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『ウェブダイバー』ネギシヒロシ×松尾慎×可知秀幸×高木義弘座談会

『電脳冒険記ウェブダイバー』20thアニバーサリーSpecial Talk ネギシヒロシさん×松尾慎さん(bilibili)×可知秀幸さん×高木義弘さん(グッドスマイルカンパニー)座談会(後編) 「1年間の作品として走りきることを強く意識していたストーリー展開と、そのための工夫や遊び心」

放送から20周年という記念イヤーを迎えて、この冬にBD-BOXが発売される『電脳冒険記ウェブダイバー』。その、当時のメイキング裏話をたっぷりと語って頂く座談会の後編をお届けします。

『ウェブダイバー』本編は32話までのマジカルゲート編と、33話からのデリトロスゲート編と、大きく二部構成になっています。

マジカルゲート編は主人公・ケントが、マジカルゲートに取り残された弟の救出までの道のりと、洗脳されて敵となった友人達との戦いを描いていきました。そしてマジカルゲート編の諸々が解決したのちに始まるデリトロスゲート編は、敵の力でケントや友人達が再び電脳世界に(今度は肉体ごと)転移させられ、子ども達だけのサバイバル生活や、デリトロスの新たな強敵・リュウトとの戦いを軸に展開します。

座談会・後編は、そうしたシリーズ全体の物語構成やドラマについて、さらにシリーズ終盤に登場する人気の敵メカ、ダークグラディオンの誕生秘話、そして放送当時から高い評価を得ていたOPの話題など、前編に続いてレアな話題が満載です。

ネギシヒロシさん×松尾慎さん(bilibili)×可知秀幸さん×高木義弘さん(グッドスマイルカンパニー)座談会(後編)

弟のために行動を起こすのがケントの原点

──マジカルゲート編は、弟を助けることを一番の目的に、ケントが侵略されたワールドを転々としながら解放して子供達を救出というフォーマットですが。

ネギシ:10歳くらいの男の子にとって一番身近の「守るべきもの」は誰だろう?と考えたときに、「小さな命を守りたい」という意識から弟にしたんです。一緒に遊んでいた弟が行方不明になった。どうしても助けたい!っていう想いですよ。でもそれ以上は深掘りしない。なぜなら、彼は「世界を救う勇者」じゃないので。まず、自分の身内。助けなきゃいけない弟のために行動を起こすのが原点なんです。

高木:1話でマジカルゲートが侵略されてえらいことになって、その状況で子供達が向こうに行ったきりになってしまうのは衝撃的でしたよね。商品展開からは、だんだん仲間を集めて仲良くなっていく話なんだろうなと想像してたんですけど、結構な危機が訪れるところからスタートするのは、観ていて意外でした。

──マジカルゲート編では、ケントの友達とグラディオンの仲間のWeb騎士達が敵として立ちはだかります。

ネギシ:玩具が活躍するのを見せる上では、最初は敵だったけど味方になっていくのが、商品を出す順番に沿う意味でも一番効果的ですからね(笑)。手強い相手に勝つと、そいつが仲間に加わるっていうのも王道のパターンですし。それにケントの友達が電脳世界に行って意識が変わってしまった(洗脳された)設定にすれば、友達が何十人いても敵側のウェブダイバーとなってWeb騎士と一緒に攻めてこられますからね。

──1話は、グラディオンの方からケントに助けを求めて来ますよね。

ネギシ:呼びかけられた段階ではケントにとっては、グラディオンは縁もゆかりもない存在なんですよ。でも置き去りにしてしまった弟を助けたい部分も含め、自分も一緒に戦わなくてはいけないと1話で結論づける。つまりお互いを巻き込まないと、この世界では行動範疇が制限されてしまう。そういう点で「立場」が一致したわけです。それと変な話、将棋でいえば王様と歩しかいない状態からの逆転劇が始まるんですよ。相手は持っている駒をドンドン「王手!」という形で出してくる。そうした状況の中で、歩が金に成って王様を守るために、一つずつ相手の駒を取っていく。そんなようなノリなんです。

──今、将棋というゲームに喩えられていましたが、「デリトロスはゲーム盤を見下ろす意味合いなので目玉である」といった旨のツイートをされてましたね。

ネギシ:異空間の中に人間の顔が出てきたらちょっと興醒めですよね。人の顔の中で、一番インパクトがあるのは目玉だと思ってるんですよ。妖怪とかでもそうですけど。目玉だけって、ちょっと不気味じゃないですか。そういう単純な発想なんですよ(笑)。「見られてるぞ」っていう感じも出せますしね。

