劇場版『きんいろモザイクThank you!!』西明日香さん×田中真奈美さん×種田梨沙さん×内山夕実さん×東山奈央さんロングインタビュー前編|実は特大のギャグアニメ!? 声優陣改めて語る『きんモザ』の魅力
【劇場版『Thank you!!』公開記念特別企画】長年寄り添った愛すべきキャラクターにキャストからヒトコト物申す!
大宮忍編
――一区切りを迎える『きんいろモザイク』ですが、ご自身が演じたキャラクターにヒトコト物申してください。
西:しのは『Thank you!!』で、これから英語の勉強を頑張っていくところで終わりました。でも後日談が描かれた単行本『きんいろモザイク Best wishes.』では、しのが少しずつ英語をしゃべれているようになっているんです。
東山:うんうん。そうだよね。
西:英語を話せるようになるのは、とてもよいことなのですが……演じている私がだんだんついていけなくなるので、ちょっと……もうちょっとだけ「待って!」と言いたいです。
一同:(笑)
種田:もし『Best wishes.』がアニメ化されることになったら?(笑)
西:そうなの! 万が一だけど、もしも続編があったらさ、私はCOCO塾(※)に行かなきゃって思ってるの(笑)。
(※COCO塾:アニメ『きんいろモザイク』の英語監修を行った英語塾)
内山:西ちゃん! 私を置いてかないでぇ~!(笑)
西:もちろん「がんばれ~」という気持ちはあるんだけど、英語はそこまで上手くならないでほしいという……とても複雑な心境です。
田中:しのはイギリスの大学に通ってるもんね。
西:そうなのよ! 初めは「ハロー」しか言ってなかったのに。
内山:みんな成長してるよね~。ハローから考えたら、すごいことだよね。
アリス・カータレット編
――では、田中さんがアリス・カータレットに言いたいことは?
田中:私がアリスに言いたいのは「お姉ちゃんだよ!」と言いたいです。アリスはみんなのなかで、誕生日が一番早いお姉ちゃんなんです。
東山:4月5日だもんね。
田中:そう! テレビアニメシリーズの中で、カレンに対して「私のほうがお姉ちゃんだよ」と言うシーンがありました。そして、今回の劇場版でもカレンとふたりだけのシーンで、アリスのお姉ちゃんらしさを感じられるシーンがありました。それを見て、個人的に「アリスはとても成長したな」と思ったの。見た目はかわいらしいままでいてほしいんだけど、身長は伸びないでほしいような……。身長は伸びなくても、「アリスはお姉ちゃんだよ!」と言ってあげたいです。
西:卒業式のときに「新入生にみえるな」って言われてたよね。
田中:そうそう(笑)。見た目は変わらないでほしいの! 髪型がちょこっと変わって大人っぽくなったんだけど、ちゃんとしっかり成長しているから、見た目に関しては大人っぽくならないでいいよ~と思います。
小路綾編
――種田さんが小路綾に言いたいことはありますか?
種田:綾は照れたときや、陽子が関わること、恋愛の妄想をするときに、ちょっと心がどこかに行っちゃうんです。妄想の世界に羽ばたいてしまい、その結果、自分で自分にノリツッコミみたいなのをする子なんです。
内山:今回は特に増えたよね~。
種田:そうなの! だから私が綾に言いたいのは、「普段の私生活では、妄想ノリツッコミをやらないように!」です(笑)。
一同:(笑)
種田:だって、大学生になったんだよ? 大学生なんだから、キャンバス内での妄想癖は気をつけていただかないと! でも、恋に恋する性格は、かわいい彼女の魅力なので、そのまま持ち続けてほしいです。
東山:あの性格は直さないでほしい!
種田:それこそ大学で恋愛についての講義があったら、目の色が変わってしまいそう。
西:ポエムをずっと書いてるかもしれないね。
東山:陽子との共同生活が始まったしね~。
種田:あの妄想の才能は、なにかに活かせそう。
内山:執筆できそうなくらい妄想が豊かだよ。
種田:もしも恋愛小説などを書いた際には、私にも読ませてほしいです(笑)。
東山:『Thank you!!』を見終わると、いま種ちゃんが言った綾はもちろんだけど、他のキャラクターたちも、将来はどんな職業に就くのだろうって考えちゃう。
内山:うんうん。それ思った!
