アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』ゆうぎり役 衣川里佳さん✕キャラクターデザイン 深川可純さんインタビュー|8・9話のエピソードを見ることで「佐賀事変」への理解度UP!【SAGA_R:09】
お二人の9話までの印象的なエピソード
――『ゾンビランドサガ リベンジ』の9話までの中でお気に入りのエピソードを挙げてください。
衣川:7話でさくらと舞々が教室で話している時に、生前、学校の教室で1人、練習しているさくらの回想シーンがあった後、誰もいなくなった教室を見つめる幸太郎の姿が胸アツすぎて。7話はコメディ色強めかなと思って見ていたら、急に涙を誘うシーンが出てきたのが忘れられなくて。キャストでやっている『ゾンビランドサガ』のLINEグループでもオンエア中に「さくらと幸太郎がヤバいね。ここでぶっこんでくるなんて」と盛り上がっていました(笑)。
深川:1期ではキャラクターデザインに加えて、総作画監督を担当させていただきましたが、『リベンジ』では、昨年出産したことと、他の仕事との兼ね合いもあって、総作画監督は崔(ふみひで)さんと桑原(幹根)さんにお願いして、私はキャラクターデザインに専念させていただきました。
そのため、いち視聴者としての見た感想になってしまいますが、一番感動したのが4話のライブシーンで、思わず泣いてしまったほど素晴らしくて。スタッフの本気や血と涙を感じてしまいました。絵も素晴らしいし、シナリオも好きです。ライブ後、純子が詩織に向かって、「3号はフランシュシュのメンバーです。誰にも渡しません!」と言うのもかわいくて。
衣川:まさに純愛回でしたね。
――総作画監督をバトンタッチする際の引継ぎみたいなものはあったんですか?
深川:まったくありませんでした(笑)。お二人は1期でも総作画監督をしていただいていたこともあり、安心してお任せできました。
――今だから話せる制作エピソード、収録エピソードをお聞かせください。
衣川:伊東役を演じられた内山(昂輝)さんは、8、9話の内容がシリアスな内容だったので、この作品がコメディアニメだと思っていなかったらしくて。9話のラストでの幸太郎とフランシュシュの掛け合いを見て、「ちょっと待って! 宮野君はいつもこういう役をやっていたの!?」と驚かれていて。「むしろこれがスタンダードで、8、9が特殊なんです」と説明したら「マジか!?」と、ずっと驚きっぱなしだったのがおもしろかったです。「普段の話も見たくなった」とおっしゃっていました(笑)。
深川:私は……悲しい話をしてもいいですか?
衣川:えっ!?
深川:コロナ禍になって、孤独に作業していて、打ち合わせもほとんどリモートで、終わると回線が切れて、しーんという音が聞こえて。また、昨年出産して、その間制作に、制作に関われない期間があったのが悔しくて悔しくて、毎日泣いていました(笑)。私はワーカホリックなんだなと実感しました。
MAPPA制作担当:万が一何かあったら、お子さんやご家族にご迷惑をおかけすると思って直接打ち合わせにはお呼びしなかったんですけど、「行きたい! 行きたい」と仰っていました(笑)。
深川:寂しかったんです(笑)。
深川さんがマンガ初挑戦した『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』の連載がスタート!
――そして深川さんは月刊マンガ誌の『ウルトラジャンプ』の6月特大号(5月18日発売)にて『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』の連載が始まりました。マンガを描かれようと思った理由と、たえの生前を描こうと思った理由がありましたら教えてください。
深川:元々、マンガが描きたくて、いろいろな編集部へ持ち込みをしたり、MAPPAの大塚(学)さんに相談したりしていました。そこで集英社さんにつないでくださって、『ゾンビランドサガ』のマンガを描くことになりました。
でもアニメは映像用に作っているので、そのままマンガにするのは難しくて、まったく違うアプローチでということで、外伝的にたえの生前の話を描くことになりました。
――生前のたえの姿や設定にはとても驚きました。そしてここからどうつながっていくのか楽しみです。また本作はバトル・アクションものとのことですが、そうなった理由もお聞かせください。
深川:せっかくの『ジャンプ』系での連載なので、「少年マンガを描こう!」というノリになってしまって(笑)。楽しく、少年マンガ風の『ゾンビランドサガ』を描いています。
――マンガを描く上で大変だったところは?
深川:初めての作業だったので、すべてが難しかったです。アニメをやっていたから、多少は描けるかなと思っていましたが、いざやってみるといちから始めるような感じで。ネームも少しはアニメの演出に通じるものがあるかもしれないけど、マンガとアニメは違うものなんだなと痛感させられているし、毎日が勉強です。
――初挑戦なのに、表紙・巻頭で60ページというボリュームもすごいですよね。
深川:逆に初めてだったからこそ、「こんなものなのかな?」と思っていました(笑)。
マンガは自分をすべてさらけ出す感覚で恥ずかしい!?
