劇場版『きんいろモザイクThank you!!』西明日香さん×田中真奈美さん×種田梨沙さん×内山夕実さん×東山奈央さん ロングインタビュー後編｜声優陣が互いに贈り合う感謝の気持ち

【劇場版『Thank you!!』公開記念特別企画 ２】仲良しグループRhodanthe*の“絆”を再確認普段あまり言えない感謝のコトバ

――Rhodanthe*のみなさんは、お互いを認めあっているから仲が良いのだと感じます。そこで今回は、みんなでお一人ずつの「いいところ」を褒めてください。どなたからにしましょうか？

西：は、はい！　じゃあ私からお願いします！

西明日香さんをみんなで褒めようのコーナー

種田：西ちゃんはいつもふざけているように見えるけど、『きんモザ』の現場の雰囲気がこんなにもよくなったのは、西ちゃんが座長だったからです。

内山：それは本当に、そう思います。

種田：西ちゃんが座長じゃなかったら、こんなにも作品にシンクロしたドタバタガールズコメディーみたいな雰囲気の現場にはならなかったと思う。

内山：『きんモザ』の活動は楽しいことばかりでしたが、中には乗り越えなければならないこともありました。そんなときのピリっとする空気感を和やかにしてくれるのは、いつも西ちゃんでした。

――イベントでも、いつも率先して笑わせてくれていますね。

内山：そうなんです。西ちゃんからはよく「営業妨害だ」と言われるんですけど、実はすごくちゃんと考えているんです。

西：そ、そうだぞっ！　もっと言ってやってくれ!!(照)

一同：(笑)

内山：こういうとこですね(笑)。みんなから突っ込まれる隙を用意しつつも、ちゃんと真面目に考えてくれているのが、さすが座長だなと思っています。

東山：うんうん！　私にとっての西ちゃんは、笑いの師匠です。

内山：えーっと、私たちは何を目指してるの？(笑)

田中：芸人集団？(笑)

西：それに私のことを師匠とか言っちゃったら、奈央ちゃんのファンが心配するでしょ！

一同：(笑)

東山：西ちゃんはお腹を痛めて私を産んでくれたらしいので……。

西：そうなんです！

――そうなんですね。しっかり書いておきます(笑)。

東山：西ちゃんがいてくれると、パーッと空気が明るくなるのが見えるんです。この世界に西明日香という人間を嫌いな人はいないと思えるくらい、地上に舞い降りた天使のよう。

種田：私たちの自慢のリーダーだよね。

東山：そう！　どこに出しても恥ずかしくないリーダーです。

田中：うんうん！　原作の大宮忍とそっくりで、自然と西ちゃんの周りに人が集まりたくなる。忍もほわほわしているからリーダーっぽくない性格だけど、でも気づいたら周りに人が集まってきました。それと同じで、気づいたらみんな西ちゃんの周りに集まって、いつも笑っているような状態です。西ちゃんのそういうところは、持って生まれた天性のものなんだなと思います。

内山：Rhodanthe*の座長でもあるので、イベントの最後の挨拶はしっかりまとめてお話しなきゃいけないことがダントツに多いんです。それでも座長らしく、ステキな言葉で締めくくってくれます。本当に尊敬します。

西：あれはね、みんなが先にいいこと言っちゃうから、出がらしみたいなコメントになっちゃって……ない？(笑)

内山：そんなことないよ！　私だったらそうなっちゃうところを、西ちゃんはちゃんと自分の言葉で、西ちゃんにしか言えないようなことを言ってくれる。私はいつも、そこに感動しています。

種田：いま言ってたように、イベントの挨拶のときもお客さんの前でも「出がらしの挨拶ですけど～」とか、笑いに持っていくんです。

西：やめてやめて！　私の挨拶を分析しないでえぇ。

一同：(笑)

種田：Rhondanthe*の一連の流れのなかで、きれいなオチをつけられるのは西ちゃんだけ！

東山：そう思います！

西：あぁ嬉しい。みんなありがとうございます!!