タイプの異なる二人のライバル、ガリューンとドラグオン

──マジカルゲート編では、正々堂々を重んずる孤高のガリューンと割と手段を選ばないドラグオンというタイプの異なるライバルを二人置いてますが。

ネギシ:そこも商品展開とも絡んでいて、ドラグオンは主力級の二番手商品だから、手強い相手に見せないといけない。でもガリューンもカッコ良いじゃないですか。そのガリューンが普通にやられて仲間になるのだと、あんまり強くない印象が出ちゃいますよね。それならば、こいつは敵か味方か分からない……「お前の力を認めるけれど、オレはどっちにもつくつもりはないぞ」みたいな感じにしたかったんです。帆船も海賊船のイメージだったので、つまりハーロック(笑)……正義のために戦う海賊ですよ。ドラグオンの場合はナオキもバディとして出てくるわけですから、1話からナオキに「ケントはオレの永遠のライバルだ」と言わせて、そんな彼が「お前のことは昔から気に入らなかったんだ!」と言って最大の勝負をかけてくるわけです。そういうところにドラグオンの性格を合わせてるんですね。

──洗脳状態のナオキ達は、額にデリトロスアイがあるのがなかなか不気味です。

ネギシ:洗脳された状態であると見た目ですぐに分かるようにしたかったからです。表現としては眼のハイライトも無しにしてますが、作画ミスと思われるかもしれないじゃないですか。つまり、デリトロスに影響されてるのが即座に分かる記号ということです。何かを植え付けられてるとかではなくて、一種のシールみたいなものです。このお陰で、最終決戦でのリュウトも同じ目玉を使うことで分かり易く見せられましたよね。

──洗脳された子供達は記憶を消された操り人形ではなく、以前の記憶を持った上で負の感情を増長させられてるというのが興味深いです。

ネギシ:一人一人が何らかのコンプレックスを抱えてるんですよ。例えばナオキはいつまで経ってもケントには勝てない自覚がある。そういうダークさに通じる面を持っていて、そこをデリトロスが増長してるんです。それで彼らは憎しみの感情に呑まれてしまって……ということなんですね。

──20話からの、デリトロスの尖兵として暗躍したショウは仮面をつけてました。

ネギシ:ほら、カッコ良い敵は仮面をつけないと(笑)。

可知:あんまり明確な理由はないんですよ(笑)。

ネギシ:これは後期OPでのケント達のポージングもそうなんですけど、理由はよく分からないけど「カッコ良さそうだからOK!」って(笑)。

──デリトロスに洗脳された状態で現実世界にやって来るのも、面白かったです。

ネギシ:話のパターンも含めて、視点を変えたかったのもあるんですよ。ナオキはケントと似た家族構成ですけど、ショウは姉と弟の二人家族……お姉さんは弟をいつも気にかけていて、ショウ自身はお姉さんに苦労を掛けたくないから優等生でいなきゃいけないと思ってる。ちょっと陰があって、そこが彼にとってのダークな面に通じる部分なんですが、そんな普通の子供とちょっと違うバックボーンも見せつつ、謎多きキャラクターにしたかったんです。

──ナオキの妹のユカリが22話から登場しますが、ケントの家庭と完全に対称になるようにということですか?

ネギシ:それもありますし、ケントに対して熱血でただガーガーがなり立ててるだけのキャラだとうざったいじゃないですか。でも家では妹想いという一面があって……と。それに弟だとケントと全く同じになってしまうので、そこも意識しましたね。ショウもお姉さんがいる形なので、ケント、ナオキ、ショウは兄弟関係をアピールしましたよね。

マジカルゲート編のクライマックスが二段構えのわけ

──ナオキ・ドラグオンコンビとのドラマチックな対決の直後に、ダイタリオンが現れてマジカルゲート編全体のクライマックスが来る、二段構えの構成ですね。

ネギシ:設定として、ダイタリオンは時間を操る能力で、他に話を振りようのないものだったので、それもあってマジカルゲート編の一番最後に持ってきました。その最強のダイタリオンの前に戦うドラグオンは、その分力業でぶつかる相手にしないといけないなと。その話が23話で、最後の主力玩具でもあるダイタリオンが25話から現れて、マジカルゲート編ラストが32話という構成になったのは、商品展開の都合からです。

可知:完全に玩具の発売スケジュールに合わせた構成にしているので、クール単位にはなってないんです。

ネギシ:で、商品展開が終わった4クール目はアニメ側で自由にやって構わないということだったので、もう本当に好きなようにやらせてもらいました(笑)。

──松尾さんは本編作画もローテに近い形で参加されてますね。

松尾:『ウェブダイバー』の頃は、Aチームというスタジオとしてラディクスと契約していたんですけど、僕はガッツリとカットを持つよりもヘルプ作業の方が多かったです。アクションシーン関係は、だいたい同じAチームにいた鈴木藤雄君です。彼もアクション作画が好きなので、なるべくそういうカットは彼にお願いしてました。僕は割とエフェクト作画が多くて、キャラのカットは少なかったです。

ネギシ:あははは(笑)。

松尾:エフェクト以外で印象に残ってるのは、22話の犬の作画(ユカリに吼え掛かる大型犬)ですね。22話作監の田中誠輝君は犬が上手くて、すごくビシッと修正を乗せられまして。「ああ、犬を描くのはキャラより難しいなぁ。でも、そこまでしっかり犬を描くのか!」って(一同・笑)。

──松尾さんはガリューンが出てくる6話と12話でもクレジットされてますが、ガリューンの作画用設定を起こしたからですか?