――マンガを描く前には、ネームも考えないといけませんが、描くこととネームを考えること、どちらが大変でしたか?
深川:ネームです。創作力が問われるし、自分をさらけ出す感がすごくて。普段のイラストでは自分をオブラート7,000枚くらいで包んでお届けしているんです(笑)。絵を描くことは自分をさらけ出すことですが、イラストなら自分の見せたくない部分はうまく隠して、きれいなところだけをお届けできます。マンガではそれができなくて、自分が好きではところもさらけ出さないと形にはならない。いわば全裸を見られている感覚で(笑)。役者さんにはそんな感覚はないですか?
衣川:私もオブラート7,000枚くらい包んでやっているので(笑)。私自身、すごい上がり症で、素の衣川里佳で人前に立つと何もできないし、役の名前を借りることでおしゃべりできるんです。フランシュシュのライブでもゆうぎりの力を借りて楽しくできますが、衣川個人としてゲストに呼んでいただくと、私も全裸を見られているくらい恥ずかしいです(笑)。
深川:私たち似てますね。
衣川:同じ表現者として。
――表現者である以前に性格自体が似ているのでは?
衣川:そうかもしれません(笑)。
お互いに聞きたいことを聞いちゃおう! 質問コーナー
――せっかくの機会なのでお互いに質問があれば。
衣川:私、幼稚園の子が描く絵よりもヘタで。うまくなるコツはありますか?
深川:私は幼稚園児が描く絵も好きですよ。絵に間違いはないと思っているので。
衣川:素敵。でも人間が描けなくて、眼を描いたら他のパーツとうまくつなげることもできないんですよね。
深川:練習法としては模写がいいのかなと思います。誰かの絵をマネして描いてみてはいかがでしょうか?
衣川:ありがとうございます! 目からウロコです。早速、模写から始めてみます。
深川:私は仕事中毒でヤバいんですけど、衣川さんもそうなることはありますか?
衣川:私はないです。私は自由に生きている気がして、これやりたくないと思ったらすんとしてしまったりして(笑)。ストレスが溜まったなと思ったら、すぐに出かけて、リフレッシュのためにやりたいことをやります。「明日、仕事3つ入っているけど、台本がまだ頭に入ってない。ヤバい!」という時もリフレッシュを優先しています。
深川:すごい。私もリフレッシュ法を教わりたいです。
衣川:いや、仕事に集中したほうがいいと思います。でも「仕事やらなきゃな」という気持ちでやると頭に入らないし、変わり映えのしない演技になってしまいそうで。どこかでストレスを発散したり、楽しいことをしてから台本を開くと、その前とは感じ方も違う気がして。だからストレス発散を優先しています。
深川:怒られないんですか?
衣川:マネージャーが隣りにいるので、ドキドキしています(笑)。こんなことを話すのは初めてだし、今はマネージャーの顔が見られません。
8、9話を見ればより楽しめる『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』。10話以降の幸太郎と大古場の動向に注目!
――では皆さんへメッセージをお願いします。
深川:8、9話の「佐賀事変」をご覧になられたのであれば、『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』をより楽しんでいただけると思います。「佐賀ってもしかして?」とお気付きになられる方もいるかもしれないし、いないかもしれません(笑)。
連載の1話を読んでくださった方はこれからの展開を楽しみにしていただきたいですし、まだ読まれていない方は書店や電子版などで購入して読んでみてください。そして終盤に入っていくアニメもぜひ最後までお付き合いください。
衣川:7話で大古場さんにフランシュシュがゾンビであることがバレてしまいましたが、10話以降で彼がどんな行動を起こすのかが気になりますよね。そして物語もいよいよ核心に迫っていきますが、幸太郎の動向にも注目です。ここからラストまで怒涛の展開です。1話たりとも見逃さず、フランシュシュ、そして佐賀の行く末を見届けてください。
リベンジ連載バックナンバー
□【01R】巽 幸太郎役 宮野真守 × 源 さくら役 本渡 楓
□【02R】ホワイト竜 役 白竜 × 二階堂サキ役 田野アサミ
□【03R】監督 境宗久 × 演出 佐藤 威 × 岡本泰知
□【04R】水野 愛役 種田梨沙 ✕ 紺野純子役 河瀬茉希✕詩織役 徳井青空
□【05R】紺野純子役 河瀬茉希 ✕ 星川リリィ役 田中美海さん✕SCOOP MUSIC 佐藤宏次
□【06R】源さくら役 本渡 楓 ✕ 山田たえ役 三石琴乃
□【07R】源さくら役 本渡 楓 ✕ 二階堂サキ役 田野アサミ ✕ 水野 愛役 種田梨沙
□【08R】シリーズ構成 村越 繁 ✕ 脚本 𠮷村清子
□【09R】ゆうぎり役 衣川里佳 ✕ キャラクターデザイン 深川可純