種田梨沙さんをみんなで褒めようのコーナー

西：とにかく美人！　なのに、中身がすごくオタク！　見た目と内面のギャップがすごいのが魅力的です。

種田：いやぁ、お恥ずかしい……。

内山：それなのに、『きんモザ』の1期のときは、まだ「おもしろ種ちゃん」をひた隠しにしてた！

西：そう！

種田：あの頃は私、ちゃんと隠せてた？(笑)

西：うん。だけど、ちょっとずつおもしろい要素が出てきてた(笑)。実はハリーのポッターが大好きだったり、声優になる前からイベントに行っていたとか、聞くたびに親近感が湧くエピソードがボロボロ出てくるの。

東山：うんうん！

西：私たちは2013年から一緒に活動しているんだけど、私はいまだに種ちゃんに見とれちゃうのよね。

田中：わかるー！

西：イベントの後、Twitterで「#kinmosa」を検索すると、来てくださったお客さんたちが「今日も種ちゃんが美人だった」とかファンのみなさんがつぶやいているの。それを見ながら、私は「うんうん、わかるわ～」とかうなずいてるよ。

種田：今度から、私の代わりに「いいね」しといて(笑)。

西：あはははは！　本当に「いいね」したいくらい共感できるの。なので、種ちゃんは「Rhodanthe*の“美”担当」なんです。

――“美”担当なのですね。

東山：そうです。私生活で目の前に美人の方がいたとしても、ジッと見てたら悪いかなとか、迷惑かなって思うじゃないですか？　でもRhodanthe*は仲がいいから、種ちゃんをずーっと見てても「何よ？」とか言われないんです。

一同：(爆笑)

東山：だから、私たちは種ちゃんをずーっと見ていられるんです。すっごく幸せです。そんなに美しい子なのに、クチを開いたときのヒトコトの破壊力がハンパないのが魅力。ボソッと言うヒトコトが本当に面白いの(笑)。

内山：そうなんだよね！

東山：1期のころはおもしろ要素を隠してたから、もしかしたら「最近の種ちゃんは変わった」と思っている方もいるかもしれませんが、本当はRhodanthe*結成当初から、何も変わっていなくて、当初からおもしろ気質の女の子だったんです。私、ずっと思ってたもん。「楽屋ではこんなにおもしろいのに、ステージに立つと清楚系……」って。

西：あははははは！

東山：そうこうしていたら、2期の『ハロー！！ きんいろモザイク』ころからブーストをかけてきて、面白さを爆発させてきました！

種田：確かに1期のころは、よく「種ちゃんはね、楽屋がイチバンおもしろいよ」って言われていて、「私、ステージは面白くないの!?」って思ってた。

一同：(笑)

西：でもね！　1期のころは、それはそれで嬉しかったの!!　種ちゃんは私たちにしか面白いところは見せないんだーって。

田中：わかる！

内山：種ちゃんはそういう一面を持ちつつ、実は誰よりも周囲を見てくれているんです。要所々で感じますね。例えば、私たちのちょっとした変化に気を使ってくれたり、いつもスッとアシストしてくれてるんです。トークが脱線してしまい、台本の進行に戻れなくなっているときとか、そこにサッと割って入ってきて、軌道修正をしてくれたり。

種田：えーっ!?　そんなことしたっけ？

内山：あなたは気づいてなくても、できているんですよ。

種田：天才じゃないか！(笑)

西：そう、天才だよ！(笑)

内山：そういうのはね、きっと根底にある優しさだったり、想いやりがあるから、いろんなところで自然と気を使ってくれるんだろうなって思いますね。

西：私たちが種ちゃんを信頼しているのはもちろんなんだけど、種ちゃん自身も私たちを信頼してくれて、他には話せないことをRhodanthe*に相談してくれたり、いろいろな想いを共有してくれる場面を見ると、すっごく嬉しくなるんです。「あんなにも引っ込み思案だった子が……」ってね。