西:綾は小説家になれそうだよね。
種田:小説家か、もしくは恋愛小説家の担当編集者とか?
田中:あー、編集部の人はいいかもね。
種田:読んでアドバイスする人。勉強も得意だから学校の先生とか、綾は何にでもなれそうな気がする。
内山:じゃぁ、陽子は保育園かな……。
西:アイドルじゃないの?
一同:(笑)
内山:あのエピソードね!(笑) なんだかんだ言いながらも空太と美月のお姉ちゃんでもあるので、「お姉さん」というよりも子供たちと同じ目線で遊んであげられるイメージがあるなぁ。母性が強そうだし。
猪熊陽子編
――そんな猪熊陽子に、内山さんからヒトコトお願いします。
内山:まずは、改めまして8月20日お誕生日おめでとうございます! そして陽子に言いたいことはたくさんありますねぇ。今日、ちょうど種ちゃんと話してたんですけど、「今回の陽子は、わりと常識人だったんじゃないかな」って。
一同:おおーっ!
内山:それほど暴走しているシーンが多くなく、ツッコミに回ったり、受験勉強で枯れそうになったり、おみくじで凶を引いてくれたり……。前半からずーっとツッコミ続けて頑張ってきたのに、ここで凶を引くんかい! って思いました。不憫な役回りでした。
西:あはははは! ひとりだけ凶って(笑)。
内山:でも、陽子の代わりに他の面々がかなり暴走してくれて、とてもエッジが効いていたので、ここにきて「陽子はわりと常識人なのかもしれない」と思いました。
――暴走しない分、今回はツッコミが忙しかったように思えました。
内山:えぇ、それはもう、すごいことになっていました(笑)。みんなと一緒に収録できなかったので、私は陽子のセリフを次々と収録したんです。なので、休みのないまま延々とツッコミのシーンを録ることになりました。まるでツッコミの千本ノックです。
西:うわぁ~(笑)。
内山:ひぃひぃ言いながら収録しました。そんな収録でしたが……。私と種ちゃん以外は、それはそれは、とても豪華なご飯を食べたと小耳にはさみまして……。
東山:えへっ(笑)。
一同:(笑)
内山:全部聞いてるからあぁぁ!(笑) 取り乱しましたが、そういう意味では陽子もツッコミが相当たいへんだったと思うので、「美味しいご飯をいっぱい食べてね」と言いたいです。
種田:「私は食べられなかったけど、陽子は食べてね」って?(笑)
内山:そう!(笑) あともうひとつは、陽子は綾と生活を始めたけど、「たまには空太と美月にも会いに行ってあげてね」と言いたいです。
――新生活している場所は、実家からどのくらい離れているんでしょうね?
内山:それも気になります。もしかしたら、空太と美月の方から遊びに来て、「別に会いたかったわけじゃないけど……」とか言われて凹んだり(笑)。
東山:あ~、それ浮かぶなぁ~(笑)。
九条カレン編
――では東山さんが九条カレンに声をかけるとしたら?
東山:私がカレンに言いたいことは沢山ありますけど、まずは「あまり日本語を上手にならないでね」です。今回、ちゃんとした丁寧語を使っていたので……。
一同:(笑)
内山:ちょっと疑惑が生まれたよね? 本当は日本語をちゃんとしゃべれるのでは?(笑)
西:本編でも1回あったよね?
東山:勇の前でね!(1期、第5話) あのときも「本当はしゃべれるんじゃないか」と言われてましたが、今回も弱ったときに正しい日本語をしゃべっていました。
田中:あそこ、おもしろかった!