□【10R】監督 境 宗久 ✕ コリオグラファー JUNJUN
□【11R】巽幸太郎役 宮野真守 ✕ MAPPA 大塚 学 ✕ Cygames 竹中信広 ✕ dugout 岡田拓郎
□【12R Part.1】源さくら役 本渡 楓 ✕ 二階堂サキ役 田野アサミ ✕ 紺野純子役 河瀬茉希
□【12R Part.2】水野愛役 種田梨沙 ✕ ゆうぎり役 衣川里佳 ✕ 星川リリィ役 田中美海
復活連載バックナンバー
□【01RE】巽 幸太郎役 宮野真守
□【02RE_前編】源さくら役 本渡楓×二階堂サキ役 田野アサミ
□【02RE_後編】源さくら役 本渡楓×二階堂サキ役 田野アサミ
□【03RE_前編】水野愛 役 種田梨沙×紺野純子 役 河瀬茉希
□【03RE_後編】水野愛 役 種田梨沙×紺野純子 役 河瀬茉希
□【04RE_前編】ゆうぎり役 衣川里佳×星川リリィ役 田中美海
□【04RE_後編】ゆうぎり役 衣川里佳×星川リリィ役 田中美海
□【05RE】山田たえ役 三石琴乃
□【06RE】警察官A役 吉野裕行
□【07RE_前編】デスおじA役 かぬか光明×デスおじB役 佐藤せつじ
□【07RE_後編】デスおじA役 かぬか光明×デスおじB役 佐藤せつじ
TVアニメ第1期 連載バックナンバー
□【00】宮野真守×本渡 楓
□【01】宮野真守×本渡 楓
□【02】境 宗久×深川可純×大塚 学×竹中信広
□【03】境 宗久×三石琴乃×高戸靖広
□【04】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海
□【05】有浦定幸×近野顕次×田中美海×竹中信広
□【06】本渡楓×河瀬茉希×田中美海
□【07】田野アサミ×種田梨沙×衣川里佳
□【08】本渡楓×河瀬茉希×田中美海
□【09】田野アサミ×種田梨沙×衣川里佳
□【10】佐藤宏次×本渡楓×河瀬茉希
□【11】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海
□【12】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海
□【EX01】佐藤宏次×山下洋介×古屋 真
□【EX02】佐藤宏次×山下洋介×古屋 真
オリジナルTVアニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』作品情報
放送・配信情報
<放送>
TOKYO MX:4月8日より毎週木曜24:00~
サンテレビ:4月8日より毎週木曜24:30~
TVQ九州放送:4月9日より毎週金曜25:58~
サガテレビ:4月9日より毎週金曜24:55~
BS11:4月8日より毎週木曜24:30~
AT-X:4月8日より毎週木曜23:30~
リピート放送:毎週月曜11:30~/毎週水曜17:30~
<配信>
Amazon Prime Video:4月8日より毎週木曜23:15~
ABEMA:4月8日より毎週木曜23:30~
※地上波先行・独占配信
スタッフ
原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境宗久
シリーズ構成:村越繋
キャラクターデザイン:深川可純
美術監督:大西達朗
色彩設計:佐々木梓
3DCGディレクター:黒岩 あい
撮影監督:三舟桃子
編集:後藤正浩
音楽:高梨康治・Funta7
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:境宗久
音響制作:dugout
制作:MAPPA
キャスト
巽幸太郎:宮野 真守源
源さくら:本渡 楓
二階堂サキ:田野 アサミ
水野愛:種田 梨沙
紺野純子:河瀬 茉希
ゆうぎり:衣川 里佳
星川リリィ:田中 美海
山田たえ:三石 琴乃
警察官A:吉野 裕行
ロメロ:高戸 靖広
ラジオ情報
番組名:フランシュシュ2号の佐賀がサガであるために From ゾンビランドサガ リベンジ
放送:FM佐賀にて4月18日より 毎週日曜22:00~22:30
出演:田野アサミ(フランシュシュ2号 二階堂サキ役)
radiko:https://radiko.jp/#!/ts/FMS/20210418220000
TVアニメ第2期(リベンジ)関連Blu-ray情報
アニメイト限定セット
通常版
TVアニメ第2期(リベンジ) 関連CD情報
アニメイト限定セット
通常盤
TVアニメ第1期関連Blu-ray情報
Blu-ray BOX
SAGA.1
SAGA.2
SAGA.3
LIVE
TVアニメ第1期 関連CD情報
OPテーマ
EDテーマ
アルバム
オリジナルサウンドトラックス
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会