種田：引っ込み思案って！(笑)

西：私たちに本音をさらけ出してくれてるのは、本当に嬉しい！

田中：そうね。種ちゃんの振り幅は、何年経ってもわからなくて、なんて奥深い子なんだろうって思う。

内山：「奥深い」っていいね。

田中：天性の華やかさとかオーラーとかは、種ちゃんに一度会ったらわかると思うのですが、実はすーーーーーっごく変なところとか。奥深い！

一同：(笑)

――みんなで種田さんを褒めていただきたいのですが、変なところって(笑)。

西：だって、Rhodanthe*のメンバーが使ってるネットスラングとかオタク用語は、ほとんど種ちゃんが教えてくれるんです(笑)。

種田：すべてのRhodanthe*ファンに謝罪したい！　変なことを教えてごめんなさい!!

一同：(笑)

田中：ふざけるときは、めちゃめちゃふざけ倒すのに、しっかりしなきゃいけないときは、種ちゃんが率先してみんなの意見をまとめてくれて、言葉をチョイスしてくれるんです。西ちゃんとは違った方向性で、きちっとしているところと、変なところの幅が広い子！

東山：私もそれは種ちゃんから感じています。Rhodanthe*の意見を誰かに伝えなければならないときは、相手のことまで考えた的確な言葉を選んでくれます。他のメンバーもそうだけど、種ちゃんって乱暴な言葉を使っているのを聞いたことがない。常に相手を思いやり、なおかつ場の空気を見てくれています。種ちゃんは、なんて思慮深くて思いやりがある子なんだと思います。

種田：奈央ちゃん褒めすぎ！　もうこのへんにしよう!!(照)。

内山夕実さんをみんなで褒めようのコーナー

田中：夕実ちゃんは、私が理想とする大人の女性ですね……。あ、「料理以外」という条件付きで！

内山：ちょっと！　まなみん!!(笑)

一同：(爆笑)

内山：クチではいろいろ言ってるけど、本当はそんなことを思ってたんだ……って喜んでたのに！　しっかり落とすじゃん！

西：あはははは！　でも、まなみんの言ってること、わかる。

田中：待って！　待って！　いまからちゃんと褒めるから(笑)。夕実ちゃんは気配りがすごいの。みんなのことを気にかけてくれて、いつも気を使いながら振る舞ってくれる。気配りの女の子なんです!!

西：それ！

種田：そう！　気配りの鬼！

東山：気遣いしすぎて倒れちゃうんじゃないかって心配なくらい！

内山：あなたたちにイチバン言われたくないんですけどね……(笑)。

西：頭もいいしね。ゆみりんが最後の挨拶をするとき、いっつもイイコトを言ってくれるから「いい事言う製造機」とかガヤを入れちゃうんだけど、そこを茶化すのをやめたら「実に素晴らしい挨拶」になるんです。

一同：(笑)

西：私がシメの挨拶を考えるときは、「あれも言いたい、これも言いたい」とかグチャグチャしちゃうのに、ゆみりんはまるで原稿が用意されていたかのように、すらすらすら～と、起承転結を順序立ててキレイにお話ができるんです。

内山：……。

西：ほんっとーーーに見習いたい。そこはすごくかっこいい！　普段はちゃんとしていないハズだから、ギャップがすごくかっこいい!!