松尾:いや、そこは多分全然違うと思います(一同・笑)。『ウェブダイバー』は、ラディクスの野村宙君を通してAチームとして受けていて、担当話数のカットをスタジオのみんなで分けてやってた感じです。

ネギシ:当時ラディクスはメカ作品をあまりやっていなかったので、版権物についても松尾君達(Aチーム)に担当してもらいました。ある意味で、超便利屋さんみたいな感じで、松尾君や佐村義一君といったパッケージのジャケットやアニメ誌の版権イラストを描くような豪華メンバーで、子供向けの絵本のイラストをたくさんやってもらってたんです。

松尾:僕は版権物の作画は結構好きだったので、むしろもっと描きたかったくらいでした。

──マジカルステーションは宇宙艦にもなるように、デザイン発注されたんですか?

ネギシ:デザイン発注で僕がお願いしたのは、グラディオンの出撃の段取りで、森木靖泰君には「グレンダイザーのシュートインみたいになるようにして欲しい」って言ったんです。上から下に移動する時に、クルッとシートが一回転するあの感じが良いなぁと思ったので(笑)。

──スペイザーからダイザーが分離する時の、コクピット移動のシークエンスですね(笑)。

ネギシ:そうそう(笑)。出撃シーンはバンクとして毎回流れるじゃないですか。特撮でいえば「ワンダバ」ってやつなので、繰り返し見せる分しっかり見せ場になる機構を入れて欲しいと。また、機関車が「シュート!」って言って射出されていくイメージも伝えたところ、宇宙艦型で上がってきたんですよ。カッコいいデザインですよね。このマジカルステーションのデザインを見たライターさん達が、「これで電脳世界を移動できるよね」って、むちゃなことを言いだしたんですよ(笑)。

『十五少年漂流記』のようなデリトロスゲート編の前半

──33話からのデリトロスゲート編ですが、中盤まではまさに『十五少年漂流記』のような、ケントと仲間達のちょっとキャンプっぽい楽しいサバイバル話が続きます。

ネギシ:そこは、大人が助けに来たりすることなく……謎の中年が「助けてやろう」と言って、思わせぶりに現れるなんていう、よくある展開にはならないようにしようと。それで子供達同士が、夏休みの林間学校みたいに協力し合いながら何かを成し遂げていくシチュエーションにしたかったんです。例えば「お腹が空いたな」「じゃあ、どうする?」と、お互いに相談して行動を起こす。そういうシーンを少しでも多く入れたかったんです。

──新たなライバルキャラ、リュウトも登場します。

ネギシ:ネーミングはケント、カイトと来たので「××ト」にしたかったんですよ。デリトロスがケントをコピーして作り出した設定なので、響きが一緒じゃないと困るわけです。それに「リュウ(龍)」ってつければ、強そうじゃないですか(笑)。

──ケントのコピーという存在にした理由は?

ネギシ:グラディオン達Web騎士が人間の子供達をウェブダイバーとして味方につけて、より進化したのなら、こちら(デリトロス)も同じことをやろうと。だからある意味でケントのダークバージョンなんですよ。

──リュウトの従者としてラーダが出てきましたが。

ネギシ:リュウトが一人でブツブツ台詞を言い続けているのは変じゃないですか。そこでいつも相づちを打って、やりとりしてくれるキャラを考えたんです。それだと話しやすいですからね。あまり表情が表に出ないキャラクターにしたくて、ナマケモノみたいなといいますか、置物みたいに存在している不気味なヤツといった感じに作ってもらいました。

──デリトロスゲート編では、グラディオンがワイバリオンと合体してビクトリーグラディオンにパワーアップしますが、ワイバリオンは後からの「追加商品」ということでしたよね。

ネギシ:ワイバリオンの話がタカラ(現・タカラトミー)さんから来た時、ライター陣はみんなビックリしましたよ。この作品は準備期間も長く取って、当初の一番最後のラインナップのダイタリオンも順調に商品開発は進んでいて一安心だったところに……ですからね。話を聴くと「グラディオンの背中に合体するんです」「そんなこと出来るんですか」「最初から、グラディオンの背中に接続のための穴があって」と言うわけです(笑)。ワイバリオンの変形ギミックも良くできてるんですよ。巨大なウイング型になってドッキングするわけですけど、ライター陣も僕と同世代なものですから、それを見て……。

