映画『シン・仮面ライダー』本郷猛役に池松壮亮さん、緑川ルリ子役に浜辺美波さん!キャストやプロモーション映像など新発表に満ちていた「シン・仮面ライダー対庵野秀明展」合同記者会見レポート
「シン・仮面ライダー対庵野秀明展」合同記者会見が、2021年9月30日に開催。会見の模様は公式Twitterで配信され、『シン・仮面ライダー』2本のプロモーション映像やキャストの発表を含む新情報が公開されました。
本記者会見は、10日1日より国立新美術館にて開催される「庵野秀明展」の開催記念と、2023年3月に公開予定の仮面ライダー生誕50周年企画『シン・仮面ライダー』の情報発表を兼ねたもので、庵野監督自身が登壇し、展示会や作品について語りました。
いきなりの新プロモーション映像&ライダーのキャストがお披露目!
会見が開始するとまずはじめに『シン・仮面ライダー』のプロモーション映像が上映。映像は50年の『仮面ライダー』1話のOPをもとに新たに撮影されたものでした。
ざわめきも収まらぬまま、続いてゲストの登壇とあわせて、キャストが初発表されました。本作で本郷猛・仮面ライダー役を演じるのは池松壮亮さん、ヒロインの緑川ルリ子役は浜辺美波さんが演じます。
最後に庵野監督が登場し、3名で新しいモデルとなる「サイクロン号」の除幕が行われました。なお、池松さんは撮影の練習中に怪我をしてしまったそうで、松葉杖をついての登壇となっています。
MCや記者から質問が投げかけられる形で記者会見は進行。その中で庵野監督に投げかけられた「冒頭に流れたプロモーション映像を作った時に気をつけたこと」の回答として、「なるべく50年前のイメージを踏襲しつつ新しいものにならないかと気をつけている。ノスタルジーだけではなく、でもノスタルジーを捨てたくない。50年前に自分が見ていたもの、あの頃仮面ライダーを見ていた人に向けても作りたいし、今の青年や子供が見ても面白いと思えるものを目指したい。その間ではなく、融合したものを作れないかと模索している」とコメントしていました。
また、池松さん、浜辺さんに向けて「出演が決まった時の感想」が尋ねられると、
「驚きました。ちょうど1年前に話を頂いて、新しい仮面ライダーの準備をしているということにワクワクしました。これだけ素晴らしい作品に参加できて、力を出せたらなと」(池松)
「仮面ライダーという存在が小さい頃から大好きで、心のヒーローでした。その話に関われることが光栄なのと、庵野さんがどんな物語を書くのか楽しみでありつつ、緊張していました」(浜辺)
とコメントしており、お二人をキャストに選んだ理由を庵野監督が問われると「池松くんはオーディションに来てくれたて、その時すごくよかった。池松くんがやるんだったら、50年前の仮面ライダーとは違う本郷猛になってくれると思った。藤岡さんがやっている本郷猛のイメージが強すぎて、それを踏襲しても作れないと思った。新しいものを作る上ですごいイメージにピッタリだった。浜辺さんは、ヒロインどうしようと思っていた時に、東宝のカレンダーに映っていて、これだと思ったんです」と話します。
さらに、「庵野監督が思う仮面ライダーの魅力」を問われると、1時間でも1日でもいくらでも語れるとしつつ、「シリーズが長いのでいろんな魅力があるんですが、リアルタイムで見ていた仮面ライダーは、怖さとかっこよさでした。僕はどうしても初期のほうに意識が寄ってしまうが、平成ライダーでハマったのはファイズ、次にカブトが好き」とコメント。そして「トータルのキャラのかっこよさとかもあるけれども、一番の魅力はいつもアクションと音楽と効果音だと思っている」と楽しそうに語っていました。
締めくくりにはファンへのメッセージとして
「これから撮影ということで、いい作品になるように、注目していただけるようにがんばります。引き継ぐつもりで50年ぶりになにか新しいものを生み出していけたらと思います。あと、怪我には気をつけます(笑)」(池松)
「私自身、『シン・仮面ライダー』という作品でヒロインを務めさせていただけるということで、何年前の自分に言っても信じないと思います。監督や作品にしがみついて、役割づくりを行っていけたらと思います」(浜辺)
「僕が見たいものではなくて、観客のみなさんが面白いと思ってくれる、そしてこれはいいと思ってもらえる作品にしていきたいと思っています。僕の夢をうんぬんって(今朝の新聞に)書いてありますが、同じころに育っていた、60ぐらいの人たちが、こういう仮面ライダーもいいなと思ってもらえる作品を作っていきたい。2号が好きだった人、平成から見た人、令和から見た人。50年もやってる長いシリーズなので、そういう人たちにも楽しくみてもらいたい。みんなでやってよかったなと思ってもらえる、その上で僕自身が面白いと思えるんだと思います。公開も1年半くらい先ですけど、面白いものに仕上げるようがんばりますので、よろしくお願いします」(庵野監督)
とコメントし、喝采の拍手の中降壇。最後に、2つ目のプロモーションが流れ、発表会は終了となりました。
冒頭で述べた通り、注目の『シン・仮面ライダー』や『シン・ウルトラマン』をはじめとした過去、現在、そして未来の庵野監督の軌跡を辿れる「庵野秀明展」もいよいよ明日より開催。ゴジラ、仮面ライダー、ウルトラマンと「シン」3体が揃い踏みの展示なども行われているので、ぜひこちらも足を運んでみてください。
[取材・文・撮影:二城利月]
某美少女ゲーム雑誌の編集、アニメイトタイムズの編集を経て、現在はフリーで活動中のライター。主にアニメ、声優、VTuber、ゲーム、車などの記事を作ってます。好きなアニメは『ガルパン』、『艦これ』、『はいふり』、『ラブライブ!』、『ゆるキャン△』、『放課後ていぼう日誌』など。聖地巡礼が好きで、ハマるとすぐ飛んでいきます。
上映情報
『シン・仮面ライダー』
2023年3月公開
脚本・監督:庵野秀明
配給:東映
公式サイト
公式Twitter
©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
展示会情報
庵野秀明展
会場:国立新美術館 企画展示室1E(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)
会期:2021年10月1日(金)~12月19日(日)
休館日:毎週火曜日 ※ただし11月23日(火・祝)は開館
開館時間:10:00-18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料[税込]:一般 2,100 大学生 1,400 高校生 1,000
※混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。詳細は展覧会HPをご確認ください。
主催:国立新美術館、朝日新聞社、日本テレビ放送網、日テレイベンツ、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:DNP大日本印刷
企画協力:カラー、グラウンドワークス:、アニメ特撮アーカイブ機構