梶原岳人さんの1stミニアルバム『何処かの君に』発売&1stライブ『此処にいる君に』開催決定記念インタビュー|梶原さんの音楽観が見えるミニアルバムとライブに!
昨年11月にアーティストデビューした梶原岳人さんの1stミニアルバム『何処かの君に』が10月20日にリリース!
自身が好きだと公言するバンド、Saucy Dog作の「魔法が解けたら」、シンガーソングライターの上野優華さん作の「恋がしたいんです。」の新曲2曲と、梶原さんがかつて聴いていた名曲などのカバー5曲の全7曲を収録!
11月28日には東京・山野ホールにて初のワンマンライブ『此処にいる君に』を開催! バンド編成によるライブで、梶原さんがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか乞うご期待!
梶原さんにミニアルバム『何処かの君に』のコンセプトや全曲紹介、ワンマンライブ『此処にいる君に』への意気込みなど語っていただきました。
新曲2曲+カバー5曲のミニアルバムは「君」がキーワード。ライブとつながるタイトルに
──まずタイトルの由来を教えてください。
梶原岳人さん(以下、梶原):既に決まっていたライブとつながるタイトルにしたくて。またこのミニアルバム全体で、「君」を大切なキーワードにして制作するので、アルバム名には入れようと思いました。
このミニアルバムはいろいろな方に、いろいろな場所で聴いていただきますが、その方たちがライブという1つの場所に集まって、僕の歌を聴いていただくという流れができればいいなと思っていて。
なので、アルバム名は『何処かの君に』、ライブ名を『此処にいる君に』に決めました。「君へ」ではなく「君に」なのは、こちらのほうがカッコつけていなくて、自然な感じかなと。
──ミニアルバムの全体的な印象と制作で意識された点をお聞かせください。
梶原:カバー5曲と新曲2曲の構成になっていますが、1枚通して聴いてみると、音の雰囲気やアレンジ、歌詞など、それぞれがどこかでつながっているような統一感を感じられるかなと。
いつも大事にしている等身大やらしさも残しているので、普段の僕を見ていただける作品になっていると思います。
こだわった点としては、あまり整いすぎていなくて、箇所箇所に荒っぽさがあっても成立するような音作りが好きということは常々、お伝えさせていただきました。
──ご自身がギターを初めてから現在に至るまでの音楽遍歴や音楽観が反映された1枚になったのでは?
梶原:そうですね。自分がバンドや音楽をこれまでやってこなかったら思わなかったこともたくさんあるだろうし、アレンジ1つとっても自分の好み、やってきたことが活かされていると思います。
──またカバー曲とオリジナル曲を比べてみると、ボーカルや空気感に梶原さんらしさ、素朴さや生っぽさが出ているなと思いました。
梶原:楽曲や歌詞によって表情が変えられるように意識しました。ただ歌うのはではなく、気持ちが大切だと思っているので、やっていること自体は役者と変わらないかもしれません。
大好きなバンドのSaucy Dog作の「魔法が解けたら」は雑談から拾い上げ、直接やり取りを繰り返して制作
──では収録曲のご紹介をお願いします。まず「魔法が解けたら」はSaucy Dogによる新曲ですね。
梶原:Saucy Dogは僕がずっと好きだったバンドで、ダメ元で曲を作っていただけないかとお願いしてみたらまさかのOKをいただいて。まず(ボーカル&ギターの)石原(慎也)さんと2人きりでお会いさせていただきました。
古くからの友人のように、自分のパーソナルな部分までじっくりお話しさせていただきました。そんな雑談の中から石原さんが拾い上げてくださったのがこの曲です。
──歌詞も好きな人と別れを連想させる歌詞とミディアム系のバンドサウンドがせつなくて。
梶原:曲調に関しては「Saucy Dogのこの曲が好きです」とか、好みのサウンドなどをお伝えしました。しばらく経ってから「1フレーズできたんだけど聴いてくれない?」と電話越しにギターで弾いてくれて。その後もちょくちょく電話で聴かせてもらって、こちらかも提案しながらメロディ作りをしていきました。
──お気に入りのポイントを挙げるとすれば?
梶原:石原さんがギターで弾いてくださって、僕も弾き語りしたかったのでコードを教えていただき、2番までは聴いていましたが、そこから先は知らなくて。その後、デモが届いて聴いてみたらビックリしました。2番の後のDメロでノリやリズムが変わっていて。
曲にアクセントがついた気がするし、ずっと耳に残って改めて歌いたくなるような。そこがお気に入りです。
──MVがどんな映像になったのかと、撮影時のエピソードなどお聞かせください。
梶原:僕ではなく、歌の世界観の中の登場人物たちに目を向けてほしかったので、「出なくていいです」とお伝えしていました。男女2人の俳優さんに、曲を作る際にお伝えしていたエピソードを組み込んで演じていただいて、僕がちょこちょこ出ている感じの映像になっています。お二人の演技に引き込まれるし、曲の世界をより深く知っていただけるのでは、と思います。
撮影当日は晴れるといいなと思っていましたが、あいにくの雨で。撮影中もどしゃ降りの時が多かったんですけど、雨の中でも楽しんでいるように見えて。海でも「びしょびしょになってもいいや」みたいな。僕にとって理想でもあるし、逆にいい雰囲気のシーンが撮影できたかなと思っています。
──もう1つの新曲の「君と恋をしたいんです。」は、シンガーソングライターの上野優華さんの作詞・作曲ですが、どういう経緯でオファーされたのでしょうか?
梶原:女性ボーカルの方と一緒に曲を作りたいなとお伝えしていましたが、中でも上野さんは女性が飾らずに繊細で、ぽつぽつと語るような曲を作られていたので、お願いさせていただきました。
この曲は上野さんが元々作られていた曲のアンサーソング的な立ち位置で、男性目線で歌詞が進んでいき、上野さんの曲が持つ雰囲気を踏襲していて、好きなイメージの曲に仕上がりました。
──募る想いを歌ったミディアム調のラブソングで、サビがエモーショナルですね。上野さんもコーラスで参加されているそうで。
梶原:レコーディングでは上野さんと2人で代わる代わるボーカル録りすることもあって。ハモを入れた時に重なるところも聴けたんですけど、声の雰囲気がマッチしていて、その場で聴いて、癒される感覚でした。