──『マジンガーZ』のジェットスクランダーですよね。

ネギシ:そうそう。そういうパワーアップメカなら、ドラマも盛り上げた方がいいよねって。ただもうシリーズ全体の構成はかなり決まってしまった状況だったので、新しくウェブダイバーになるキャラを加えるのも難しくて。そこで当初から考えていた、弟を一人前にするドラマをここに持ってきて、ワイバリオンをカイトのバディにしたんです。

──40話がシリーズのバックボーンを匂わせる話数ですが、その鍵を握るクロルは植物系の異星人ですね。

ネギシ:イメージとしては、海の彼方から流れ着いた椰子の実で、そんな風に時間を漂流しているキャラクターにしたかったんです。で、漂着した実から芽が出るように登場するというか。とうの昔にいなくなったものの「遺産」として、偶然にもクロルの実が仮想のダイバーランドに辿り着いたところから始まる……誰かが都合よく過去を思い出して「今から語ろう」みたいにはしたくなかったんです。

──48話に再登場しますけど、40話の段階ではあの話数のみのゲストキャラみたいな感じですよね。

ネギシ:それはですね……『ウェブダイバー』のライターさん達には、特撮が好きな人がいっぱいいて。特に『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」みたいな、一つ目線を変えるエピソードを作りたいという話をしていて。それで上がってきたプロットを見て僕も「面白いなぁ」と思ったので、OKを出しました。だから40話はちょっと異色作でもあったんですよ。

究極のライバルメカ、ダークグラディオン

──4クール目の大きなトピックは、やはりダークグラディオンです。

ネギシ:4クール目に向けて新しい敵のロボを考えなくてはいけないということで、ダイタリオンとは違う究極のライバルメカを出そうとなったんです。で、「やっぱり黒い(悪の)グラディオンだよね!」って。つまり『鉄人28号』のブラックオックスですよ(笑)。実際、人気が出ましたよね。

──ダークグラディオンのCGモデルは、割と可動域が広いですよね?

ネギシ:最初から「CGで無理なく動くデザイン」で作ってますからね。ダークグラディオンは商品展開とは関係ないので、デザイン的な制限もなかったんです。「やられメカ」扱いなので(笑)。グラディオンのCGモデルも、CGディレクターの山口善徳さんがゼロから作っていたら、ダークグラディオンくらい機構がはっきりしたもので上がってきたはずなんです。彼は最初からそういう方向で作りたかったので。ダークグラディオンで、ようやくそれが叶った感じでした。

──ダークグラディオンも、作画用の設定画は起こしてないようですが。

可知:ええ、作ってないです。

ネギシ:でもダークグラディオンのデザインは、松尾君じゃなかったっけ?

松尾:ええ、お任せでOP用として作りましたけど。

ネギシ:だよね。敵側のメカなので、共通のアイテムで胸にデリトロスの目をつけてくれたりとか。それと当然、線は減らした方がいいよねとか(笑)。

──モデリングのことを考えると、3面図があった方が良いと思うのですが。

ネギシ:でも言ってしまえば、グラディオンの改造バージョンですからね。

──そのダークグラディオンもMODEROID化されます。

高木:『ウェブダイバー』のシリーズ展開としては、グラディオンのバリエーションの範疇である程度作れるじゃないですか(一同・笑)。

ネギシ:あ、発想は一緒ですね!

松尾:当時の僕らと同じような話だった(笑)。

高木:ですから、そこは早い段階から周りとも話していて。最初から、ダークグラディオンのMODEROIDも実現させたい方向で動いてました。

眼を隠すバイザーがダークグラディオンの魅力

──高木さんから見ての、ダークグラディオンのデザイン的な魅力はどうですか?

高木:デザインとしては、やっぱり胸にあるデリトロスの目ですよね。これが間違いなく一番の特徴だと思います。デザイン的な「魅力」の観点で言えば、グラディオンは瞳があるのが特徴で、表情変化として瞳孔が細くなりますよね。それに対してダークグラディオンは不敵な印象のバイザーで眼が隠れていて、まさにグラディオンの対極の存在と感じさせるところです。それとMODEROID化するにあたって外観をすごくチェックしたんですが、最初は顔と胸だけを変えてあるんだと思ってたんですよ。でも実際には、先ほど話に出た「線を減らすため」に細かいところが……。

ネギシ:そうそう、ちょっと違ってるんですよ。

高木:例えば手足の動輪がなかったりとかの細かい調整が、全体にいろいろとなされていることを、今回の企画のお陰で発見できました。

──ダークグラディオンの顔にバイザーをつけた狙いは?

ネギシ:バイザーも松尾君がつけてくれたんですよ。

松尾:胸に目があるので、頭には目が無くてもいいかなぁみたいな(笑)。それくらいですけど、グラディオンとの対称性という意識も一応ありました。全体としては、野村君の意見も聞きながら「こんな感じかなぁ」と纏めた形で。本当はもっとパーツを省略してしまった方が動かしやすくなったと思うんですけど、省略しすぎてしまうと3Dの方でのグラディオンからのアレンジが大変になってしまうので、あんまり省略しすぎないようにと。そういう難しさもありました。ただ顔だけは僕の好きにやらせてもらった感じですね(笑)。

──ダークグラディオンの本編での活躍の印象は?