東山:「滑り止めは落ちてるし、手応えもゼロです。何の自信もありませんね。もし大学落ちたら遊び人になります」(カレンの声で)
一同:(笑)
東山:実はこのシーン、演じるのが難しかったんです。基本的にカレンは日本語が片言だけど、表現は丁寧語のキャラクターなんですよね。普段は「○○デス!」とか「○○マス!」とかでしゃべっています。それなのに、片言を封印しただけで、カレンの声でしゃべっているのに、カレンじゃないみたいに聞こえるんです。
西:なるほど!
東山:今回の収録を経て、カレンの片言日本語は演じる上で大きな要素だったんだなと実感しました。カレンの声なのにカレンっぽく聞こえないのが、このシーンのおもしろいところなんですけどね。
内山:うん! すっごくおもしろかったよ。
東山:アリガトウゴジャイマース!(照) そんなカレンですが、これから日本で10年、20年と過ごしたら、久しぶりに会ったしのに、「忍、久しぶりですね」とか流暢に言っちゃうのかな?
種田:反対にイギリスに行ったしのは、日本語が下手になってるかも……。
西:「オヒサシ、ブリデース」(大宮忍の声で)
一同:(爆笑)
内山:私、それ見たい!(笑)
田中:なんかありそう~(笑)。
東山:「しのがカタコトになってマス!」(カレンの声で)
内山:あはははは! 原先生、どこかで描いてくださらないかなぁ。読んでみたい。
種田:時が経って、しのとカレンが逆転しちゃうお話ね! 読んでみたい~(笑)。
[文・佐藤ポン]
劇場版「きんいろモザイクThank you!!」作品情報
全国の劇場にて公開中!
10月からは追加上映劇場も!
公開劇場はこちら
■あらすじ
金髪と外国が大好きな女子高生・忍。
忍の家には金髪碧眼の英国少女・アリスがホームステイ中!
「シノブに会いに来たよ!」
中学生のときに出会った二人が再会できたのは、高校1年生の春にアリスが日本の高校へ編入してきたから。忍の幼馴染で凸凹コンビの綾&陽子、アリスを追いかけてきたもう一人のイギリス人留学生・カレンも加わって、仲良し5人組の毎日はきらきら輝いています。
高校3年生の春を迎えた忍たちは修学旅行へ出発!
行き先は奈良と京都。初めてのお泊り旅行にわくわくが止まらない!
忍はイギリス旅行じゃないことにショックを受けるけど、アリスは日本文化に触れられて大喜び。綾は夜の恋バナに執念を燃やし、陽子はツッコミが忙しく、4人と別のクラスなのにカレンもいつの間にか一緒にいて……?
引率の烏丸先生と久世橋先生、カレンに憧れる穂乃花とその部活仲間の香奈も一緒になって、楽しい時間を満喫する。
そして修学旅行が終わり、いよいよそれぞれの進路について考えるときがやってくる。
5人の選ぶ未来とは?
■メインスタッフ
監督:名和宗則
副監督:山本天志
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:植田和幸
総作画監督:植田和幸・小関雅・山内尚樹
メインプロップデザイン:コレサワシゲユキ・灯夢・小高みちる(デジタルノイズ)/小関雅/中田知里
美術監督:柴田千佳子
色彩設計:村口冬仁
色彩設計監修:歌川律子
撮影監督:山本聖
音響監督:明田川仁
音楽:川田瑠夏
音楽制作:フライングドッグ
プロデュース:GENCO
アニメーション制作:Studio五組/AXsiZ
■キャスト
大宮忍:西明日香
アリス・カータレット:田中真奈美
小路綾:種田梨沙
猪熊陽子:内山夕実
九条カレン:東山奈央
大宮勇:田村ゆかり
松原穂乃花:諏訪彩花
日暮香奈:中津真莉
烏丸さくら(烏丸先生):佐藤聡美
久世橋朱里(久世橋先生):大西沙織
猪熊空太:潘めぐみ
猪熊美月:村川梨衣
アニメ「きんいろモザイク」公式サイト
アニメ「きんいろモザイク」公式ツイッター(@kinmosa_anime)
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