細田守監督が『ガンダム』のビニールシートを観て感じたリアリティとは? 『竜とそばかすの姫』『時をかける少女』にも影響を与えた「今、絶対に観てほしい5つのアニメ」を紹介!『世界一受けたい授業』番組レポート
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』といった数々の名作アニメを送り出してきた細田守監督が、2021年8月14日放送の『世界一受けたい授業』に出演しました!
先生として久しぶりに同番組に出演した監督は、自身の活動にも大きな影響を与えたという「今、絶対に観てほしい5つのアニメ」を紹介。番組ではさらに、最新作『竜とそばかすの姫』の制作舞台裏に迫ったここだけの映像も披露されました。
細田監督が紹介する「今、絶対に観てほしい5つのアニメ」
本日の先生を務める細田監督がスタジオに登場すると、監督作品のファンだというゲスト陣は興奮気味な様子。中でも髙橋海人さん(King & Prince)は、『おおかみこどもの雨と雪』を観た当時、登場キャラクターの“ウルフヘアー”を真似したことがあるというエピソードを披露。
また、上田晋也さん、佐藤栞里さんは最新作『竜とそばかすの姫』をすでにチェックしているそうで、その感想を細田監督に直接伝えていました。
早速、今回の目玉企画である細田監督が紹介する「今、絶対に観てほしい5つのアニメ」のコーナーに。
『赤毛のアン』(1979年)
最初に紹介されたのは、1979年に放送された『世界名作劇場』内のアニメ『赤毛のアン』。
細田監督は作品を見た当時、第1話で家に向かうはずのアンが馬車の上で話し続け、いつまでも目的地に到着しないままお話が終わってしまう、という斬新な表現に驚いたのだとか。監督いわくこの手法は、しゃべり続けるアンの姿を通して、彼女がどんな人物なのかを視聴者にわかりやすく伝えているそうです。
また主人公のアン目線ではなく、あくまで彼女の物語を客観的に描いている点にも感銘を受けたそうで、自身の作品『おおかみこどもの雨と雪』では、物語が客観的に見える引きのカメラワークを取り入れたことを明かしました。
『劇場版 エースをねらえ!』(1979年)
2作目として紹介されたのは、TVアニメ版を90分にまとめた『劇場版 エースをねらえ!』。本作について細田監督は、話を凝縮するための手法として、極限まで前振りが削ぎ落とされているのだと解説するとともに、これらの画期的な表現方法を編み出した日本アニメ界 最高の監督・出崎統氏の功績を紹介しました。