高木:後期OP先行で登場していたので、観る側としては「この知らないロボは何なんだ?」ってすごくワクワクしました。でも本編にはしばらく出て来ない「焦らし」があって、初登場回はそれに「応える」感じがすごく出ていて。その段階でビクトリーグラディオンにパワーアップしてるんですけど、それでもダークグラディオンは圧倒的に強い!という印象だったのがまずあります。それと焦らされた分の「ついに出た!」感じですよね。だからやっぱり初回の活躍が印象深いです。

ネギシ:やっぱりリュウトの登場に合わせてすぐに出しちゃうと、さっさとダークグラディオンで総攻撃を仕掛ければ良いのにって思われちゃうじゃないですか。グラディオンのコピーそのものはいつでも出来るけど、グラディオンにあって「自分達にないもの」がケントなんですよ。だからそのコピーのリュウトが生まれてしばらくケントを「観察」した上で、ダークグラディオンが登場する構成にしたんですよね。

グラディオンは、人形の中に魂として入った存在

──グラディオンとデリトロスの戦いには、壮大なバックボーンがありますよね。

ネギシ:デリトロスがアオイのお爺ちゃんが作ったマジカルゲートに介入してきた理由としては、データ世界故にデータを支配してしまえば「世界全体を支配できる」からで。そのバックボーンとして、元々異世界人が作ったデータの世界があって、100万年前からそこでデータ支配とそれに抗う戦いが行われていた設定を最初に考えました。

──そこから、グラディオンの正体がプログラム化した「異星人の魂」に繋がるんですね。

ネギシ:僕としては、Web騎士は人間の魂が入った「チェスの駒」なんです。グラディオンそのものは、自分の存在がこの世界で成立するため人形(ロボット)の姿になった、いわばアバター……人形の中に魂として入った存在なんです。

──ああ、なるほど! 人間キャラが作画でWeb騎士がCGというのは、メタ的な意味で理に適ってるんですね。

ネギシ:だから「今の俺の姿を見て、悲しまないでくれ。ケント」っていう世界観で、人形(ロボットの姿)のグラディオンが「本当の姿を見せてあげるよ」っていった時に、かつての人間の姿になるんです。

──「意志や感情を持ったロボット」というと、「無機物に意志が芽生えた存在」と捉えがちですけど……。

ネギシ:その逆なんです。

──人間姿のグラディオンや彼の一族のクーリア人は、天使の羽を持つ種族ですが。

ネギシ:元をただせば、突然ワイバリオンが出ることになったので、設定としては最初から存在していたようにしないと辻褄が合わないじゃないですか。そこであれこれ考えて、同じように羽根を持った種族だったことにしようって(笑)。

──天使の羽というモチーフ自体は、前期OPのアオイのカットにも出てきますし、エンジェの存在も企画書からその名前で提示されてますよね。

ネギシ:エンジェはメインプログラムですからね。つまりこの世界での良心の存在に相当する自衛プログラムですから、この世界を守ってるんです。だから共通項の部分として天使の羽があるという風にしたんです。

──そのエンジェですが、アオイのお母さんの容姿という設定ですね。

ネギシ:そこは血縁関係を絵で見せて説明するためです。言葉で説明するより分かり易いですからね。エンジェの設定そのものは、比較的早い段階から決めてあったんです。この世界の崩壊を防ぐために一番最後にグラディオンを助ける防衛プログラムで、それを作ったのもアオイのお祖父ちゃんと決めていました。お祖父ちゃんが一番愛しているのは孫娘ですから、それで「アオイの亡き母の姿」になっているんです。そこから母親の人格という広げ方をしました。

──エンジェの瞳孔も猫目になりますが、グラディオンの猫目表現と被せたものですか?

ネギシ:女の子キャラを出しちゃうと、ドラマを見る目線として変にアイドルっぽさを期待されたりして、勘違いされがちなんですよ。そこを避けたくて、物静かでほとんど表情が変わらないキャラクターにしようと考えてたんです。それでこの世界のルールの一つとして、瞳孔が変わる表現で統一しようじゃないかと。そういうところからですよね。そこからすると、OPにずいぶん影響されちゃったのかなぁ?(笑)

作画バトルのために考えたグラディオン・ゴッド

──松尾さんは3クール目以後では、32話と40話でクレジットされてますね。

松尾:見直したんですけど、32話は本当に1カットだけのヘルプでした。クライマックスでケントがグランモバイラーを持ってグルッと回り込むところ。野村君から「ここはカッコ良くみせたい」ということで、そこだけやりました。40話だと少年(クロル)が苦しんでジャンを消すところを描きましたけど、なぜか原画テロップでは一番トップに載ってます(苦笑)。

──52話の最終決戦では、デリトロスもグラディオンもエフェクト的な姿になります。

ネギシ:見せ方のアイデアを含めて、森木君がキャラ表を作ってくれました。最終回は作画バトルにしてストレスを発散させたくて、「じゃあ、その理由を作っちゃえ!エネルギー体ならいけるだろう」って(笑)。作画はもちろん、全部松尾君達Aチームの面々です。ただ動かしやすいように、線は少なめにと森木君にはお願いました。

──グラディオン・ゴッドとデリトロス・デビルというネーミングは?

