音楽の冒険はまだまだ続く!「いろいろな自分を見せたい」「飽きさせたくない」くどはるの新境地は、“キャッチー”を意識した初めての胸キュンソング/工藤晴香さん 1stシングル発売記念インタビュー
ソロアーティストデビューから1年4カ月。さまざまな音楽の旅を経て、これまでのロックなイメージを一新させるような、キャッチーな胸キュンソングが誕生した。
次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』氷川紗夜役などで活躍する“くどはる”こと工藤晴香さんが、1stシングル「Under the Sun」を7月7日(水)にリリースする。
「Under the Sun」は、離れていても同じ太陽の下でお互いの幸せを願う“ポジティブな失恋”をテーマにした楽曲で、これまで同様に作詞を工藤さん、作曲・編曲を平地孝次さんが手掛けている。さらに、既存曲のリミックス=「MY VOICE [ナユタン星人 Remix]」「KEEP THE FAITH [TeddyLoid Remix]」もパッケージされ、1stシングルならではのフレッシュで濃密な1枚となった。
デビューミニアルバム『KDHR』(2020年3月25日発売)、2ndミニアルバム『POWER CHORD』(2020年10月7日発売)と立て続けにミニアルバムをリリースしてきた彼女にとって、シングルという存在に対して憧れがあったという。その想いを晴れやかな笑顔で語ってくれた。
私のことを新たに知るキッカケになるのかなって
――ミニアルバムが2枚続いたあとにシングル発表という異例のリリースですが、どういったお気持ちで1stシングルに向かわれたのでしょうか?
工藤晴香さん(以下、工藤):2枚のアルバムをリリースして、1年延期になっていたワンマンライブ(「MUSIKDHR」2021年3月開催)も無事に終えることができました。
そんな中で、またミニアルバムを出すのか、はたまたこれから先どうするのか、というタイミングで「そういえばデビューしてからシングルを出してないよね」って話になって、じゃあ1stシングルを出そうと。シングルはずっと出したいと言い続けていたので、すごくうれしいです。ありがたいなって。
――シングルを出したいと思っていた、特別な理由があったのでしょうか? でもそもそもミニアルバムでデビューということ自体珍しいですよね。
工藤:そうなんです! シングルでデビューされるアーティストが多いですし、実際にソロデビューのお話をいただいたときも「シングルをリリースするのかな」って思っていたんです。ミニアルバムで6曲リリースできるということは、すごくありがたいことだなと思っていたんですが、次のリリースが決まって「やっとシングルだ!」と思ったら、また2ndミニアルバムだったので、そういう時代なのかなとも思っていました。
――じゃあ、くどはるさんとしても待望というか。
工藤:はい! アーティストデビューして、(インタビュー段階では)1年3ヵ月ほど経っているんですけど、そんな中で「1stシングル発売!」と世に出るので、私のことを知らない人でも「こういう人がデビューしたんだ」と思ってもらえるのかなって。私のことを新たに知るキッカケにもなるのかなと思っています。
――いまお話にもありましたが、ソロでアーティスト活動を始めてから1年3ヵ月が経過して振り返ってみると今はどんな気持ちですか。コロナがあったので特殊な年になったとは思うんですけども。
工藤:こういったご時世の中で、作品を世に出せることがありがたいなと。デビュー当初はもっと制限された、もっと不自由な世の中になるのかなって思っていたんです。でもみんなで力を合わせて前に進んできた結果が出ているなって。
私自身も1年越しでライブが叶いましたし、その間も作品だけは届けることができたので。曲をリリースすることによって、ファンのみんなとのコミュニケーションのキッカケになってるのかなと思ってるんです。自分から発信できるのはすごくありがたいですし、皆さん喜んでくれているので、それがうれしいですね。
――場所に関係なく、音楽なら渡すことができますもんね。
工藤:そうなんですよね!「すごい時にデビューしたね」って結構言われるんですけど(笑)、逆に私はこのタイミングでデビューができて良かったと思っています。
――前作のミニアルバム『POWER CHORD』はいまの時代も反映されていましたし。
工藤:今しか作れないものを作りたいという思いだったので、めちゃくちゃ色濃く反映されてしまいましたね。
――“今しかできないもの”というのは、ご自身の中の音楽づくりにおいてひとつのテーマでもあるんでしょうか?
工藤:そうですね。詞を書いていると、今の自分の身近にあるもの、周りにあるもの、最近感じたことが反映されちゃうんです。違う世の中だったらまたカラーの違う作品が出来てたのかなって思います。
――また世の中が変わっていって、そしたらくどはるさんの音楽も変わっていくかもしれない。そう考えるとこれからの活動もまた楽しみです。
工藤:私自身も楽しみです!