内山：ねぇ！　本当に褒める気あるの？　いま、私が褒められるターンなのよ！(笑)

西：あははははは！　どちらかと言うと、普段はゆみりんの妹さんの方がしっかりしてる。

内山：あのねぇ……（笑）。

西：そういう部分も、ちょっと陽子と似ているんです。猪熊陽子は空太と美月に振り回されてる感じだけど、実はちゃんとしたお姉ちゃん。ゆみりんも同じです。普段はおもしろお姉ちゃんって感じなんだけど、やるときはめちゃめちゃやる。見習いたいところがたくさんある、かっこいい女性です。

種田：自分では「しっかりしてない」とか謙虚なことを言ってますけど、誰よりも気を使える大人です。自分がもしも夕実ちゃんと近しい後輩ポジションだったら、最高だろうなって、いつも思ってるよ。

東山：最高だよ！

――東山さんはかつて、同じ事務所で先輩・後輩の関係でしたね。

種田：包容力があって、先輩後輩問わず信頼感や安心感みたいなものを抱かせてくれる。そんな素敵な人間性のおかげで、マジメな話もおもしろい話も、何でも話せちゃう存在です。メンバー内での夕実ちゃんの立ち位置は……「Rhodanthe*の裏のボス」みたいな感じ？

一同：(笑)

西：種ちゃんの言う通りで、ゆみりんに相談したら何でも解決してもらえそう。

東山：人間としても役者としても、パーフェクトなんです。

内山：わ、私……褒められすぎて……。今日、死ぬかもしれない……。

田中：大丈夫！　褒めているのは料理以外だから。

一同：(笑)

内山：さっすがまなみん、わかってるねぇ。ちゃんと落としてくれて！　私はもう満足でございます(照)。

田中真奈美さんをみんなで褒めようのコーナー

東山：まなみんは丁寧でマジメ！　そして気遣いがすごい！　一度お家におじゃましたときのこと、いまだに覚えてるよ！

西：あー、懐かしい！

東山：家主のまなみんがいないのに、私たちが先にまなみんのお家に入って家主の帰りを待つことになってたじゃない？　鍵を渡してくれただけでも信頼してくれて嬉しかったのに。それだけじゃなく、部屋に入ったらいたるところにメモが貼ってくれてたよね？

田中：恥ずかちぃ！(笑)

東山：「空調つけてね」とか「スプーンとフォークはここだよ」とか、メモがあっちこっちに貼ってあって、それを見ただけで準備が大変だったんだろうなってわかる状態だった。

内山：ほんとそうよ。それなのに……いま、まなみんは「恥ずかしい」とか言いながら、しっかりスマホで私たちの会話を録音してるよね？(笑)

田中：みんなが褒めてくれるから、記念に録音させていただいてます！　あざっす！(笑)

一同：(爆笑)

東山：今日もそうです。インタビューだから、わざわざ『きんいろモザイク』1期、第1話の台本を持ってきてくれたり、Rhodanthe*は全員が仕事に丁寧でマジメな人間たちなんだけど、中でもまなみんは、「そこには気づかなかった」という部分を見つけてくれる。本当に隅から隅まで余念なく、常にもっと自分にできることはないかって探しているような女の子です。

内山：マジメという話で言えば、とても向上心があるのも尊敬する。英検1級なんて簡単に取得できるものじゃないのに、ちゃんと自分で宣言した通りに合格してる。しかも、それが作品に活かされていたり、他のお仕事につながっていたり。ひたむきに努力し続けるところは、見習いたいなって思う。

西：まなみんはアリスそのものって感じがするんだよね。アリスも一生懸命のがんばり屋さん。遠い異国の地に住んでいるしのに会いに行くために、日本語の勉強をがんばって実現させた。まなみんも同じように、アリスの役を引き受けた彼女が、どれだけ英語の勉強をがんばっていたか、きっと私たちに見せない裏の顔があったんだろうなと思うと、めちゃくちゃ尊敬します。

田中：そんな、そんな……(照)。

西：そして、もうひとつアリスと似ているのは、うっかりダークな発言をしちゃうところ！

種田：失言をしちゃうとこ？(笑)

西：本人はマジメであるがゆえに落ち込んでいるんだけど、めちゃくちゃいい個性だと思う。

内山：私たちは、そこを求めちゃってるもんね。

種田：ダークな発言をしているのに、ここまで心に悪意がないなんて！　こんな純粋な大人がいたんだーって思ったもん。

一同：(笑)

