。ゆうぎりだけではなく、ジョフクさんやロメロちゃんも描かれているし、ミステリーの要素もあるお話なので、スケールが大きく過ぎて1話では収まりませんよね。また史実も取り入れられていて、明治時代初期に佐賀は長崎県に合併されていたことも知らなかったので勉強にもなりました。



 

衣川さんいわく「選べない」新キャラの喜一と伊東を描く際のポイントは?

――新キャラとして、百崎喜一と伊東正次郎が登場しました。

衣川:最高です! まだキャラ絵をいただく前に脚本を読んだ時は伊東がすごく大好きで、「伊東死なないで!」と。でも完成映像を見たら喜一君も捨てがたくて。アフレコ用のコンテの段階では幼く描かれていたけど、映像になったら髪も茶色いし、等身も心なしか大きくなっている気がして。素敵な男性で「めっちゃトキめくじゃん!」って。どちらがいいかなんて、選べません! というか、どちらが好みかを尋ねられたわけではないんですよね。すみません(笑)。

――前回の連載インタビューに登場した8、9話の脚本を担当された𠮷村清子さんは、衣川さんと(リリィ役の)田中美海さんが伊東推しだったと知って、喜ばれていました。

衣川:本当ですか!? 伊東には死んでほしくないし、喜一の志を幸太郎が引き継いでいる感じがしたので、伊東の志を持った似た人を今後出してほしいと熱望しています(笑)。

――ちなみに深川さんが喜一と伊東のキャラクターデザインをした時のポイントは?

キャラクターデザイン 深川可純さん(以下、深川):喜一は少年マンガの主人公っぽい風貌で、お金持ちではないけれど、書生の彼なりのオシャレをさせています。8、9話は史実の基づいている作りなので、明治時代の佐賀にいるのは少し不自然な服装だけど、ゆうぎりと並ぶ主人公なので、違和感がないように、少し奇抜にしています。

ゆうぎりも頭のお団子(の簪)も取ってしまったので、少し大人しくなっています。伊東は脚本を読んで感じた、熱い想いを心に秘めているクールな男というイメージそのままに描きました。ちなみに私も伊東が好きです。

衣川:やっぱり! 女子は伊東が好きですよね。

 

今回のエピソードを見ることで「佐賀事変」への理解度UP! お気に入りシーンは写真館での撮影

――9話の終盤には、ゆうぎりセンター曲の「佐賀事変」を歌い踊るシーンも。

衣川:ここで出すなんて熱いですよね! レコーディングした時は「誰かのことを想って」というディレクションをいただいていましたが、喜一君たちのことは何も聞かされていなくて。でも8話と9話を見た後だと、喜一くんを逃がした「三瀬峠俵坂」が歌詞にはいっていたりして、歌詞がより好きになりました。

――8話と9話で印象深いシーンを挙げるとすれば?

衣川:9話の前半、写真館でゆうぎりと喜一、伊東の3人で写真を撮るシーンが好きです。この後、シリアスな展開になっていく前の平和な日常シーンがいいんですよね。このまま幸せに3人で過ごしてほしいなと思えたし、撮影した写真が今もバーに飾られていて、なんとも言えない気持ちになります。

――改めて、ゆうぎりは激動の時代を駆け抜けたからこそ、年齢の割に達観しているんだなと。

衣川:まだ19歳なのに、喜一と佐賀を救うために自らが犠牲になるなんて。もう尊敬しかないし、憧れの存在ですね。

――歴史上の人物と知り合いで、喜一のことを頼めるほどの人物なんだという驚きもありました。

衣川:伝説になった後のお話だったので、伝説になる前の花魁時代も知りたくなりますよね。どんな出会いがあって、繋がっていったのかなどスピンオフも描けそうなので、どこかで実現していただけたら嬉しいですね。


 

2期制作でまたフランシュシュを描ける喜び。ファンの皆さんの期待に応えているアニメに!

――深川さんにお聞きします。『ゾンビランドサガ リベンジ』の制作が決まった時の感想は?

深川:1期の打ち上げで、キャストさんたちから「ぜひ2期を」と言っていただいて、プロデューサー陣も「作るか!」と盛り上がっていて。自然な流れだったので、決まった時も特に驚きはありませんでした。でもまたフランシュシュを描けること、また様子がおかしなアニメが作れるなと思って嬉しかったです(笑)。

――実際に『ゾンビランドサガ リベンジ』をご覧になった印象は?

深川:まず1期同様、皆さんを驚かそうとする部分はマストなんだなと(笑)。そしてファンの方々の声に一生懸命応えているなと思いました。

「佐賀事変」のエピソードもそうですし、1話でフランシュシュのメンバーがバイトしていたり。作り手が「これ作ったらおもしろいかも」という想いと視聴者の「これが見たかった!」は必ずしも一致するとは限りませんが、7人のメンバーそれぞれが活躍する回があって。

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
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