ネギシ:強くなる先に来るのは、神々の世界での神と悪魔の戦いしかないので。そんなところからです。

──「データノイド」という「現実世界にも存在できる肉体を持ったデータ生命体」という概念が出てきますが、劇中でいえばそれはファイナル・リュウトや人間体のグラディオンのことになるのですか?

ネギシ:人間体のグラディオンとリュウトの戦いは、イメージの世界での出来事なんです。なのでデータノイドはエフェクト状態の方ですね。ちなみにグラディオン役の杉田智和君も「オレは最後までロボのままなの?」みたいにずっと言ってたんですね。それで「じゃあ、最後は人間の姿で敵を倒すようにしてあげようかな」って。そういうのも含めて、全部むちゃぶりが最終回に集中しましたね(笑)。

──最終回では、後期OPのラストカットにいた子供エンジェも登場しました。

ネギシ:最後の防衛プログラムみたいなものですから、もう「ここで出すしか無いな」っていう感じですよね(笑)。エンジェが起動してアオイに憑依する形にして、登場シーンを作りました。子供の命を守るための防衛プログラムではありますけど、あの世界の中ではエンジェ自身は身動きが取れないんです。だからアオイの身体を使ってケントを救いに行くわけです。子供エンジェのキャラ表は作ってなくて、OPの登場カットと同様に「こんな感じ」とラフだけレイアウト原画で描いてもらって、それをキャラクターデザイナーに整えてもらった形です。

──52話も松尾さんはクレジットされてますが。

松尾:最終回は、僕は最後のデリトロスの目玉を持ったキャラの出るところしか描いてないです。でもその目玉のデザインは、ダークグラディオンの胸の目玉と同じなんですよ。だからその目のイメージは、僕の方でやった感じでしたね。この頃は鈴木君がすごく元気で、「なんでもやるよ!」っていう感じだったので、最終回のアクションのかなりの部分をお任せでやってもらいました。

ネギシ:ファイナル・リュウトと人間グラディオンとの剣劇のシーンが鈴木君ですね。

前期OP、アオイのカットの真相

──前期OPと後期EDは佐村さんのコンテ・演出ですね。

ネギシ:前期OPは「ウェブダイバー」がテーマで。つまりケントの目線なんです。だからまず電脳世界にどーんと落ちてきて、ケントがこれから出会う仲間達、戦うことになる面々を見せて「未来」を暗示させる形にして欲しいと、大まかなイメージを伝えただけです。強く念を押したのはグラディオンの目ですね。「ピキーンって変わるんだよ」「分かりました!」。それと「女性受けを良くするために、綺麗なグラディオンにしてね。羽根が舞い散ると、ナンチャラWみたいになるかも?」と冗談交じりで言ったら「散らせます!」って素直に聞いてくれました(笑)。後期のEDは前期OPと対になるように、各キャラクターの後ろにバディのWeb騎士のCGのバンクも配したカットを入れてもらったりとか。どちらも曲も良かったですよね。

松尾:前期OPは佐村君がコンテをやってみたいということだったので僕の方から斡旋させてもらいました。OPを丸々一人で全部やるのが、その人の持ってる世界観を表現するのにも良いかなというのがあって、それで原画も多めにやってもらった覚えがあります。佐村君はロボット作画も上手いので。僕も原画はやったと思うんですけど、具体的にはあんまり記憶に残ってないです。

──アオイが敵側になる構想もあったと仰ってましたが、前期OPのデリトロス側のナオキ達に続いて彼女のカットがまた来るのは、その名残りだったんですか?

ネギシ:あのカットは、アオイが後々敵になる伏線として考えてたんです。でもヒロインのための話だと、10歳の男の子は付いてきてくれないんですね。その年頃の男の子には、むしろ女の子も「敵」だったりしますから(笑)。

──分かります(笑)。だから同級生の女の子が実は敵で、戦って救うドラマは成立しないと。

ネギシ:話も複雑化しますし。それで弟が行方不明の形に置き換わったんです。

──じゃあ、マジカルゲート編の大前提=カイト救出のアイデアよりも前の段階のネタだったんですね。

ネギシ:ええ。前期OPを作業している頃は、企画書に自分で着彩してる頃だったので、「こんな展開にしたいなぁ」と思ってた要素を入れてあるんです。OPに自分がやりたい要素を入れておけば、ライターさん達にOPコンテを見せるだけで「こういう感じの世界観とお話」と、すぐに理解してもらえますし。さらにその要素を膨らませて脚本に活かしてくれるので。ただあのアオイちゃんのカットは意味深すぎたかなって。

可知:前期OPの途中のデリトロスの目に浮かぶアオイちゃんは当初はイバラにくるまれた女の子だったんです。ただテレビ東京さんから、そこはマイルドにと要望が出まして。それで単純なアオイちゃんのカットになったんです。

前期EDの最後に出てくる女性は何者?