種田：まなみんの身体は全てが“善”でできているんだけど、ときどき「いや、それは失礼だよ！」ってところがある(笑)。

西：あはははは！　まなみー！(笑)

種田：まなみんは100％ピュアな心で言ってるのがわかるから、そこがおもろい！

内山：そう！　そうなのよ(笑)。

西：だから、落ち込まなくていいんだよ。堂々としていれば！

内山：「私は何も間違ったことは言っていない」ってね。

種田：誰がどう見ても、とっても優しい人間なんです。まるで「優しさの擬人化」みたいな感じ。

東山：「優しさ」に脚がはえて歩いてる感じだよね。

種田：まなみんに悪意がないのは誰もがわかっている。それを踏まえてダークな発言を聞くと、めちゃくちゃおもしろい。

内山：私たちはダークな発言を欲しがっちゃってる！

西：「まなみー！」って言いたいんだよ！

東山：常に「いまか、いまか」と、構えて待っているからね！

田中：……。

内山：しかもさ、ダークな発言をキレイに明瞭に発言するからね。

東山：かわいい声でダークなことを(笑)。

種田：そこだけは、ピュアなままでいてほしい。

内山：まなみんがアリスに「変わらないで」と思っていたように、私たちはまなみんに「変わらないで」と思っている。

田中：わかったぁー。ありがとー(棒)。

一同：(爆笑)

種田：あと、料理が得意なところもすごい！

西：アボカドを切れる！

種田：Rhodanthe*でイチバン家事力が高いよね？

内山：私たちがまなみんの家にお泊りさせてもらったとき、朝ごはんまで作ってくれた。

西：女子力の塊です！

田中：みんなーありがとー！

東山奈央さんをみんなで褒めようのコーナー

内山：さて、奈央ちゃんは大変ですよ！　どこからいきますか？

種田：奈央ちゃんはね、努力の人！

西：ほんっとーに！

種田：奈央ちゃん以上にストイックな声優さんを、私は知らないかもしれない。

内山：キャパシティを感じさせない。まだまだ上へ上へと、ずっと伸びしろが続いている感じ。あとは純粋に、奈央ちゃんって何人いるんだろって思う。

西：ちなみに、今日は何番目のなおぼう？

東山：私、作中に出てきた「変な人形」みたいにナンバリングされてるの？(笑)

内山：いろいろなお仕事をされている中で、ひとつとして手を抜くことがない。全てにベストを出しているプロ意識の高さ。

種田：それは出会ったときからそうだった。『きんモザ』のキャスト発表が行われたイベント(※)でみんなと顔合わせをした後、弊社のマネージャーさんも「東山奈央さんってすごいね」と大絶賛していたもん。皆まだイベント慣れしていない時期だったから、イベント経験が多かった奈央ちゃんは最年少なのに私たちを引っ張っていこうと、舞台上で全身を使ってエネルギッシュに動いてくれてた。

(※：キャスト発表された「ACE2013」イベントレポート)
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1367996875

種田：当時はその凄さがわからなかったけど、いま振り返ると奈央ちゃんが盛り上げてくれたから、あのステージは成功したんだなって思えるよ。だから、「尊敬する声優は誰？」と聞かれたら、奈央ちゃんの名前は入るもん。

内山：そうだね。奈央ちゃんの辞書には「妥協」という文字はないと思う。

西：そうね！　奈央ちゃんの個人ライブを見せてもらったら、いままで「奈央ちゃ～ん！」だったのに、「奈央さん！」に変わってしまうくらいすごい。

――以前、みなさんはイベントでは度々「なおぼうはワシが育てた」と発言してましたが。

西：そ、そんな……おこがましい！

一同：(笑)

