梶原岳人さんの1stミニアルバム『何処かの君に』発売&1stライブ『此処にいる君に』開催決定記念インタビュー|梶原さんの音楽観が見えるミニアルバムとライブに!
各カバー曲のMVも! CDジャケットやブックレットなどで等身大の梶原さんの姿が!
──カバー曲は5曲ありますが、それぞれの選曲理由や聴きどころのご紹介をお願いします。
梶原:「Funny Bunny」はthe pillowsの曲で、僕がギターを始めた中学生の頃からよく聴いていた好きな曲ですが、スタッフさんが収録曲の候補として挙げてくださった中に偶然入っていたで、選ばせていただきました。
この曲のように最少人数で成立して、耳にガツンとくるギターサウンドが好きで、原曲の持つ良さを大切にしたアレンジになっています。
「君ドロップス」(TRIPLANE)はスタッフさんの一押し楽曲です。最後も「『幸せ』なんだよ」で終わる前向きな歌詞とメロディが相まって、すごく心地よくて、いつまででも聴いていられる曲かなと。
今回のアレンジで間奏を加えてもらったところがお気に入りで、原曲にはないけど、あったような感覚になったので、注目して聴いて下さい。
「ジャスミン」(さかいゆう)は、原曲でジャズっぽい雰囲気があるので、そこを踏襲しながら、今回ブラスとストリングスを加えています。本来あまりごちゃごちゃした音は好きではないんですけど、この曲はガツッとハマっているし、ボーカルもしっかり立っていて活きているなと。
他の曲とノリやリズムが違うので、アルバムの中でいいアクセントがついて、素敵な曲になったなと思います。
「紫陽花」(椿屋四重奏)は原曲とはかなり違うアレンジになっています。ギター、カホン、ハーモニカとボーカルだけで、スタジオに集まって「せいの」で録音しました。最初はクリックでリズムを取りながらやっていましたが、自分の心のノリとか一瞬変わるところとかについていけない部分があって。
最後に記念でクリックを抜いて、リズムとか関係なく、自分たちのフィーリングでやったテイクが採用されました。うまい具合に力が抜けていて、僕がリズムを変えたら、演奏してくださる方も合わせてくださって、お互いに目と呼吸を合わせていくことで活きた曲になりました。
「I remember you」(YUI)は、僕が小学生の時に好きだったYUIさんのアルバム「CAN'T BUY MY LOVE」の中で特に好きだった曲です。
想い入れが深くて、いつ聴いても当時を思い出せる曲であり、懐かしい曲も歌いたいなと思っていたので、僕からリクエストさせていただきました。アレンジも僕の声の感じに合わせていただいて、原曲の女性ボーカルとは違う、素敵な曲に仕上がったと思います。
──各カバー曲でもMVを撮影されていますが、各ワンシチュエーションで、全部見るとオムニバスのショートムービーのような。
梶原:カットを細かく分けて撮影するのではなく、1つの場所や景色で撮影できるものを大切にしようと。1日目に3曲、2日目に2曲と2日間で5曲分撮影したので、なかなかハードでした(笑)。
天気も悪かったんですけど、光の加減で晴れやかになったり、雨が降っているところではうまくカサを使ったり、工夫して撮影していて。どのMVも美しさに引き込まれる映像になっていると思います。
「Funny Bunny」は真夏日に、見晴らしがいい公園で、遊具に乗って撮影しましたが、曲にすごくマッチしているなと思いました。
──「君ドロップス」では梶原さんが運転している姿を横で見ている感じで、バーチャルデート気分を味わえますね。
梶原:助手席には監督がいて、不思議な感じで(笑)。皆さんに運転をお見せするのはこれが初めてです。
「ジャスミン」はカフェで撮影しましたが、オシャレ感がある曲なのでピッタリだなと。普段は営業しているお店の合間にお借りして、撮影させていただいたんですけど、店員さんががっつりと僕のファンで、CDもお持ちで。いろいろなところで応援してくださったり、曲を聴いてくださる方がいるんだなと改めて実感しました。
「紫陽花」は1カットで見せるというよりもいくつかカットを撮って印象的なところを使うという方法でした。周りの無機質な感じに空や差していたカサの青が映えて、さわやかな印象の映像になりました。
「I remember you」は曲自体のシンプルさにも合ったほぼ1カットで。イスに座って、広い空間の中で歌っている映像になっています。
──ジャケットのコンセプトやどんな撮影だったのか、教えてください。
梶原:収録曲と同じように、飾らずに普段の僕の日常を切り取ったようなジャケットになっています。「魔法が解けたら」のMVと同じ海で撮影しましたが、色味もやわらかい感じに仕上げていただきました。
初回生産限定盤に封入される32ページのブックレット用にホテルの部屋やプールなどいろいろな場所で撮影させていただきました。ジャケットの雰囲気とは違う、素の表情などもご覧いただけると思います。
──既に各収録曲の先行配信が始まっていますが、それぞれのジャケットも違っていて、シングル曲みたいですね。
梶原:等身大で飾らない自分というコンセプトはそのままで、それぞれの曲に合わせて衣装など変えたり、1つひとつのビジュアルにもこだわって撮影しました。
ただ、MVとミニアルバムのジャケット、ブックレット分と合わせての撮影だったので大変でしたけど(笑)。ダウンロードした後にジャケットを並べて見て、楽しんでいただけたらいいですね。