──前期のEDはコンテと演出のクレジットはないのですが。

ネギシ:それも含めて、高田詩乃さんです。まぁコンテ・演出と言っても1カットの止め絵で、カメラが引くというものですけど。

──このEDの最後に出てくる女性は「リアル視聴者」というようなツイートをされてましたが。

ネギシ:それ以外に言いようがないというか……。コンセプトとしては、想い出のアルバム風になるように、ラストはリアルキャラで締めくくろうという感じだったんです。さっき松尾君も言ってましたけど、高田さんもこのEDで自分のカラーを出したい気持ちもあって。それであの女性のキャラが上がってきたんです。「大人になったアオイちゃんなのかな」と思う人もいますけど、絵柄が全然違いますよね(笑)。

──そうなんですが、スタートの画が、背中を向けたケントがカメラ側に顔を向けてるアオイに膝枕という構図なので、「大人のアオイ」にも見て取れるんだと思うんです。

ネギシ:ああ、なるほど。このED制作ではもう一つエピソードがあって、「喫茶店で特定の場所に座ると、窓ガラスに昔の自分の娘の姿が映る。だから老人は、その姿を見るために、ずっとそこに座り続ける」っていうSFかなにかの話があって。関島さんから聞いたその話が、僕の中に結構残ってて。「この席のこの角度から窓の外を観ると、過去が映る」っていうシーンが面白いなぁと思って。そこでセピアの色味の止め絵(ハーモニー)にして、子供時代を思い出す感じが出ればなぁと。でも、観ているのが女性だから良いんですよ。あれが男だったら、全然雰囲気が出ないじゃないですか(笑)。そういう絵面の部分もあるかなぁと。

──後期OPのコンテは松尾さんだそうですね(クレジットは「北條透」名義)。

ネギシ:松尾君には、後半の展開……グラディオンが元は人間だったことやエンジェのことを話しました。そうしたら「こんな感じですかね」って、イメージをバーッと描いてくれて、それを元に纏めてもらったんです。だから後期OPは裏設定を絵で見せてるような作りなんです。それとダークグラディオンを出したいというのもあって、どんなデザインにして、どういう風に見せるかをお互いに話し合って……しかし綺麗に纏めてくれたよなぁ~!でも松尾君は、そういうの好きだよね?

松尾:まぁ、嫌いじゃないです(笑)。演出さんは別の方(高田淳さん)で、後期EDの作画打ち合わせで僕が原画マンとして参加したら、「え?コンテを描いた本人が原画をやるんですか?演出もやった方が良いんじゃないですか?」って言われました(笑)。

──松尾さんは、どの辺を担当されてたんですか?

松尾:これがなかなか複雑で……ファーストカットは鈴木君がやりたがっていたので、彼にお願いしたんですけど、その時の鈴木君は別作品にも参加していて忙しかったんですね。それでレイアウトは鈴木君で清書はヘルプで僕が描きました。そんな風にカットの中での要素を分割して複数人で担当してたので、結構バラバラなんですよ。僕がまとまってやったカットは、最後の方のグラディオンとダークグラディオンがぶつかり合うところです。僕としては主役ロボに剣を持たせたくない想いがあって、グランブレードを長いビーム剣みたいにして、ダークグラディオンも同じようなビームを出しての激突にしました。

──後期EDは、頭につくワーニングカットのCGのグラディオンが、クルッと作画に早変わりするのもカッコいいですよね。

松尾:あれは野村君のアイデアでもあります。OPではCGから作画に変わるよっていうのを観てる人に「説明」してあげて、それで違和感を持たれないようにという感じで考えたカットでした。

ネギシ:冒頭のワーニングはテレビ東京からの要求で入れたものですが、新規で画を作る必要は無いんです。観ている人は、そこで凝った演出が来るとは思ってないので、ビックリするんですよね。

松尾:あそこはテロップが入るように空間をあけたレイアウトになってて、CGのグラディオンの「テレビを見る時は~」ってナレーションとともに、クルッと反転して作画に変わるようにしたかったんですけど。

20年前に小学生だった人達へ……

──高木さんから見ての、『ウェブダイバー』というシリーズの魅力は?