西：奈央ちゃんのご両親が羨ましいくらいです。

内山：どうやったら奈央ちゃんって育てられるんだろう？

西：奈央ちゃんのご両親に、育成の秘訣を聞きたいくらい完璧な子だからね。

種田：産んでくれてありがとうって、先祖代々にお礼を言いたい。

西：東山家のご先祖様に言わなきゃね。

内山：奈央ちゃんほど、全てにおいてパーフェクトな子はいないと思う。これだけいろいろなスキルが高いと、プライドが高くなっちゃったり、そういう性格になってしまう人間もいるかもしれない。なのに奈央ちゃんは相手が誰でも、別け隔てなく同じ目線で向き合ってくれる。しかも、自分が自由に使える時間は限られているのに、そういうことをまったく感じさせないくらい親身になって相手にしてくれて、助けてくれる。だから奈央ちゃんって、いつ寝てるんだろうって、いつも不思議に思う。自分のためだけじゃなくて、他人のためにも時間を費やしてくれるんです。

種田：メンバーの中でもっとも空気を読みながら行動してくれる感じがあるよね。

内山：私たちはプロの声優なので、どうしても仕事の内容で譲れないところが出てくるじゃないですか？　そういうときに、しっかり対応してくれるのがありがたい。

種田：例えばスタッフさんに相談するときも、打ち合わせの空気は悪くしたくないけど、自分たちの意見はしっかり伝えなければいけない。そんな誰しも発言に躊躇するようなときも、率先して意見を出してくれる。

内山：私、なにか重要な文章を提出するときは、事前に奈央ちゃんに見てもらいたいもんね。

一同：(笑)

西：そうだよね。チェックお願いしま～すってね(笑)。

田中：なのに、その凄さを感じさせない、この親しみやすさが奈央ちゃんの最大の魅力だと思う。

内山：それよねぇ～。

西：そんな奈央ちゃんなのに、Rhodanthe*では赤ちゃんなのも嬉しい！

種田：奈央ちゃんから「私がこんなに赤ちゃんでいられるのはRhodanthe*だけだ」って聞いたとき、私、本当に嬉しかったもん。

西：完璧人間の奈央ちゃんが、私たちの前では甘えてくれるんだ！　Rhodanthe*というグループの関係性を、みんなに自慢したくなっちゃう。

内山：そして重要なのは、奈央ちゃんがいなかったら私たちRhodanthe*のライブの振り付けは、いまとはまったく違うものになっていたってこと！

西：そうだよね。きっと、すべての振り付けは拳を上げるだけになってたかもね！(笑)

種田：赤ちゃんであり、師匠でもある存在！

内山：まさにエンターティナーですよ！

種田：憧れの存在って感じ。私がいま声優を目指していたら「こういう声優さんになりたい」と思ってたはず。

内山：見習うところしかない！

田中：私、奈央ちゃんと出会ってから価値観が変わったもん。

東山：えーっ!?　なんでー？

田中：『きんモザ』に関わり始めたころは、いまよりずっと新人だったから、「声優として年数を重ねると、色んな仕事をそつなくこなすようになるのかな？それが大人になるってことなのかな？？」と思っていたの。でも、奈央ちゃんを見ていると、何年経っても全力投球で、いつでも全てにおいて100％以上の力を発揮している。そんな姿を見て「これこそプロだな」と感じたの。なので、いつも奈央ちゃんの姿には学ばせてもらっているよ。

内山：私が覚えてるのは、奈央ちゃんがソロ活動を開始するときに、わりと早い段階で私たちに知らせてくれたじゃない？　Rhodantheの初期のころの活動は、イベントに対する葛藤だったり、イベント後にへとへとになっちゃうのを聞いていたから、「Rhodantheの活動が、歌手デビューを始めるきっかけになった」みたいな話をしてくれたのを聞いたときは、Rhodanthe*の活動を心の底から楽しんでくれていたんだなって、そういう想いが伝わってきた。

西：てことはさ……。やっぱり「奈央はワシらが育てた」ってことになっちゃう？(小声)

東山：さっきの話がまた！(笑)

一同：(笑)

内山：要するに、私たちが何を言いたいかって言うと……。

西・田中・種田・内山：奈央はワシらが育てた!!!!