「出会ってくれてありがとう 勇気をくれてありがとう」 みんなへの感謝と愛、メッセージを丁寧に紡いだ、世界にひとつの『パッチワーク』をプレゼント 超ロングインタビューで新曲を紐解く──斉藤朱夏1stアルバムインタビュー【前編】
色も形もバラバラ。でもそれが斉藤朱夏らしい。
──タイトルのお話もありましたが『パッチワーク』という言葉はどこから出てきたんですか?
斉藤:最初は「いろいろな色で組み合わさった自分が(アルバムの中に)いるな」と思って。でも色だけで表現するのはつまらないと思ったんです。衣装のことを考えたときにもっとオシャレなものにしたいなって。そのときにちょうどパッチワークにハマってて、写真をよく見てたんですよ。パッチワークってすっごくかわいいなって。色々な布がつながって、一着の洋服ができていって……「あ、これ自分だ」って。
色で合わせるんじゃなく、パッチワークという言葉で表したほうがすごく面白いものになりそうって思ったんです。
──パッチワークってそれぞれの布も形もバラバラですもんね。
斉藤:そこから一着のワンピースができたり、トートバックになったり。しかも世界にひとつしかないじゃないですか。それが良いなって。斉藤朱夏もひとりしかいないし、いろいろなものでつながってできてる。いろいろなご縁や出会いに感謝をしながらここまでやっと歩いてこれているので、それも伝えられたら良いなと思いました。
──最終的に白とは真逆のカラフルさになりましたね。
斉藤:真逆ですね(笑)。今回のアルバムの制作期間って約半年あったんですが、白い光や白い道を見てから……いろいろな色、生地になるような出来事がたくさんあったんだろうなって。最初は白だったけど、そこからいろいろなものが自分の中に入ってきて、こんなにもステキなパッチワークを着てる自分がいるんだなと。
──アルバムの中で2曲、初の作詞に作曲されてますけど、そのうちのひとつに「ワンピース」という曲もありますし。
斉藤:「ワンピース」は『パッチワーク』というタイトルにしたかったからこそできたもので、もともと書く予定はなかったんです。もうひとつの「よく笑う理由」だけを書いていたんですけど、なぜか「ワンピース」ができあがってしまったという(笑)。