高木:この質問は、本当は当時子供だった方が答えるのが一番良いんでしょうけど。……今回、グラディオンのMODEROID企画を立ち上げた時、社外からもたくさんの反応がありました。また女性からも反応があり、男女万遍なくリアクションを得た感触もあるんです。他作品とはひと味違う「デジタル世界を旅する」世界観が、トピックとしても斬新だったので、子供時代に観ていた層の原体験として心に残って、現在の支持に繋がっていると思うんです。だから『ウェブダイバー』としての大きな世界観そのものが面白さであり、見どころの一つだろうなと。またWeb騎士とウェブダイバーとなった少年との心の交流……友情という精神的なドラマも、性別に関係なく刺さったんだと感じてます。それから、松尾さんから「タカラさんは新しい『勇者シリーズ』みたいな作品を目指していた」というお話がありましたけど(前編参照)、MODEROIDの原型を担当して下さったカロンさんも、偶然にも『ウェブダイバー』は「勇者シリーズ」の精神的な後継作品のように感じていた、と仰ってました。

──この作品に参加して良かったことや、一生懸命観てくれていた当時の子供達にメッセージをお願いします。

ネギシ:20年目という節目ですけど、たまたま海外の方に『ウェブダイバー』を観てもらったところ、「こういう世界観を、ぜひ使いたい」という話が出たんです。アニメでのこの手のネタは、そういう意味ではループするんですよね。20年経っても30年経っても、同じような世界観で玩具アニメをやっていたりするんです。また、今いろいろと話に出た松尾君達の作業は黒子の部分なんです。でもかなり時間を掛けて準備を進める中で、あらゆるオーダーに応える形で設定画を作ってくれて、たまたまイオンさんや野村君が膨大な設定を纏めて保存してくれていたんですね。その資料をアーカイブ化して、どうにかファンの人達に届けられないか?というところから、最終的にBD-BOX化に繋がったんです。それと、とにかくYouTubeでOPが再生されまくってて(笑)。「神OP」みたいに言われてるので、それならとちょっと反応を見たところ、当時のファンの人が「観たい!」と声を挙げてくれて。さらにまさかのプラモデル化で、それとセットで発売出来るだなんて思ってもいなかったことでした。そもそもダークグラディオンも、商品化が実現できるとは思ってもみなかったです。ファンの人も大喜びしてくれてると思いますし、自分としてもこの企画が実現して本望です。だから「思い続けていれば、いずれ夢は実現できるよ!」って言いたいところですけど、当時の小学3年生くらいの子供達はもう30歳前後ですから(笑)。ですから、みなさんには「子供時代の想い出」としてコレクションして頂けたら嬉しいです。

松尾:僕としては、タカラのロボット作品に参加できたことが嬉しかったです。それと、子供向けの作品だったので、絵本のイラストも描けたのも良かったことですね。あと、宣伝用にグラディオンの着ぐるみがあったんですよ。

可知:ありました!当時、僕も中に入りましたよ(笑)。

松尾:そうだったんだ!それも見て、すごく力を入れてるなぁって。そういうところから、自分が玩具メーカーの主力商品の作品に関わっていると強く感じられたんです。そこが参加して良かったことですね。それにしても、ネギシさんの作品はいつも商品化されるから、すごいですよね。

ネギシ:でも割と当初考えていたゴールを迎えられずということも多くて……。それはやっぱり悲しくて。とにかく、ちゃんとゴールしたいよねって。『ウェブダイバー』では、そういう意地みたいなのがあって。高木さんも様々な作品のMODEROIDを出されていると思うんですけど、僕も昔ロボット作品をたくさんやってたんです。その中でも『ウェブダイバー』は、玩具メーカーから正攻法に作品作りを頼まれたシリーズだったので、子供目線でどういう風に玩具をいじるのか?はとにかく神経を使いました。結果論ですが、20年前に小学校3年生だったファンが多いのがすごく嬉しいんです。

高木:グラディオンのMODEROID化では、当時小学生だったという関係各社の方々からも「商品化するんですね!」とわざわざご連絡を頂くほどでした(笑)。

ネギシ:そうなんですね。そういう話を聴くとこの作品をやって良かったなぁと思います。

[インタビュー/ぽろり春草]

商品情報

『電脳冒険記ウェブダイバー』アニバーサリーBD-BOX


【発売日】2021年12月22日

【価格】29,700円(税込)

【封入特典】シナリオブック(完全新作エピソード「WEB騎士の帰還」〈シナリオ:久保田雅史〉)

【仕様】TVシリーズ全52話をBD2枚(BD50G)に収録(最終話はオンエアver.とロングver.の2種類を収録)
【品番】FFXA-9021
【収録分数】約1,196分
【画面サイズ】4:3(480i)
【製作年】2021年
【制作国】日本
【発売元・販売元】フロンティアワークス

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<BD-BOX特設サイト>
<BD-BOX公式Twitter>@WEBDIVER_BDBOX

(C)2001ウェブダイバー製作委員会・テレビ東京・NAS
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