夏アニメ『魔法科高校の優等生』司波深雪役・早見沙織さんインタビュー|7年前の映像を観直しつつ、新たな気持ちで演じたい【カドコミ2021】
アニメイトが、7月より開催される、KADOKAWAの夏のコミックフェア『カドコミ2021』に参加! 全国のアニメイト(通販を含む)で、『カドコミ2021 in アニメイト』が開催となります。
これを記念して、TVアニメ『魔法科高校の優等生』に司波深雪役として出演する声優・早見沙織さんのSPインタビューが実施されました。
原作・佐島勤氏×イラスト・石田可奈氏による『魔法科高校の劣等生』(以下、劣等生)シリーズは、累計発行部数2000万部突破の大ヒット作。2014年以降、何度もTVアニメ・劇場版アニメ化され、すでに新作アニメ『魔法科高校の劣等生 追憶編』の制作も決定しています。
そんな人気シリーズから生まれた森夕氏のスピンオフコミック『魔法科高校の優等生』(以下、優等生)がTVアニメ化され、2021年7月より放送開始!
司波達也を主人公とする『劣等生』から一転、『優等生』で主役を務めるのは達也の妹であり、才色兼備の優等生・司波深雪。アニメ『劣等生』と同じ時間軸の物語を、深雪視点でたどっていきます。長年にわたり、深雪を演じてきた早見沙織さんに、今あらためて感じる深雪への思い、『優等生』ならではの見どころについて語っていただきました。
お兄様がいるから、今の深雪がいる
──2014年に『劣等生』がアニメ化されてから、すでに7年が経ちます。長年にわたって司波深雪を演じていますが、あらためて彼女の印象をお聞かせください。
早見沙織さん(以下、早見):誰もが振り返るような存在であり、能力もとても高い完璧な女の子です。時折お兄様のことで暴走するところも含めて、五角形のグラフがきれいに整ったパーフェクトな存在だと思います。日常会話では令嬢らしい気品ある柔らかな物腰ですが、戦いの中ではちょっと怖いなと思うくらい非情な一面をあらわにすることもあって。そういった印象は、今に至るまでまったくブレないですね。お兄様である達也(CV:中村悠一)もそうですが、このふたりは作品の中で支柱のようにずっとまっすぐ立ち続けています。
──収録時に、心がけていることはありますか?
早見:私はその時々のテンションが音に乗ることも多いので、自分も深雪のように心が整っていないといけなくて(笑)。背筋を伸ばすような思いで、ちゃんと心を整えて収録に臨むようにしています。
──深雪を演じるうえで、大切にしているのはどんな点でしょう。
早見:やっぱりお兄様の存在でしょうか。何をしている時でも深雪の頭の中を占めているのはお兄様。初期はあまり意識していませんでしたが、時が経つほど「お兄様がいるからこそ、深雪の人格がどんどん形作られていくんだな」と感じています。お兄様がいるから今の深雪があるという点は、常に意識していますね。
──達也については、どんな印象をお持ちですか?
早見:深雪以上にブレない人ですよね。育ってきた環境や性格などいろいろな要因があるのでしょうが、芯の通った人だなと感じます。深雪との掛け合いでは、動揺する深雪を達也がなだめるシーン、敵に対して怒りを抑えきれない深雪をふっと制するシーンも多々あって。何事にも動じない達也が、深雪をコントロールしてくれているんだなと思います。中でも『劣等生 来訪者編』は、達也の意外な一面を垣間見ることもできて特別感がありました。達也のモノローグから、深雪以外の人々に対してどんな思いを抱いているのかが見えてきて。深雪としてもうれしかったです。