あなたはどうやってBLを選んでいますか? BLの楽しみ方は十人十色! BL愛好家座談会【BL塾・連載第8回】
ご無沙汰しております。あっという間に2021年も折り返しを過ぎ、夏から秋へと変わりつつある今日この頃。今回の講義のお話をする前に、みなさんにお伝えすることがあります。実は、BL塾、書籍化が決定しました!!(拍手)
ありがたいことに、毎回多くの方に読んでいただく企画となりました。書籍化に至れたのは、ほかでもない読者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。ということで、8月31日(火)の書籍発売に合わせ、お久しぶりのBL塾開校です!
今回は、フリーライターの阿部と編集部員の石橋さんの知人であるBL愛好家2名をお迎えした座談会を実施。BL作品の選び方やBLの楽しみ方を、石橋さんが若干圧倒(!?)されるほど性癖全開で語り合いました! それぞれのオススメ作品もご紹介しますよ!
それでは早速講義スタート!
※BL事情は諸説あるため、本企画には個人的見解も含まれています。
プロフィール
●阿部裕華
フリーのライター。本企画の助っ人。石橋さんの飲み友達。BL愛好歴16年。『好きなものは好きだからしょうがない!!』に衝撃を受け、BLへ沼落ち。黒髪メガネ受けが登場する商業BLマンガは一通りチェックする。今回の先生役。
●石橋悠
アニメイトタイムズの編集部員。HIPHOPと百合と某王国を愛する。アニメ化したBL作品などを少し見てはいるが、ズブの素人と言っていいレベル。今回の生徒役。
●いしかわゆき(ゆぴ)
フリーのライター。永遠の17歳。本企画の助っ人。阿部のマブダチ。某王国を愛する。BL愛好歴10年以上。
●太田
アニメイトタイムズの編集部員。少年マンガ、少女マンガ、百合マンガ、TLマンガ、BLマンガ、何でもおいしくいただける。BL愛好歴10年。
連載:BL塾
アニメイトタイムズで連載中の「BL塾」が書籍化決定! 表紙イラストは森下suu先生! 書き下ろしを含めた決定版です! アニメイト特典は表紙イラストのカラーペーパー!連載バックナンバー
画像をクリックすると、関連記事にとびます。それぞれの「BLとの出会い」
石橋:お久しぶりです! BL塾、おかげさまで書籍化する企画となりました。まずはいつも読んでくださっている読者のみなさん、本当にありがとうございます!
一同:(拍手)
石橋:8月31日(火)の発売日に合わせて、何か講義をやろうという話しになりまして。阿部センセイから「BL愛好家座談会」をご提案いただいたんです。
阿部:そうなんです。BL塾の講義では何度か「人それぞれBLを好きなテイストが全く違う」「みんな違ってみんないい」というお話をしてきました。とはいえ、石橋さんを含めBL塾の講義を受けているみなさんは私の価値観にしか触れてきていないなと感じておりまして……BLに対するいろんな価値観や性癖を、自分も知りたいしみなさんにも知ってもらいたいと思い、今回の講義を提案しました。
石橋:ということで、今回は僕と阿部センセイの知り合いであるBL愛好家のゆぴさんと太田くんを講師としてお迎えしました。僕と読者のみなさんは3人のセンセイからめちゃくちゃにされましょう(笑)。
一同:あははは!
阿部:では、自己紹介とBLを好きになったキッカケについて教えていただけますか? ゆぴちゃんからお願いします!
ゆぴ:はい! いしかわゆきと申します。フリーランスのライターとして、「ゆぴ」という名前で活動しています。執筆ジャンルは働き方、人生哲学とかです。先日、大好きなモーニング娘。の加護(亜依)ちゃんにインタビューをして号泣しました。取材中はいつも「ん"ん"っ……」とオタクが出てきてしまいます(笑)。
一同:(笑)。
ゆぴ:BLとの出会いは中三の時です。学生時代はアメリカに住んでいたのですが、アメリカのBOOKOFFにも日本のマンガやドラマCDなどがいっぱい売っていて、3ヶ月に一度くらい足を運んでいました。そこで少女マンガを漁っていたら、たまたま『純情ロマンチカ(※1)』という作品を見つけてしまい……。
※1:純情ロマンチカ
2002年に漫画雑誌「CIEL TresTres」にて掲載された中村春菊さんのマンガ作品。現在も「Emerald」に移籍し、連載中。高校生とBL作家が繰り広げるラブコメディ。小説家・藤崎都さんと合作した「純愛○○」シリーズが2004年から角川ルビー文庫より刊行中。2008年に「アニメスピリッツ」枠でTVアニメ化。キャストに櫻井孝宏さん、花田光さんなど。
ゆぴ:手に取ってバッとページを開いてみた瞬間「これだ!」となり、そのまま10巻くらい買って帰りました。これが私のBL愛好家の始まりです(笑)。本日はよろしくお願いします!
阿部:まさかアメリカで『純ロマ』に出会うとはね(笑)。それでは、太田さんもお願いします!
太田:アニメイトタイムズ編集部の太田と申します。僕は学生時代に野球部に所属していて、ゴリゴリの坊主でがっつり野球をやっていたのですが、腰を疲労骨折してしまったことがキッカケでオタクの道へ進むことに。アニメ、マンガ、ゲームにどっぷり浸かるようになりました。
BLとの出会いは少し遅めです。いまだに忘れもしない高校3年生の夜、ベッドでボーッとしていた時にふと「BLが読みたいかもしれない」と思ったんです。誇張でも何でもなく。
石橋:そんなことある!?(笑)
ゆぴ:神からのお告げが……。
太田:というのも、その時期ネット上でBLの広告とかを無意識に見ていて、絵がキレイだなとは思っていたんですよ。もともと少女マンガを含め何でも読んでいたから抵抗もなく、高校3年生の夜に「読むなら今だ!」と思い、最初に『LOVE STAGE!!(※2)』を購入しました。
※2:LOVE STAGE!!
角川書店から刊行された影木栄貴さんと蔵王大志さん合作の芸能界BLマンガ作品。超有名芸能一家に生まれたマンガ家を目指すオタクの大学生・瀬名泉水と人気俳優・一条龍馬が繰り広げるラブコメディ。泉水の兄・瀬名聖湖のモデルが影木栄貴さんの弟・DAIGOさんであることが話題に。2014年にTVアニメ化。2020年に実写映画化。タイでの実写ドラマ化も予定されている。
太田:そして、『ラブステ』を読んでから、女装キャラクターが癖(へき)になってしまい……ずぶずぶとBLの沼に落ちていきました。本日はよろしくお願いいたします。
石橋:書籍やアニメ、友だちの影響は聞いたことありますけど、ふと思い立つこともあるなんて……。BLとの出会い方も十人十色なんですね!